「大いに結構」とは?意味と使い方!敬語での言い換え
ビジネスで立場が上の人が「大いに結構」と言っているのを耳にすることがあります。
一体どの様な意味があるのか、例文や類語なども併せて紹介します。
目次
- 「大いに結構」とは?
- 「大いに結構」を分解して解釈
- 「大いに結構」の使い方
- 「大いに結構」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「大いに結構」の類語や言い換え
「大いに結構」とは?
「大いに結構」の読み方と意味を紹介します。
- 「大いに結構」の読み方
- 「大いに結構」の意味
「大いに結構」の読み方
「大いに結構」は「おおいにけっこう」と読みます。
特に難しくないのですが、手書きの場合「構」を「講」と書き間違え易いので注意しましょう。
「大いに結構」の意味
「大いに結構」の意味は、「非常に満足していること」です。
相手から何かの案や条件を出された時に、それに賛同できたり欠点が見当たらない位良いと思われる時に、強い肯定の意味で使います。
この言葉は本人の思い通りになって喜んでいる時に発するもので、主に目上の人が同等の立場、或いは目下の人に向けて使います。
ビジネスでは上司が部下に対して「それでいいからおやりなさい」と承認したり、ゴーサインを出す時に使われます。
「大いに結構」を分解して解釈
「大いに結構」の意味をより理解する為に分解して解釈します。
- 「大い」
- 「結構」
- 「結構」には否定の意味もある
「大い」
「大い」の意味は「大きいこと」「他よりも程度が甚だしく勝っていること」です。
他のものごとと比較してみても遥かに優位にあるか、非常にレベルの高いことを言います。
また、その人の持っている基準を超えて、満足度が高い時にも使われます。
「大い」を「多い」と書く人もいますが、「大いに結構」の場合は間違いです。
「多いに」という使い方はなく、「多い」自体が「実際にある物の量や数が多いこと」を意味しています。
「大いに結構」の場合本人の満足度を表す為に、実際の数値を表す「多い」は使われません。
「結構」
「結構」は品詞により意味が違ってきますが、「大いに結構」の場合は「形容動詞」としての意味になります。
「欠点がなく優れていること」「満足できること」「もう必要ないこと」「性格がいいこと」等の意味があります。
この時気を付けいのが「もう必要ないこと」の意味です。
「結構」には否定の意味もある
人がものごとを丁寧に断わる時に「結構です」と言い、これは「もういりません」という拒否の意味で使われます。
そして「大いに結構」は、基本的には「非常に満足している」という意味ですが、口論している時に売り言葉に買い言葉として「大いに結構」と使った場合、「やるならやってみろ」と相手に対して喧嘩を売っている言葉になります。
同じ様な言葉に「上等だ」があります。
「大いに結構」の使い方
「大いに結構」の使い方には以下のポイントがあります。
- 「大いに結構」の敬語での言い換え
- 喧嘩腰に注意
「大いに結構」の敬語での言い換え
「大いに結構」は立場が上の人が目下の人に対して使う言葉です。
目下の人が目上の人に対して使う場合には敬語にする必要があります。
「非常に満足している」という意味で使う場合には「大変素晴らしく、是非宜しくお願いします」と言うと良いでしょう。
また、「必要ありません」という言いで使う場合には「また別の機会にお願いします」と言うと良いでしょう。
喧嘩腰に注意
「結構」の意味の章で紹介しましたが、「大いに結構」は言い方次第で相手に対して喧嘩腰の言葉になります。
「満足している」という意味で使う時には笑顔で、ゆっくりと言う様に注意しましょう。
「大いに結構」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「大いに結構」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「大いに結構」を使った例文1
- 「大いに結構」を使った例文2
- 「大いに結構」を使った例文2
「大いに結構」を使った例文1
「大いに結構、そのまま進めておいてくれ」
社長や部長など、肩書のある人が部下から仕事の報告を聞いた時の言葉です。
この場合事業がうまくいっていることを表しています。
「大いに結構」を使った例文2
「温泉に入った後に冷たいビールとは大いに結構」
温泉にゆっくりと浸かった後に、冷たいビールがさっと出てくると嬉しい気持ちになります。
至福の時間を過ごしている時に使われます。
「大いに結構」を使った例文2
「大いに結構、どんどん値下げして客離れしていけばいい」
ライバル会社が商品を値下げした時に使う、ネガティブな意味での言葉です。
値下げをすれば商品の価値が下がり、それだけ客離れが進むのがオチだと言っているのです。
「大いに結構」の類語や言い換え
「大いに結構」の類語は以下の通りです。
- 「申し分ない」
- 「上出来」
- 「文句なし」
「申し分ない」
「不足している部分がなく完璧なこと」という意味で、本人が満足した時に使われる言葉です。
「上出来」
「じょうでき」と読みます。
意味は「ものごとの出来ばえや結果がよいこと」で、何かの行動や作業をした時の評価として使われます。
「文句なし」
文字通り「文句のつけようがなく完璧なこと」という意味です。
「大いに結構」は「非常に満足していること」という意味です。
上の立場の人が同等、或いは下の立場の人に対して使う言葉です。
但し、その時の状況によってはネガティブな意味に使われるので、状況をわきまえることが大切です。