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「幼少の砌」とは?意味と使い方!

文学小説の中で「幼少の砌」という言葉を見かけたことがある人もいるでしょう。

一体どの様な意味で使われているのか、例文や類語などと併せて紹介します。

幼少の砌

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「幼少の砌」とは?意味と使い方!>


目次

  • 「幼少の砌」とは?
  • 「幼少の砌」を分解して解釈
  • 「幼少の砌」の言葉や表現の使い方
  • 「幼少の砌」を使った例文や短文など(意味を解釈)
  • 「幼少の砌」の類語や言い換え
  • 幼少の砌の英語と解釈


「幼少の砌」とは?

「幼少の砌」とは?

「幼少の砌」の読み方や意味について紹介します。

  • 「幼少の砌」の読み方
  • 「幼少の砌」の意味
  • 「幼少の砌」の語源

「幼少の砌」の読み方

「幼少の砌」「ようしょうのみぎり」と読みます。

「砌」は非常に難しい言葉ですので、平仮名表記にする人もいます。

「幼少の砌」の意味

「幼少の砌」の意味は「身分の高い人や社会的に地位がある人が子供の頃」のことです。

本人ではなく、第三者が文章にしたり他人に話したりする時にこの様に表現します。

現在偉い人や身分の高い人は、小さい頃から何かしら秀でたところがあったというエピソードが残っているものです。

その人を紹介する本やスピーチの中で、いかに小さい頃から優れてたかということを説明する時に「〇〇様がご幼少に砌には」とエピソードを続けることで、聞いている人が「なるほど」と感心するのです。

よく一般の人が「私が幼少の砌には」と言うことがありますが、それはまず冗談だと思って笑顔で聞き流す様にしましょう。

「幼少の砌」の語源

「幼少の砌」の語源は「砌」という言葉にあります。

「砌」「水限(みぎり)」が語源と言われていて、意味は「雨のしずくがしたたり落ちる境目」「軒先から雨水がしたたり落ちてくるのを受ける石畳のこと」という意味があります。

「限る」には「境界線を作って範囲を決める」という意味があり、「水限」「雨水が落ちる境目をはっきりさせて、石畳を置く場所」という意味になるのです。

石畳は大きな石を切り出して作りますので、「石+切る」という感じが組み合わさり「砌」という感じに変化したのが語源とされています。



「幼少の砌」を分解して解釈

「幼少の砌」を分解して解釈

「幼少の砌」を更に理解する為に分解して解釈します 「幼少」 「幼少」の意味は「年齢が低くおさないこと」です。

一体何才までが幼少なのかという定義は人によりばらつきがありますが、一般的には以下の通りです。

「0歳〜1歳:乳児」「2歳〜5才:幼児」「6歳〜12歳:小児」「中学生〜25歳位まで:青少年」と言われます。

これらのことから考えると、「幼少」とは「2歳〜12歳位まで」の子供のことを表すと言えるでしょう。

非常に幅が広く、言葉を話せない頃から自己主張をする頃の年齢までが含まれています。

「砌」

「幼少の砌」として使われる場合、「砌」の意味は「時節・頃」になります。

時間の区切りを表す言葉で、他には手紙の結びの挨拶として「暑さの砌ご自愛下さい」などとして使われます。

更には「軒下の苔の生えそうな湿った石畳や縁石」という意味があり、これはそもそもの語源からきています。

言葉の意味からしても非常に上品な言葉であることが分ります。

「幼少の砌」の言葉や表現の使い方

「幼少の砌」の言葉や表現の使い方

「幼少の砌」の使い方には以下のポイントがあります。

  • 身分が高い人に対して使う
  • 褒め言葉として使う

身分が高い人に対して使う

「幼少の砌」は、由緒ある家柄の人に対して使われる言葉です。

結婚披露宴のスピーチで新郎を持ち上げる為に「幼少の砌」と使いたくなるところですが、貴族の系列でもない限りは使う必要はありません。

褒め言葉として使う

子供の頃と言うとたわいもない失敗をするエピソードがあるものですが、「幼少の砌」と前振りをした後は褒め言葉が続きます。

いかに子供の頃から優秀で目立つ存在であったかなどを表現します。



「幼少の砌」を使った例文や短文など(意味を解釈)

「幼少の砌」を使った例文や短文など(意味を解釈)

「幼少の砌」を使った例文と解釈を紹介します。

  • 「幼少の砌」を使った例文1
  • 「幼少の砌」を使った例文2
  • 「幼少の砌」を使った例文2

「幼少の砌」を使った例文1

「〇〇さまはご幼少の砌に既に外国語を習得されていました」

高貴な身分の人は英才教育として小さい頃から外国人による英語のレッスンを受けることがあります。

既に幼い頃から英語に慣れ親しんでいたことを表しています。

「幼少の砌」を使った例文2

「ご幼少の砌に本場ウィーンでコンサートを体験されました」

こちらもかなり高貴な身分の人で、小さい頃に既に海外旅行に行き、音楽の本場ウィーンでコンサート会場まで行ったことを言っています。

「幼少の砌」を使った例文2

「私の幼少の砌には毎日野山を駆け回っていたものだ」

明らかにジョークです。

「幼少の砌」や家柄が良い人に対して使われるもので、完全に庶民であることを冗談として話しています。

「幼少の砌」の類語や言い換え

「幼少の砌」の類語や言い換え

「幼少の砌」の類語は以下の通りです。

  • 「小さい頃」【ちいさいころ】
  • 「ガキの頃」【がきのころ】
  • 「物心つき始めた頃」【ものごころつきはじめたころ】

「小さい頃」【ちいさいころ】

「まだ小さくてほんの子供だった頃」という意味です。

「ガキの頃」【がきのころ】

「小さい子供だった頃でもかなり活発だったこと」を意味しています。

「物心つき始めた頃」【ものごころつきはじめたころ】

「自分と世間との関わりが段々と分かってくる様になった頃」のことです。

一般的に自我が出始める幼少からの時期を指しています。

幼少の砌の英語と解釈

幼少の砌の英語と解釈

“She was outstanding from her childfood.”

「彼女は幼少の砌から非常に目立つ存在でした」となります。

何かにつけて目立つ存在だったことを表しています。

icon まとめ

「幼少の砌」は、「身分が高い人の幼いころ」のことを言います。

文学作品の中で出てきた時には、対象となる人物が高貴な身分であると思って読み進めましょう。