「呻り」とは?意味と使い方!「呻り」と「呻き」の違い
「呻り」とは、「苦しい時・感嘆した時などに出す力の入った低い声」や「獣が怒った時に出す低い声」です。
「呻り」の「意味・使い方・呻吟の意味・例文と解釈・類語(シソーラス)や言い換え」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「呻り(うなり)」とは?
- 「呻り」の言葉の使い方
- 「呻り(うなり)」と「呻き(うめき)」の違い
- 「呻り」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「呻り」の類語や類義語・言い換え
「呻り(うなり)」とは?
「呻り(うなり)」には、以下の意味があります。
- 「呻り」の意味1
- 「呻り」の意味2
- 「呻り」の意味3
「呻り」の意味1
「呻り」の言葉には、「苦しい時や感嘆した時などに、我慢できずに出る力の入った低い声」の意味があります。
「呻り」の意味は、苦しくて痛みがある時、あるいは物事・人物に深く感動した時などに出る「う〜ん」というような低い声のことになります。
「呻り」の意味2
「呻り」の意味は、「獣が怒った時に出す低い声」や「獣が威嚇したり恐怖したりした時の吠える声」になります。
「呻り」には、「呻り声・唸り声(うなりごえ)」と呼ばれる「怒り・恐怖・威嚇で獣が低く吠える声」の意味があるのです。
「呻り」の意味3
「呻り」の意味は、「断続的に続く低くて鈍い風や機械、虫などの音(鳴き声)」になります。
「呻り」には「人が苦しい時や感心した時に出す低い声」以外にも、「断続的に続く人以外の風・機械などの低くて鈍い音」の意味もあるのです。
「呻り」の言葉の使い方
「呻り」の言葉の使い方は、「苦しい時(痛い時)や物事に感心した時に思わず低い声を上げてしまう場合」に使う使い方になります。
例えば、「足を骨折した際の激痛で、呻り声を出してしまいました」などの文章で使えます。
また「呻り」は、「動物が威嚇や怒り、恐れで低い声を出している時」にも使うことができ、「知らない人を見た犬が、呻りを上げていました」などの文章で使えます。
「人・動物の声」以外にも、「断続的な低くて鈍い音が鳴っている時」にも「呻り」を使用できます。
例えば、「風の呻りが聞こえるほどに天気が悪化しています」などの文章で使われます。
- 「呻吟」の意味
「呻吟」の意味
「呻吟(しんぎん)」の意味は、「苦しくてうめくこと」や「創作の分野で良い作品を作ろうとして苦労(苦心)すること」になります。
例えば、「貧苦に呻吟する悲しい声が響いていました」や「この作品は呻吟の結果、生まれた快心の傑作です」などの文章で使われます。
「呻り(うなり)」と「呻き(うめき)」の違い
「呻り(うなり)」と「呻き(うめき)」は、どちらも「苦しい時や痛い時に我慢できずに出る低い声・うーんというような低い声」を意味しています。
しかし、「呻り」には「感心や感動をした時に思わず出る低い声」の意味がありますが、「呻き」にはそういったポジティブな意味はありません。
また、「呻き(うめき)」は「人が苦しんだり痛みを感じた時に出す声」だけを意味しますが、「呻り(うなり)」は「犬の呻り・風の呻り・機械の呻り」というように「人以外が出す動物の声や断続的な低い音」の意味でも使うことができる違いがあります。
「呻り」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「呻り」を使った例文や短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「呻り」を使った例文1
- 「呻り」を使った例文2
- 「呻り」を使った例文3
「呻り」を使った例文1
「虫垂炎(盲腸)を発症した時は、あまりの痛みに呻り声を上げました」
この「呻り」を使った例文は、「虫垂炎(盲腸)を発症した時は、あまりの痛みに耐えられず、うーんというような低い声を上げた」ということを意味しています。
「呻り」を使った例文2
「獰猛な番犬の呻り声によって泥棒は何も取らずに逃げ出しました」
この「呻り」を使った例文は、「凶暴そうな番犬が威嚇・怒りで出す吠え声(低くうなる声)によって、泥棒は何も取らずに逃げ出した」ということを意味しています。
「呻り」を使った例文3
「終わることのない機械の呻りを聞かされていると、ストレスが溜まります」
この「呻り」を使った例文は、「終わることのない機械が断続的に出している低い音(低周波の音)を聞かされていると、ストレス(心理的な不快感)が溜まる」ということを意味しています。
「呻り」の類語や類義語・言い換え
「呻り」の類語・類義語・言い換えについて、分かりやすく解説していきます。
- 「呻き・喘ぎ」
- 「吠える声・風の音・機械の音」
- 「感心する声・感嘆する声」
「呻き・喘ぎ」
「呻り」の類語・言い換えとして、「呻き(うめき)・喘ぎ(あえぎ)」があります。
「呻り」という言葉の意味は、「苦しかったり感心したりして出るうめくような低い声」になります。
「呻き」とは、「痛み・苦しみを我慢できずに漏れる低い声」を意味しています。
「喘ぎ」とは、「痛み・苦しさ・快感などによって息を切らすこと」を意味します。
それらの意味から、「呻り」に良く似た意味合いを持つ類語として、「呻き・喘ぎ」を指摘できます。
「吠える声・風の音・機械の音」
「呻り」の類義語・言い換えとして、「吠える声・風の音・機械の音」があります。
「呻り」には、「人が苦しい時などに力を入れて出す低い声」の意味以外にも、「断続的に続く低くて鈍い風や機械の音」の意味があります。
また、「呻り」には「動物が怒った時に吠える声」の意味もあります。
それらの意味から、「呻り」の言葉は「吠える声・風の音・機械の音」という言葉に言い換えることができます。
「感心する声・感嘆する声」
「呻り」の類語・言い換えとして、「感心する声・感嘆する声」があります。
「呻り」というのは、「苦しくて痛い時・つらい時に耐えられずに出す低い声」を意味していますが、それ以外にも「物事・人物に感心したり感嘆したりした時に出すホォーという低い声」の意味もあります。
それらの意味から、「呻り」と似たような意味を持つ類語(シソーラス)として、「感心する声・感嘆する声」を上げることができます。
「呻り(うなり)」という言葉について徹底的に解説しましたが、「呻り」には「苦しい時・感嘆した時などに出す力の入った低い声」や「獣が怒った時に出す低い声」などの意味があります。
「呻り」の類語(シソーラス)・言い換えとしては、「呻き・喘ぎ」「吠える声・風の音・機械の音」「感心する声・感嘆する声」などがあります。
「呻り」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。