「いぶし銀」の意味とは?「いぶし銀の活躍」とは何?使い方や例文を徹底解釈!
「いぶし銀」という言葉の意味やキャラの特徴を紹介します。
さらに「いぶし銀」は褒め言葉か、「いぶし銀」を使った例文や類語について紹介していきます。
目次
- 「いぶし銀」とは何か
- 「いぶし銀」な人・キャラの特徴
- 野球での「いぶし銀」の使い方
- 「いぶし銀」を使った例文や短文など
- 「いぶし銀の活躍」とは?
- 「いぶし銀」の英語
「いぶし銀」とは何か
「いぶし銀」という言葉を知っているでしょうか。
周囲の人から「いぶし銀」と呼ばれている人もいるかもしれません。
一方で、「いぶし銀」という言葉を、今回初めて知ったという人もいるでしょう。
そこで「いぶし銀」という言葉について紹介していきます。
- 「いぶし銀」の意味
- 「いぶし銀仕上げ」とは?
- 「いぶし銀」の表現を人に使う場合とは?
「いぶし銀」の意味
「いぶし銀」という言葉の意味を紹介します。
「いぶし銀」はそもそも「色」のひとつで、「いぶされてくすんだ色の銀」という意味があります。
「いぶし銀」の「いぶし」は漢字にすると「燻し」になります。
「燻製」という言葉がありますが、煙で燻したような、くすんだ色の銀を「いぶし銀」と呼びます。
「いぶし銀仕上げ」とは?
現在、シルバーのアクセサリーの中で、「いぶし銀」が魅力のアクセサリーがあります。
このようなアクセサリーは、「いぶし銀仕上げ」がされています。
硫化化合物と銀製品を化学反応させて黒く変色させ、研磨することで、出っ張った部分は輝き、引っ込んだ部分は黒のまま残ります。
このような「いぶし銀仕上げ」により、銀が豊かな色彩を放ち、味わい深くなります。
「いぶし銀」の表現を人に使う場合とは?
「いぶし銀」は色の表現だけでなく、人に対しても使われます。
「いぶし銀」を人に対して使う時、どのような表現になるでしょうか。
人に対して「いぶし銀」という言葉を使う場合は、「派手さはないが、年季が入っていて、味わい深い様子」という意味が使います。
例えば、プロ野球の選手には、ベテラン選手がいます。
若い選手のような派手さはないけれど、年季が入ったプレーぶりは、他の選手に比べて味わい深い様子かもしれません。
このような選手のことを「いぶし銀」「いぶし銀のプレーヤー」などと言うことがあります。
いわゆる「渋い人」「派手さはないが、実力者」などに対して、「いぶし銀」という言葉を使います。
「いぶし銀」な人・キャラの特徴
「いぶし銀」と呼ばれるような人がいます。
そのようなキャラクターは、どのような特徴を持っているでしょうか。
- 「派手さはない」【はでさはない】
- 「経験豊富」【けいけんほうふ】
- 「実力がある」【じつりょくがある】
- 「いぶし銀」ってほめ言葉?
「派手さはない」【はでさはない】
「いぶし銀」と呼ばれる人には、どのような特徴があるでしょうか。
まず「派手さはない」という特徴があります。
「いぶし銀」は、いぶされてくすんだ銀色という意味があるため、人に対して「いぶし銀」という言葉を使う時も、いぶされたような派手さがない様子の人に対して使います。
若い頃は、キラキラと発光するような輝きがある人も、時代を経ることに、輝きは薄れ落ち着いていきます。
かつてはスターのようだった人も、次第に派手さを失い「いぶし銀」と呼ばれるようになるかもしれません。
「経験豊富」【けいけんほうふ】
「いぶし銀」という言葉を使われている人は、「経験豊富」という特徴があります。
プロスポーツ界で「いぶし銀」と呼ばれる人は、経験豊富なベテラン選手であることが多くなっています。
ビジネスシーンでも、どんなに渋いタイプでも新入社員は「いぶし銀」と呼ばれる事は無いでしょう。
ある程度勤務経験を積んだ、経験豊富な人だけが、「いぶし銀」と呼ばれるようになります。
「実力がある」【じつりょくがある】
「いぶし銀」と呼ばれる人の特徴として、「実力がある」という点があります。
スポーツの世界でも、ビジネスシーンでも「いぶし銀」と呼ばれる人は、高い実力を持っています。
「いぶし銀」も、くすんだ色とはいえ、「銀」であることには変わりありません。
高い価値を持つ銀である「いぶし銀」にも、銀に負けないほどの価値があります。
「いぶし銀のプレーヤー」「いぶし銀の選手」と呼ばれる人は、スター選手に負けないくらいの実力の持ち主であることが多くなっています。
「いぶし銀」ってほめ言葉?
