「お知り合い」とは?意味と使い方!敬語での使い方
「お知り合い」という言い回しは誰もが1度は使った経験を持つのではないでしょうか。
誰かに対して「お知り合いですか?」などと聞いたことがある人もいるかもしれません。
それならば、「お知り合い」という表現はどのような意味を持つのでしょうか。
ここでは「お知り合い」という言葉について紹介します。
目次
- 「お知り合い」とは?
- 「お知り合い」の敬語での使い方・言い換え
- 「お知り合いになれて」を使った言葉と意味を解釈・言い換え
- 「お知り合い」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「お知り合い」の類語や類義語・言い換え
- 「お知り合い」の英語(解釈)
「お知り合い」とは?
「お知り合い」というのは知り合いという言い回しを丁寧に表現した形になります。
知り合いというのは友達とは少し異なり、顔や名前を知っている、人柄ならば知っている、という程度にとどまります。
友達の場合は相手の性格なども知っている、よく一緒に食事をする、などということがありますが、知り合いというのはただ知っている、顔なら分かる、というレベルの人を指す場合もあります。
また、知り合いはお互いに知り合っている必要があるのです。
一方的に見知っている場合ではなく、お互いに知り合っている場合に知り合いという表現が使えるのです。
この知り合いという表現を丁寧語にすると「お知り合い」という表現になります。
- 読み方
読み方
「お知り合い」という言葉は「おしりあい」と読みます。
会話で使われることが多く、文章で用いられる事はほとんどありません。
しかし、職場における会話では「お知り合い」という言い回しがよく使われますので、ぜひ覚えておきましょう。
「お知り合い」の敬語での使い方・言い換え
この表現を敬語として利用する場合、言い方を変えなければいけない場合があります。
上司や目上の人との会話においては、「知り合い」という表現はあまり適切とは言えない場合もあります。
- 「昔からの知人です」
- 「知己」と「知人」の違いとは?
「昔からの知人です」
相手に対し、誰かを知り合いだと紹介する場合は「昔からの知人です」と言い換えることがあります。
知人という言葉には互いに知っている人、という意味があり、知り合いのことを指しているのです。
友達とは限りません。
もしも上司などに対して知り合いを紹介する場合は「こちらが知り合いです」などとは言わないほうが無難だと考えられます。
あくまでも知人という表現の方がスマートになりますので、しっかりと覚えておきましょう。
また、知人と友人は異なりますが、友人であったとしてもかしこまった場所では友人と言わず、知人と言った方が良い場合もあります。
「知己」と「知人」の違いとは?
知己という言葉には自分がよく知っている人、親友、知人、などといった幅広い意味を持っています。
知人というのは知り合いを指しており、ただ見知っている人を指す場合もあります。
しかし、親友を指すことも可能であるとなると、かなり幅広く使えるということがわかりますね。
知己という言葉は知己を得る、などという表現でもよく使われます。
知人はお互いに知っている人という意味になりますが、知己は長年自分のことを理解してくれている人という意味を持つ場合もあるのです。
これが知己と知人の大きな違いです。
「お知り合いになれて」を使った言葉と意味を解釈・言い換え
ここでは、「お知り合いになれて」という表現を使った言い回しを紹介します。
- 「お知り合いになれて嬉しいです」
- 「お知り合いになれて光栄です」
- 言い換え「至極光栄に存じます」
「お知り合いになれて嬉しいです」
「お知り合い」になれて嬉しいです、というのはあなたと「お知り合い」になることができて嬉しく思います、という表現になります。
英語でいうと“I'm happy to be able to make your acquaintance.”という表現になり、実知り合うことができてうれしく思います、ということになるのです。
友達になれて嬉しく思います、という事とは意味が異なります。
お互いによく知っている中というわけではなく、例えば顔や名前が一致している、挨拶をした、という程度にとどまる関係となります。
また、例えば大学院生が研究者などに出会い、その研究者とお別れの挨拶をする時などは「お知り合いになれて嬉しいです」と表現することができます。
たとえ普段連絡を取るような間柄ではなかったとしても、このように表現することで距離感を縮めることが可能です。
「お知り合いになれて光栄です」
「お知り合い」になれて光栄です、という言い方は特に目上の人に対して使うことが可能です。
光栄です、という表現は名誉に思うことや誇りに思うことを伝えるための表現であり、目上の人や立場が上の人に対し、自分が遜った気持ちで使う表現となります。
ビジネスシーンでもよく使われる表現であり、例えばビジネスにおいて目上の人と話をした時などにこの表現が使えます。
手紙やメールでも使うことができますので、ぜひ覚えておきましょう。
目下の人に対して使うと仰々しいと思われてしまうことがありますので、使う時には注意が必要です。
言い換え「至極光栄に存じます」
至極光栄に存じます、という表現を使ったことがある人もいるかもしれません。
