「欲に忠実」とは?意味と使い方!
「欲に忠実」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
特に男女関係に対して使われることもあります。
それならばこの表現はどのような意味を持つのでしょうか。
ここでは「欲に忠実」という言葉について紹介します。
目次
- 「欲に忠実」とは?
- 「欲」に関する四文字熟語
- 「欲に忠実」の使い方
- 「欲に忠実」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「欲に忠実」の類語や言い換え
「欲に忠実」とは?
「欲に忠実」というのは欲を抑えず、満たそうとすることを指しています。
例えば、人間には様々な欲がありますが、人間には理性がありますから、その欲を抑えなければいけないこともあります。
しかし、その理性がきちんと働いていない、自分の欲望を何があっても満たそうとする、などという人に対して「欲に忠実」という表現を使うことがあります。
場合によっては道理に反している場合もあります。
- 「欲に忠実」の読み方
「欲に忠実」の読み方
「欲に忠実」という表現は「よくにちゅうじつ」と読みます。
そのままの読み方ですので、ぜひ覚えておきましょう。
「欲」に関する四文字熟語
ここでは欲という言葉に関する熟語を紹介します。
- 「私利私欲」
- 「少欲知足」
- 「耳目之欲」
「私利私欲」
私利私欲、というのは自分の利益と欲求だけを考えて行動する、という意味になります。
公共の利益ではなく、自分の利益を優先しようと考える身勝手な態度を指す場合もあり、私利私慾表現する場合もあります。
漢字検定5級レベルの熟語になります。
「少欲知足」
少欲知足、という表現は少しのもので満足する、という意味になります。
欲が少ない、持っているものをたくさん求めない、という意味を持ち、欲少なくして足るを知る、と読む場合もあります。
「耳目之欲」
耳目之欲というのは実際に聞いたり見たりしたいという欲望を指すこともありますし、実際に聞いたり見たりすることで生じる欲求を指す場合もあります。
最近ではインターネットが普及して誰もが簡単に海外のニュースなども検索できるようになりましたから、そこから外国に興味を持つようになった、という人も多いのではないでしょうか。
「欲に忠実」の使い方
「欲に忠実」という表現には嘲笑的な意味合いもありますので、誰かに対して使うときには気をつけなければいけません。
周りの人を傷つけたとしても自分の利益ばかり考えている、自分の欲求を満たすことしか考えていない、という時にこの表現が使えますし、己の欲望の赴く方向に常に従って歩いている人に対して使うこともできます。
人間は理性で欲望を抑えますが、あまりに抑えすぎてしまうとストレスが溜まりますので、ときには節度を守った状態で欲望を解放する、ということも重要だと考えられます。
「欲に忠実」を使った例文や短文など(意味を解釈)
ここでは、「欲に忠実」という表現を使った例文を紹介します。
- 「欲に忠実」を使った例文1
- 「欲に忠実」を使った例文2
- 「欲に忠実」を使った例文3
「欲に忠実」を使った例文1
「欲に忠実でいられるのは大学生の特権だよね」
大学時代は様々なことに挑戦できる年代なのではないでしょうか。
アルバイトに精を出し、授業をおろそかにしてしまったという人もいるかもしれません。
夜中まで友達と騒いだ、明け方まで飲み歩いた、いきなり思い立って長距離ドライブに行った、などというむちゃぶりをしたことがある人もいるかもしれませんね。
社会人になると、働かなければいけないということからこのようなむちゃぶりができなくなってしまいます。
そのため、行動範囲が広くなる大学生の時こそ、社会人ならばできないことが可能になるのです。
「欲に忠実」を使った例文2
「うちの息子は、女性に関しては欲に忠実です」
恋愛に関して使われることもあります。
例えば、気になった女性には絶対に声をかける、好きになった女性を放っておく事はしない、恋愛において苦労がない、という場合に「欲に忠実」、という表現が使えます。
だらしない、という表現で用いられることもありますので、褒められているわけではない場合もあります。
「欲に忠実」を使った例文3
「娘は社会人になってからも欲に忠実な感じがします」
社会人になってからも、外出したい時に外出し、友達と遊びに行きたい時に遊びに行く、という生活をしていると「欲に忠実」だと言われることがあるかもしれません。
例えば、会社で働いているとなかなか夜に遊びに行く事は難しいですよね。
次の日に早く起きなければいけないならば、夜遅くまで出歩いていては寝る時間が短くなってしまいます。
しかし、たとえ寝る時間が短くなったとしても遊びに行きたい、という気持ちを優先させてしまうのであれば、それは「欲に忠実」だと言えるのです。
「欲に忠実」の類語や言い換え
ここでは類義語を紹介します。
- 「欲しいままに」
- 「欲望のままに」
- 「やりたいように」
「欲しいままに」
欲しいままに、という表現はやりたいままに振る舞う、という意味を持ちます。
「恣」と一言で表現することもあります。
「欲望のままに」
欲望のままに、というのは遠慮や自立をせず、したいとおりにする、という意味になります。
欲望が赴くままに行動する、ということになるのです。
「やりたいように」
やりたいように、というのは殊更に制限や強制をせずに育成する、自分のしたいように行動する、という意味になります。
幼い頃からやりたい事は全てやってきた、という人もいるかもしれませんね。
「欲に忠実」という表現はネガティブな意味合いも持ちますので、使う時には注意が必要です。
我慢のしすぎは良くありませんが、理性を働かせることも重要です。