「厳然たる事実」とは?意味と使い方!
「厳然たる事実」とは、「確実であり動かしがたい厳しい事実」のことです。
「厳然たる事実」の「意味・読み方・分解した解釈・使い方・例文と解釈・類語(シソーラス)や言い換え」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「厳然たる事実」とは?
- 「厳然たる事実」を分解して解釈
- 「厳然たる事実」の使い方
- 「厳然たる事実」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「厳然たる事実」の類語や言い換え
「厳然たる事実」とは?
「厳然たる事実」とは、「確固としていて動かしがたいおごそかな事実」や「おごそかであり変えることが難しい実際の物事(おごそかで疑いようのない確固とした事実)」を意味する言葉です。
「厳然たる事実」というのは、「厳しい事実・現実であることがはっきりしていること」を示していて、「動かしがたい(変更することが難しい)おごそかな実際の事柄」を意味しているのです。
- 「厳然たる事実」の読み方
「厳然たる事実」の読み方
「厳然たる事実」の読み方は、「げんぜんたるじじつ」になります。
「厳然たる事実」を分解して解釈
「厳然たる事実」の言葉を分解して、それぞれの意味を解釈していきます。
- 「厳然」
- 「たる」
- 「事実」
「厳然」
「厳然(げんぜん)」の言葉の意味は、「おごそかで動かしがたい威厳があるさま」や「疑いようがないほど確固としていておごそかな様子」になります。
「厳然」の「厳」は「厳しさ・いかめしさ」、「然」は「状態・様子」を意味します。
「厳然」とは、「厳粛な侵しがたい雰囲気やいかめしい風格がある様子」を意味する言葉で、「厳しさ・威厳を感じるほどの張り詰めた雰囲気」に意味の重点があります。
その意味から転じて、「厳然」は「確固として動かしがたい威厳(厳格さ)があること」も意味しているのです。
「たる」
「たる」は、文語で「断定」を意味する助動詞「たり」の連体形になります。
「たる」は「〜である」という断定の意味を表す言葉であり、「厳然たる」で「厳然である」という断定を示しているのです。
「たる」は、「政治家たるもの、公人の意識を常に持つべきである」のように「資格(〜であるならば)」を表すこともあります。
また「たる」には、取り上げた物事を強調する意味もあります。
「事実」
「事実」とは、「実際に起こった客観的な物事」や「現実に存在している事柄」を意味する言葉です。
「事実」の言葉は、「誰が見ても実際に起こった(実際に存在する)と認めることができる物事・事柄」を意味しています。
「厳然たる事実」の使い方
「厳然たる事実」の使い方は、「ある認識が確固としていて動かしがたい事実である場合」や「ある情報がおごそかな雰囲気で変えがたい(疑いようがない)事実である場合」に使うという使い方になります。
例えば、「勝負に負けたということは、厳然たる事実です」などの文章で使えます。
「厳然たる事実」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「厳然たる事実」を使った例文や短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「厳然たる事実」を使った例文1
- 「厳然たる事実」を使った例文2
- 「厳然たる事実」を使った例文2
「厳然たる事実」を使った例文1
「自分たちが悪事をしたという厳然たる事実を受け入れなければ、精神的な成長は有り得ません」
この「厳然たる事実」を使った例文は、「自分たちが悪事をしたという確固とした動かしがたい厳しい事実を受け入れなければ、精神的な成長は有り得ない」ということを意味しています。
「厳然たる事実」を使った例文2
「末期がんで余命宣告を受けたという厳然たる事実を、どう受け入れたら良いのか分かりません」
この「厳然たる事実」を使った例文は、「末期がんで余命宣告を受けたという動かしがたい厳しい事実(疑いようのないおごそかな現実)を、どう受け入れたら良いのかが分からない」ということを意味しています。
「厳然たる事実」を使った例文2
「親友が私を陰で裏切っていたという厳然たる事実を突きつけられました」
この「厳然たる事実」を使った例文は、「親友が私を陰で裏切っていたという疑いようがない厳しい事実を突きつけられた」ということを意味しています。
「厳然たる事実」の類語や言い換え
「厳然たる事実」の類語・言い換えについて、分かりやすく解説していきます。
- 「確固とした事実・疑いようのない現実」
- 「峻厳とした事実・厳しい現実」
- 「冷厳な事実・断定的な事実」
「確固とした事実・疑いようのない現実」
「厳然たる事実」の類語・言い換えとして、「確固とした事実・疑いようのない現実」があります。
「厳然たる事実」というのは、「確実であり疑いようのない実際の物事」を意味しています。
その意味から、「厳然たる事実」とよく似た意味合いを持つ類語として、「確固とした事実・疑いようのない現実」を上げることができます。
「峻厳とした事実・厳しい現実」
「厳然たる事実」の類語・言い換えとして、「峻厳とした事実(しゅんげんとしたじじつ)・厳しい現実」があります。
「峻厳とした事実」とは、「容赦・甘さのない厳しい実際の事柄」を意味する言葉です。
「厳しい現実」とは、「容赦・配慮・甘さを感じさせない客観的な現実」を意味しています。
確固とした厳しい実際の物事を意味する「厳然たる事実」の言葉は、「峻厳とした事実・厳しい現実」という言葉に言い換えることができます。
「冷厳な事実・断定的な事実」
「厳然たる事実」の類語・言い換えとして、「冷厳な事実・断定的な事実」があります。
「冷厳な事実」とは、「楽観的な解釈を許さないほどに冷ややかで厳しい事実」を意味する言葉です。
「断定的な事実」とは、「疑いようがないほどに確かな事実」を意味しています。
確固としていて動かしがたい厳しい事実を意味する「厳然たる事実」の類語(シソーラス)として、「冷厳な事実・断定的な事実」を指摘することができます。
「厳然たる事実」という言葉について徹底的に解説しましたが、「厳然たる事実」には「確固としていて動かしがたい事実」や「おごそかで動かすことのできない実際の物事」の意味があります。
「厳然たる事実」の類語(シソーラス)・言い換えとしては、「確固とした事実・疑いようのない現実」「峻厳とした事実・厳しい現実」「冷厳な事実・断定的な事実」などがあります。
「厳然たる事実」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。