「差し当たり」の意味とは?「とりあえず」との違いを紹介!
普段の会話の中であなたは「差し当たり」という言葉を使うことがあるでしょうか?
この言葉は、ビジネスの場面では、時々聞いたりすることがあるので、これから実際に使う機会もあるかもしれません。
そこで今回はこの「差し当たり」について触れていこうと思います。
目次
- 「差し当たり」とは?
- 「差し当たり」と「当分の間」と「しばらく」の違い
- 「差し当たり」のビジネスでの使い方と使用例
- 「差し当たり」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「差し当たり」とは?
「差し当たり」とは、「将来のことを考えずに、今現在のことに限って問題に対処して当たっていくこと」を意味しています。
言い換えると「今のところ」という解釈もできます。
- 「差し当たり」と「とりあえず」の違い
「差し当たり」と「とりあえず」の違い
「差し当たり」と「とりあえず」の違いを見ると、「とりあえず」は「十分な対応は後回しにして暫定的な対処をすること」を言っており、「差し当たり」は「将来のことは考慮せずに現在の対応をする」という忌みになります。
このことから、「とりあえず」は緊急の場合に使われ、「差し当たり」は一時的な場合に使われる点が異なります。
「差し当たり」と「当分の間」と「しばらく」の違い
では、「差し当たり」と「当分の間」、「しばらく」には、どんな解釈の相違があるでしょうか?
「差し当たり」は、「現時点での対応をすること」を言っていますが、「当分の間」は、「長い期間に渡り」という解釈があります。
一方の「しばらく」は、「少しという程度をいくらか上回る時間のこと」を言っており、「経過のこと」、「一定の時間」、「一定期間」、「所定の時間」、「ある程度の時間」というような意味があります。
「当分の間」は「ある時点からしばらくの間」という理解ができ、「しばらく」と共に一定期間を意味していますが、その起点となる「時点」があるのが「当分の間」ということになります。
「差し当たり」のビジネスでの使い方と使用例
では、ビジネスにおける「差し当たり」の使い方に触れてみましょう。
- 「差し当たりましては、○○をお送りいただければ幸いでございます」
「差し当たりましては、○○をお送りいただければ幸いでございます」
この言い方は、ビジネスシーンで時々使われるフレーズですが、「今は○○を送ってくだされば、後は何とかなります」という意味になります。
普段のビジネスコミュニケーションの中では、もっと色々なテーマについて、言葉を交わすことがあるはずですが、この文のように、テーマに1つに絞って話をする際に「差し当たり」を用いることがあります。
「差し当たり」を使った例文や短文など(意味を解釈)
では「差し当たり」を使った例文も見ていくことにしましょう。
- 「差し当たり」を使った例文1
- 「差し当たり」を使った例文2
「差し当たり」を使った例文1
「ご多忙のところ、資料をご送付いただき誠に御礼申し上げます。差し当たり資料受け取りのご報告とお礼まで」
このようなお礼文をメールで変えずような機会がよくあることと思います。
こちらが要望していた資料を送ってもらったことに対するお礼と報告だけを目的にしたメールで他に余計なことは言わないのがポイントです。
「差し当たり」を使った例文2
「先日の火災で、御社の倉庫がご被害に遭われましたこと、心よりお見舞い申し上げます。差し当たりご入用と思われる品をお送りいたします」
このようなやり取りでも、「差し当たり」を使うことがあります。
日頃から取引のある企業に対して、まずは相手が困っていることを最優先に必要だと思われるものを送ることが、復興支援の1つとして表されています。
「差し当たり」という言葉には、「色々なことがあっても、今優先すべきことを中心に物事に当たっていく」というような意味合いが込められていると思われます。
このような言い回しは、ビジネスの場面では色々と使われる機会が多いと思われますが、特に緊急性を要することや、相手が困っていることに対しての支援などで使用されることが少なくありません。