「奸佞邪智」とは?使い方や例文!「邪智奸佞」と書くこともある
「奸佞邪智」とは、「心が曲がっていて邪悪な知恵を働かせ、人に媚びへつらうこと」です。
「奸佞邪智」の「意味・読み方・語源や由来・使い方・例文と解釈・類語(シソーラス)や言い換え・反対語・英語と解釈」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「奸佞邪智」とは?
- 「奸佞邪智」の言葉の使い方
- 「奸佞邪智」の類語や類似表現や似た言葉
- 「奸佞邪智」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「奸佞邪智」の反対語
- 「奸佞邪智」の英語と解釈
「奸佞邪智」とは?
「奸佞邪智」とは、「曲がった心と邪悪な知恵を持ち、人に媚びへつらって悪事をするさま」や「よこしまな歪んだ精神・目的を持ち、悪知恵を働かせたり人に媚びたりすること」を意味する四字熟語です。
「奸佞邪智」というのは、「悪事・犯罪・裏切り(謀反)などを企んでいる好ましくない人物の気質性格・生き様」などを意味する四字熟語なのです。
- 「奸佞邪智」の語源や由来
- 「奸佞邪智」の読み方
「奸佞邪智」の語源や由来
「奸佞邪智」の語源・由来は、「奸佞(かんねい)」と「邪智(じゃち)」の言葉に分けて考えることができます。
「奸佞」という言葉は、「心が歪んでいて不正な目的を持ち、人に媚びへつらうこと」を意味しています。
「奸」の漢字の語源は「よこしま・悪賢い・悪人」を意味し、「佞」の漢字は「媚びへつらう・口先が上手い・おもねる・心が歪んでいる」を意味しています。
「邪智」という言葉は、「悪事に働く智恵・悪知恵」を意味しています。
「邪」の漢字の語源は「心がねじ曲がっていること・よこしまな心・不正」を意味し、「智」の漢字は「智恵・物事をよく理解する・賢い」を意味しています。
「奸佞邪智」の読み方
「奸佞邪智」の読み方は、「かんねいじゃち」になります。
「奸佞邪智」の言葉の使い方
「奸佞邪智」の言葉は「邪知奸佞」と書いても、同じ意味であることについて説明します。
- 「邪智奸佞」と書くこともある
「邪智奸佞」と書くこともある
四字熟語は「豪華絢爛(ごうかけんらん)」と「絢爛豪華(けんらんごうか)」のように順番を入れ替えても、まったく同じ意味を持つ言葉として成り立つものがあります。
「奸佞邪智」も「奸佞」と「邪智」の順番を入れ替えて「邪智奸佞(じゃちかんねい)」と書いても間違いではなく、まったく同じ意味を持つ四字熟語としてその意味を解釈することができます。
「奸佞邪智」の類語や類似表現や似た言葉
「奸佞邪智」の類語・類似表現・似た言葉について、分かりやすく解説していきます。
- 「海千山千(うみせんやません)」
- 「狡猾奸佞(こうかつねいかん)」
- 「狡猾剽悍(こうかつひょうかん)」
- 「狡猾老獪(こうかつろうかい)」
- 「狡知奸弁(こうちねいべん)」
「海千山千(うみせんやません)」
「奸佞邪智」の類語・似た言葉として、「海千山千」があります。
「海千山千」というのは、「世の中で多くの経験を積んで、物事や人心の裏側まで知り抜いて悪賢いこと」を意味する四字熟語です。
よこしまな心を持ち悪知恵を働かせる「奸佞邪智」と似た言葉として、「海千山千」を指摘できます。
「狡猾奸佞(こうかつねいかん)」
「奸佞邪智」の類語・類似表現として、「狡猾奸佞」があります。
「狡猾奸佞」という言葉の意味は、「計算高いずる賢さを持っていて、利用するために人に媚びへつらうこと」になります。
心が曲がっていて人に媚びへつらう「奸佞邪智」と似た意味を持つ類語として、「狡猾奸佞」を上げられます。
「狡猾剽悍(こうかつひょうかん)」
「奸佞邪智」の類語・似た言葉として、「狡猾剽悍」があります。
「狡猾剽悍」という四字熟語は、「ずる賢い智恵を持ち、強引に素早く行動するさま」を意味している言葉です。
