「心証を害する」の意味とは?例文や使い方を紹介!
接客サービスで「心証を害する」という言葉を聞くことがあります。
一体どの様な意味なのか、詳しく紹介します。
目次
- 「心証を害する」とは?
- 「心証を害する」を分解して解釈
- 「心証を害する」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「心証を害する」の類語や言い換え
「心証を害する」とは?
「心証を害する」の意味と「心象を害する」との違いについて紹介します。
- 「心証を害する」正しい意味は
- 「心象を害する」との違い
「心証を害する」正しい意味は
「心証を害する」の意味は「その人の言動が、相手に対して不快だと思わせてしまうこと」を言います。
その人と接した時に、見かけだけではなく何気ない仕草や話し方がどうにも気に触ることがあります。
何かにつけて首を細かく振って「うんうん」とうなずいたり、「〇〇さん的には」などと意味のない口癖があったり、貧乏ゆすりをしたりなどで、その人に対して嫌なイメージを持ってしまうことです。
接客業などではこのイメージが大きく影響することもあり、心証を良くする為の教育に力を入れている企業も多くあります。
「心象を害する」との違い
「心証を害する」と似た様な意味の言葉に「心象を損なう」があります。
「心象」とは「自分が見たり聞いたりしたことを元に、実際に観なくてもイメージが浮かぶこと」で、「心象を損なう」は「頭に浮かんだイメージが壊れること」を意味します。
「心証を害する」は「人の言動に対して悪いイメージを持つこと」です。
「心象を損なう」は「自分が想像しているイメージが壊れること」です。
この2つの違いは対象が「相手」か「自分の想像か」という点です。
非常に間違え易いので注意しましょう。
「心証を害する」を分解して解釈
「心証を害する」を分解して解釈します。
- 「心証」とは?
- 「害する」とは?
「心証」とは?
「心証」の意味は2つあり、1つ目は「自分が相手に対してこうだと思う印象のこと」です。
2つ目は「裁判が行なわれている時に、裁判官が事実認定をする過程において『これだ』と思う拠り所になるもの」です。
「心証を害する」の場合は1つ目の意味が使われています。
「害する」とは?
「害する」の意味は3つあり、「人やものを傷つけること」「ものごとをじゃますること」「人の命を奪うこと」です。
「心証を害する」の場合は1つ目の意味が使われています。
「心証を害する」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「心証を害する」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「心証を害する」を使った例文1
- 「心証を害する」を使った例文2
「心証を害する」を使った例文1
「取引先に対してタメ口をきいてしまい心証を害してしまった」
取引先と打ち合わせをした時に、場を和ませるつもりでついカジュアルな言葉遣いをしてしまったところ、帰り際に「随分なれなれしいね」と言われてしまいました。
お蔭で取引を成立させるのは難しくなってしまいそうな状態を表しています。
「心証を害する」を使った例文2
「その格好では面接官の心証を害することになるよ」
面接の時には目立つ必要はなく、清潔感のあるスーツが好まれるものです。
個性的過ぎるファッションで面接に向かうとする人に対して知人がアドバイスする時の言葉です。
「心証を害する」の類語や言い換え
「心証を害する」の類語は以下の通りです。
- 「不愉快になる」【ふゆかいになる】
- 「気を悪くする」【きをわるくする】
「不愉快になる」【ふゆかいになる】
「嫌な気分になること」という意味です。
「心証を害する」よりも不快になるものの対象が幅広く、人が見たり聞いたり感じたりするもの全てに対して使われます。
「気を悪くする」【きをわるくする】
こちらも「嫌な気分になること」です。
人の言動により生じることが多く、「心証を害する」とほぼ似た意味を持ちます。
「心証を害する」は、「その人の言動が相手を不快だと思わせてしまうこと」という意味です。
何気ない癖や仕草、言葉が相手の気に触ってしまった時に使われます。
ビジネスに大きく影響するかも知れない大切な言葉ですので覚えておきましょう。