「長けている」とは?意味!対義語や敬語での使い方
「長けている」という言い回しを聞いたことがあるでしょうか。
なんとなく老人が使う言い回しだと感じる人もいるかもしれません。
それならば、「長けている」という表現にはどのような意味があるのでしょうか。
ここでは、「長けている」という言い回しについて紹介します。
目次
- 「長けている」とは?
- 「長けている」の敬語での使い方
- 「長けている」の対義語
- 「長けている」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「長けている」の類語や類義語・言い換え
「長けている」とは?
「長けている」という表現には得意である、他よりも優れている、という意味があります。
熟達している、上手である、という意味があり、他と比較して優れているという場合にこの表現が使えます。
例えば、「婚活はコミュニケーション能力がたけている人に有利である」とも言われます。
最近婚活をしている人が増えていると言われていますが、婚活をすれば誰もが恋人を見つけられる、というわけではありません。
コミュニケーション能力に長け、人に自分を売り込むことが上手だ、という人こそ、婚活を成功させられると考えられているのです。
- 「長けている?」の読み方
「長けている?」の読み方
「長けている」という表現は「たけている」と読みます。
読み方を間違える人や読み方がわからないという人が多い表現ではありますが、「ながけている」ではありませんので気をつけましょう。
「長けている」の敬語での使い方
「長けている」という表現を敬語にする時は、誰に対して誰の何を「長けている」と表現するか、ということを考えなければいけません。
基本的に敬語使わなければいけないような場所では、自分の何が「長けている」のかというよりは、誰か他の人の何かを「長けている」と説明する可能性が高いですよね。
例えば、「田中さんは営業に長けている」という表現を敬語にするのであれば、「田中は営業に長けています」で問題ありません。
この場合は田中さんに対して敬意を払うわけではなく、話をしている相手に敬意を払う必要がありますので、「田中さんは高い営業能力をお持ちでいらっしゃいます」などという表現は使いません。
「長けている」の対義語
「長けている」という表現にはこれといった対義語が存在しませんが、優れているという意味の言葉になりますので、対義語は劣るという表現になります。
劣るというのは他に比べて及ばない、引けを取る、という意味であり、他に比べて価値や能力、質や数量が程度の低い状態にある、という意味になります。
価値や能力が他と比べて低い、という時に劣るという言葉が使われます。
「長けている」を使った例文や短文など(意味を解釈)
ここでは例文を紹介します。
- 「長けている」を使った例文1
- 「長けている」を使った例文2
- 「長けている」を使った例文3
「長けている」を使った例文1
「彼女は数学に長けていて、数学に関して言えば彼女に勝る者はいない」
中学や高校では、得意科目を持っていた人もいるのではないでしょうか。
誰よりも数学が得意である、英語が得意である、国語が得意である、など、様々な得意分野があったかもしれませんね。
数学が得意ならば、数学に「長けている」という表現ができます。
他の誰よりも数学が得意で、彼女が常に定期試験などで高い点数を取っていた、という場合はまさに「彼女は数学に長けている」という表現ができるのです。
「長けている」を使った例文2
「彼女はリーダシップの資質に長けており、彼女がいなければこの自治会は成り立たないかもしれない」
一人暮らしのお年寄りなどが増え、自治会の役割が見直されつつあります。
最近では学区ごとにお祭りが行われることなどもありますが、このような時にはリーダーシップを発揮できる人を中心に計画していかなければいけません。
リーダーシップのないという人が自治会の中心に立っても物事は進みませんね。
リーダーシップの能力に「長けている人」が中心に立つことで、しっかりと計画を立てることが可能になります。
自治会は学校とは違い、誰かが強制的に動かなければいけないということもありませんので、自発的に行動できるかどうかということが重要になるのです。
「長けている」を使った例文3
「あの家の子供はピアノに長けている」
子供が小さい頃から、様々な習い事をさせているという人も多いのではないでしょうか。
その中でも、特にピアノは人気がありますね。
いつの時代も、ピアノや英語に関心を持つ人は多いのではないでしょうか。
そのような中、小さい頃からピアノを練習してピアノが上手である、ほかの子供よりも上手に弾ける、などという場合は「ピアノに長けている」と表現できます。
例えばモーツアルトやベートーベンは小さい頃からピアノの練習をしていました。
モーツァルトは姉が練習している様子を見てピアノを学んだと言われていますし、ベートーベンは父親がピアノの特訓にとても力を入れていたと言われています。
「長けている」の類語や類義語・言い換え
ここでは「長けている」という表現の類義語を紹介します。
- 「上手」
- 「得意」
「上手」
ここでいう上手という表現は「かみて」や「うわて」ではなく「じょうず」になります。
手際が良く、技術的に優れている様子を指しており、優れている場合、巧みな場合、などにこの表現が使われます。
口先がうまい時にも上手という表現が使われる場合もあります。
「得意」
得意という表現には志したものを得て満足感にあふれること、という意味があり、対義語は失意という表現になります。
あるいは誇らしげなこと、という意味も持ち合わせています。
「長けている」という表現は日常的にも使える言い回しですので、ぜひ覚えておきましょう。
誰かが何かに優れている時には正直に「優れている」と認められるような人間になりたいですね。