至極光栄という表現はビジネスシーンでよく使える表現であり、メールや手紙、その他文書でも利用が可能です。
上司のみならず取引先などに使うこともできますので、ビジネスパーソンとしてはぜひ覚えておきたい言い回しです。
至極というのはこの上ないこと、これ以上ないことを、という意味を持ち、光栄というのは業績や行動を褒められたりして名誉に思うこと、という意味を持ちます。
知り合いになれて嬉しい、という時以外にも使える言い回しですから、ぜひ覚えておきましょう。
「お知り合い」を使った例文や短文など(意味を解釈)
ここでは「お知り合い」という表現を使った例文を紹介します。
- 「お知り合い」を使った例文1
- 「お知り合い」を使った例文2
「お知り合い」を使った例文1
「そちらはお知り合いの方ですか?」
誰かと話をしている時に、その話をしている人に連れがいた場合、「そちらはお知り合いの方ですか?」と聞くことがあります。
とは言っても、もしもその人が明らかに配偶者や子供等の家族であるという場合はこの表現は使いません。
家族に対し、「お知り合い」という表現を使ってしまったら失礼になることもありますので、一体誰の可能性があるのかということを踏まえて発言しましょう。
また、例えば友達が誰かを連れてきた場合に「お知り合い?」などと砕けた聞き方をすることも可能です。
ビジネスシーン以外でも、例えば近所で誰かと出会ったときなどにも使うことができる表現です。
丁寧語であれば基本的に誰に対しても使えますので、覚えておきましょう。
「お知り合い」を使った例文2
「彼は長年の知り合いです」
友達と知り合いは違いますが、長年知っている人を誰かに紹介する時には「長年の知り合いです」と紹介できます。
もしも友達なのであれば、「長年の友人です」と紹介すると良いでしょう。
長い間知っている、長い間どのような人物なのかわかっている、などという場合はこのような言い回しが可能です。
「お知り合い」の類語や類義語・言い換え
ここでは「お知り合い」という表現の類義語を紹介します。
- 「顔見知り」
- 「顔なじみ」
- 「知人」
「顔見知り」
顔見知り、というのは互いに顔知り合っている間柄やそのような人を指します。
あまり親しくはないけれど互いに顔は知っている、という程度の関係を指しており、例えば「彼とは長い間顔見知りです」などと表現ができます。
相手が自分たちがそれ以上の関係であると思っている場合、この表現を使ってしまうと険悪なムードになってしまう可能性もありますからお互いにどのような関係だと認識しているか、事前に把握しておく必要があります。
「顔なじみ」
顔なじみ、という表現はいつも合っていて顔見られていること、よく知っていること、という意味を持ちます。
顔なじみという表現を聞くと、どのような顔なのか知っているという程度、と思ってしまいがちですが、この表現は単に顔を知っていて時々話をする間柄、という程度の人間関係に使うことが可能です。
お店などに何度も顔を出すお客さんに対して用いられることが多い表現だといえます。
「知人」
知人、というのは互いに知っている人、知り合い、という意味を持ち、先ほども述べた通り「お知り合い」という表現を敬語で使う場合に用いることができる表現でもあります。
お互いに相手の顔や名前を知っている、面識がある、という人に使うことができ、一緒に遊んだり悩みを相談したりすることが可能な相手であれば友人という表現の方が適切だと言えます。
知人の場合は関係が浅く、友人は関係が深い、と言っても良いでしょう。
信頼できる人なのであれば、友人と呼んだ方が良い場合も多い可能性が高いです。
「お知り合い」の英語(解釈)
「お知り合い」という表現を英語にすると“someone I knowやacquaintance”などという表現が使えます。
“friends”はあくまでも友達、という意味になりますので、知り合いという意味では使えません。
- 「お知り合いですか?」
- 「お知り合いになれて嬉しいです」
「お知り合いですか?」
「お知り合いですか?」という表現を英語にすると“Do you know him?”や“Do you know her?”といった表現が使えます。
友達というわけではありませんので、知っている、という表現で充分なのです。
もちろん、「お知り合いですか?」と聞いた結果、本当は友達の可能性もありますが、聞く側にはそこまで解りませんので、「お知り合いですか?」と聞いても何の問題もありません。
「お知り合いになれて嬉しいです」
「お知り合いになれて嬉しいです」という表現を英語にすると、“I'm happy to know you.”と表現できます。
もしも友達に誰かを紹介された場合などは、この表現では非常によそよそしくなってしまいますので、親しくなれる間柄などであればこの表現は避けた方が良いでしょう。
あくまでも「あなたを知れて嬉しいです」「あなたと話ができて嬉しいです」という意味になります。
「お知り合い」という表現はぜひ覚えておきたい言い回しです。
友人、友達、とは意味が異なりますので、違いをしっかりと理解しておきましょう。
友達に対して知り合いという表現は使わないほうが無難です。
しかし、「お知り合い」という言い回しはビジネスにおいては非常に重要ですので、ぜひ使えるようにしておきたいものです。