邪悪な心・智恵を持っていて、悪事をするために人に媚びる「奸佞邪智」に似た言葉として、「狡猾剽悍」が上げられます。
「狡猾老獪(こうかつろうかい)」
「奸佞邪智」の類語・類似表現として、「狡猾老獪」があります。
「狡猾老獪」という四字熟語は、「世の中や人間関係の経験が豊富で、どうすれば利益を得られるかが分かっていてずる賢いこと」を意味しています。
よこしまな悪知恵を働かせて人に媚びへつらう「奸佞邪智」の類語として、「狡猾老獪」を指摘できます。
「狡知奸弁(こうちねいべん)」
「奸佞邪智」の類語・似た言葉として、「狡知奸弁」があります。
「狡知佞弁」という四字熟語は、「ずる賢い知性に秀でていて、人をだますための口先が巧みなこと」を意味しています。
心が歪んでいて人に媚びて利用しようとする「奸佞邪智」に似た言葉として、「狡知奸弁」を指摘できます。
「奸佞邪智」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「奸佞邪智」を使った例文・短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「奸佞邪智」を使った例文1
- 「奸佞邪智」を使った例文2
「奸佞邪智」を使った例文1
「暗君にへつらう奸佞邪智の家臣を一掃しなければ、この国の未来はないでしょう」
この「奸佞邪智」を使った例文は、「暗君に媚びへつらう邪悪な心・目的を持って私腹を肥やす家臣を一掃しなければ、この国の未来はないだろう」ということを意味しています。
「奸佞邪智」を使った例文2
「奸佞邪智の輩が跳梁跋扈する世の中では、善人や正直者ばかりが損をすることになります」
この「奸佞邪智」を使った例文は、「ねじ曲がった心とよこしまな智恵を持ち、人に媚びへつらって悪事を働く奴らがのさばっている世の中では、善人や正直者ばかりが損をすることになる」ということを意味しています。
「奸佞邪智」の反対語
「奸佞邪智」の反対語を紹介して、その意味を説明します。
- 「純真無垢」
- 「天真爛漫」
「純真無垢」
「奸佞邪智」の反対語として、「純真無垢(じゅんしんむく)」があります。
「純真無垢」の四字熟語の意味は、「純粋でけがれを知らず、心が清らかであるさま」になります。
心が汚れていて悪智恵を働かせる「奸佞邪智」と反対の意味を持つ言葉として、「純真無垢」を指摘できます。
「天真爛漫」
「奸佞邪智」の反対語として、「天真爛漫(てんしんらんまん)」があります。
「天真爛漫」の四字熟語は、「生来の純粋な心のままで、明るくて無邪気であること」を意味しています。
邪悪な心を持ち悪知恵を働かせて人にへつらう「奸佞邪智」と反対の意味を持つ言葉として、「天真爛漫」を上げられます。
「奸佞邪智」の英語と解釈
「奸佞邪智」という言葉は、“wiles and cunning”(策略とずる賢さ)や“craftiness and treachery”(ずるさと裏切り・背信)などの英語で言い表すことができます。
- “This king has wiles and cunning to exploit and torment people.”
“This king has wiles and cunning to exploit and torment people.”
この「奸佞邪智」を使った英語の例文は、「この王様は、人々を搾取して苦しめている奸佞邪智(の暗君・暴君)でした」ということを意味しています。
「奸佞邪智」という言葉について徹底的に解説しましたが、奸佞邪智には「心が曲がっていて悪知恵を働かせ、人に媚びへつらうこと」などの意味があります。
「奸佞邪智」の類語(シソーラス)・言い換えとしては、「海千山千」「狡猾奸佞」「狡猾剽悍」などがあります。
「奸佞邪智」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。