「故あって」の意味とは?例文や使い方を紹介!
皆さんは「故あって」という言葉を使うことが機会があるでしょうか?
この言葉は、色々な場面で耳にすることがある言葉ですが、いざ使ってみようとすると、中々どのような時に使うのか今ひとつ分からないことがあるかもしれません。
そこで今回はこの「故あって」について見ていくことにしたいと思います。
目次
- 「故あって」とは?意味
- 「故あって」の故について詳しく解釈
- 「故あって」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「故あって」の類語や言い換え
「故あって」とは?意味
「故あって」とは、「ことが起こる理由」、「原因」という意味があります。
その他にも様々な意味合いがあり、「立派な経歴があって」や「由緒」、「趣きがあって」、「風情がある」、「縁故から」、「縁(ゆかり)から」などを指していることもある言葉です。
- 読み方
読み方
「故あって」は「ゆえあって」という読み方をします。
「故あって」の故について詳しく解釈
「故あって」の「故」には色々な意味合いがあり、「物事の本質的な原因や理由」という意味の他に、然るべき(しかるべき)由緒や来歴を示す「由緒やいわれ」のこと「趣や風情・縁」という解釈から、しっとりした情趣や風情を表す時に使われたり、「縁故やゆかり」の意味や「支障・事故・変事」などの解釈もできる文字通りなのです。
このようなことから、「故」は状況に応じて色々な使われ方があります。
このように1つの語句で様々な意味合いがあるものも珍しいかもしれません。
「故あって」を使った例文や短文など(意味を解釈)
では、ここで「故あって」の例文を見ていくことにしましょう。
- 「故あって」を使った例文1
- 「故あって」を使った例文2
「故あって」を使った例文1
「故あって、母方の姓を継いだのです」
この時言っていることは、母方の姓を継いだ理由は両親の離婚なのか、母方に跡継ぎがいないことから姓を引き継いだことが考えられます。
「故あって」を使った例文2
「故あって故郷の九州を出たから、もう10年になる」
この時の「故あって」は、就職で地元を出たのか、色々な人間関係からの悩みから出ざるを得なかったのかは定かではありませんが、このような時でも使われます。
自分の田舎を出ていくことは、とても辛く感じることもあると思うのですが、「故あって」という言葉の裏には、中々人には言いづらい理由があったのかもしれません。
「故あって」の類語や言い換え
ここで「故あって」の類義語をいくつか挙げてみることにしましょう。
- 「訳あって」
- 「それにより」
「訳あって」
「訳(わけ)あって」が「故あって」の類語の中で最も代表的な言葉でしょう。
「訳あって」とは、「ある事態を生じさせる最もと思われる背景や環境の事柄」を表す時に使われます。
「訳あって今回の試合は辞退することにした」、「訳あって私は、会長職を辞めることにしました」などで使われることを目にしたこともあると思います。
「それにより」
「それにより」とは、「ある物事の後にさらに別の物事が起こったり、これから起こるかもしれないこと」を示す表現ですが、これも「故あって」の平易な表現として使われることがあります。
前の例文の「故あって母方の姓を継いだのです」なら、「それにより母方の姓を継いだのです」というように言葉を置き換えることができます。
ただし、その前には何かしら説明すべき文章が入ることが前提になってきます。
「両親が離婚しました。それにより〜」といような前置きが必ず必要になってくる点が用法的な違いになってくるでしょう。
「故あって」の「故」には、色々な意味が含まれており、色々なシーンで使うことができると、言葉です。
それだけに、個々の意味を理解しつつ適切な使い方ができるためには、意味を正しく理解しておくことが必要です。
普段の会話の中で、この表現がスムーズに取り入れられるために、活用シーンをもう少し深掘りしてみるといいでしょう。