さて、「いぶし銀」というキャラクターについて見てきました。
「いぶし銀」とは、ほめ言葉になるでしょうか。
答えは「イエス」になります。
「いぶし銀」は「渋くて実力がある選手」「派手さはないが、経験豊富で力のある人」という意味があります。
「派手さがない」という点が唯一ネガティブ要素ですが、それ以外はほめ言葉しか使われていません。
そもそも日本には「わびさび」という文化があり、派手さがないものを尊ぶ傾向があります。
そのため「いぶし銀」の「派手さがない」点ですら、愛する人がいます。
野球での「いぶし銀」の使い方
次に「野球」での「いぶし銀」という言葉の意味を見てみましょう。
プロ野球の世界では、派手さはないが良い選手のことを「いぶし銀」と呼びます。
例えば守備位置の花形、派手な場所といえば、投手、サードなどになりますが、地味なセカンドあたりを守る選手は、「いぶし銀」と呼ばれやすいでしょう。
セカンドを守り、他の誰よりも守備がうまいような選手は、「いぶし銀のセカンド」などと呼ばれます。
打順で言えば、2番や下位打線を打つ選手は、派手さがありません。
日本の野球における2番は、つなぎ役をする打者で、送りバントをする機会が多いからです。
本来はヒットを打ちたい場面で、送りバントをきっちり決める選手は、派手さはないが実力の高い選手とされ「いぶし銀」と呼ばれることがあります。
このように、セカンドを守る2番打者などは「いぶし銀」と呼ばれやすいでしょう。
「いぶし銀」を使った例文や短文など
続いて「いぶし銀」という言葉を使った例文や短文を紹介します。
「いぶし銀」の使い方のコツを、例文を通じて覚えましょう。
- 「いぶし銀」を使った例文1
- 「いぶし銀」を使った例文2
- 「いぶし銀」を使った例文2
「いぶし銀」を使った例文1
「セカンドのA選手は、スター選手に負けない『いぶし銀』の選手だ」
この例文のように、プロ野球の選手の中には、「いぶし銀」と呼ばれる選手がいます。
このような選手は、セカンドやショートなどを守っていることが多く、2番打者、あるいは下位打線を打っていることが多くなっています。
またファインプレーよりも、事前に守備位置を移動して、堅実にミスのない守備をする、隠れたファインプレーをする選手が多くなっています。
通好みの選手などと呼ばれることが多いタイプとも言えるでしょう。
「いぶし銀」を使った例文2
「Bさんは『いぶし銀』の社員で、仕事は誰よりもできる」
ビジネスシーンでも、「いぶし銀」と呼ばれるような人が存在します。
どことなく地味な印象がありつつ、仕事は誰よりもできるような存在です。
出世に興味がない、出身校が出世に向いていないなどの理由で、花形のポストに就くことはありませんが、他の社員よりもずっと仕事ができて頼りになる存在です。
中年以降の世代に、このような人が多くなっています。
「いぶし銀」を使った例文2
「Cさんの『いぶし銀』のような芸は、見る価値がある」
ベテランのお笑い芸人などは、長年磨き上げてきた至高の芸があります。
見る価値がある芸を披露し、観客を魅了できる人です。
若い頃のように、黄色い声で迎えられることはありませんが、会場にいる誰をも楽しませられるような芸を持っています。
芸人仲間からの評価が高く、尊敬されている「いぶし銀」の芸人は少なくないでしょう。
「いぶし銀の活躍」とは?
「いぶし銀の活躍」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
例えばプロ野球の選手なら、ホームランを打ったり、ノーヒットで抑えるような派手な活躍は「いぶし銀の活躍」とは呼ばれないでしょう。
逆に、チャンスの場面で、勝ち越しのタイムリーヒットを打ったとか、逆転のピンチで、強打者を抑えた中継ぎ投手などが「いぶし銀の活躍」と呼ばれます。
同点の場面で、犠牲フライを打った打者なども、「いぶし銀の活躍」と呼ばれるかもしれません。
このように、誰が見てもすごいと思うような活躍ではなく、よく見ていないと見逃してしまいそうな派手さのない活躍をする人は、「いぶし銀の活躍」と呼ばれます。
「いぶし銀」の英語
「いぶし銀」という言葉を英語にすると、どのような表現になるでしょうか。
「いぶし銀」は英語で、”oxidized silver”になります。
“oxidized silver”には「酸化した銀」「いぶし銀」という意味があります。
もし、「いぶし銀」を英語にしたい時は、この表現を覚えておきましょう。
「いぶし銀」という言葉について見てきました。
プロ野球などを見ていると耳にする「いぶし銀」という言葉ですが、どのような意味があるか理解できたのではないでしょうか。
みなさんも、好きなスポーツの選手や、同じ会社で働いている人の中に、「いぶし銀」と呼びたくなるような人がいるかもしれません。