「減算歴車」とは?意味とそのような車両がある理由・注意点を解説!
減算歴車という言葉は、中古のバイク(または、自動車)の購入時に注意するべきキーワードです。
目次
- 「減算歴車」とは?
- バイクや自動車が「減算歴車」になる理由
- 「減算歴車」についての注意点
「減算歴車」とは?
減算歴車とは、メーターに表示されている走行距離が、実際の走行距離より少ないバイクや自動車のことです。
バイクや自動車の「程度」の判断材料として、この走行距離はとても重要になります。
いくら見た目が綺麗でも、走行距離が進んでいると、それだけ普段は見えない部分や、全体的な劣化が考えられます。
その為、この「走行距離」は、中古車の買取や販売価格に大きく絡む要素なのです。
それを実際より減らしているのが「減算歴車」なので、そのような表記のある車両には注意しないといけません。
バイクや自動車が「減算歴車」になる理由
「減算歴車」のバイクや自動車が存在する理由です。
1つ目は、悪質だと言うしかありません。
- 「メーターの巻き戻し」
- 「修理などでのメーター交換」
「メーターの巻き戻し」
少しでもその車両が高く販売(売却)できるように、走行距離のメーターを故意に巻き戻してある場合です。
このようなことを行った(その形跡がある)場合には、中古業者は「減算車」と表記しないといけないルールになっています。
次に紹介する理由で、止むを得ず「減算歴車」となってしまった場合と区別できるので、この表記がある車両の購入時には特に注意してください。
「修理などでのメーター交換」
走行距離のメーターは、スピードメーターと一体になっていることがほとんどです。
その為、スピードメーターの不良などから、その部分を交換していると、実際の走行距離と合わなくなることがあります。
このような車両には、「メーター交換シール」を貼ることが義務付けられています。
この理由で「減算歴車」となった車両は、「交換歴車」と表記されます。
ただし、どれくらい実際の走行距離と齟齬があるのかについては特に表記のルールがないので、その点では上の「減算車」と同様に注意しなくてはいけません。
「減算歴車」についての注意点
減算歴車を購入する際の注意点です。
売却する時のことまで考えた上で選択することをおすすめします。
- 信頼できる整備がしっかりできる店で買う
信頼できる整備がしっかりできる店で買う
「減算歴車」は、正しい走行距離が分からない分、同程度(あくまで見た目などからの判断です)の車両より安価なことが多いです。
しかし、3万キロとなっているバイクが、実は倍の6万キロだったといったようなことも少なくないので、「減算歴車」の購入時には、まずお店を選ぶことが大切です。
整備がしっかりしているお店でないと、「減算歴車」に手を出すのは危険です。
例え実際の走行距離がかなり進んでいたとしても、きちんとした整備ができていれば、ある程度安心して乗ることができます。
ただし、その車両を売却することになった時にも、同じく「減算歴車」という扱いになってしまい、正直なところ、買い叩かれてしまう可能性が高いです。
その為、相場よりかなり安い、どうしてもその車両が欲しいといった理由でもない限り、あまり「減算歴車」は選ばない方がいいかもしれません。
「減算歴車」の中でも、故意のメーターの撒き戻しによる「減算車」は選択しない方が無難だと言えるでしょう。
騙す意図がない限り、無理にそのようなことをする理由は何もないからです。