「目に浮かぶ」とは?意味と類語!
「目に浮かぶ」という表現を聞いたことがあるでしょうか。
「家族の喜ぶ姿が目に浮かぶ」こともあるかもしれませんし、「故郷の懐かしい景色が目に浮かぶ」こともあるかもしれません。
それならば、「目に浮かぶ」という表現にはどのような意味があるのでしょうか。
ここでは「目に浮かぶ」という表現について紹介します。
目次
- 「目に浮かぶ」とは?
- 「眼に浮かぶ」or「目に浮かぶ」どちらが正しい?使い分け?
- 「目に浮かぶ」を使った言葉(表現)と意味を解釈
- 「目に浮かぶ」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「目に浮かぶ」の類語や類義語・言い換え
- 「目に浮かぶ」の敬語での使い方
- 「目に浮かぶ」の英語と解釈
「目に浮かぶ」とは?
「目に浮かぶ」というのは実際に見ているかのように頭の中に思い描く、ということになります。
想像がつくという意味であり、起こり得る物事や状況がわかる、想像できる、ということになるのです。
物事の全てが目の前で起こっているとは限りませんが、そこにない姿や様子が今そこにあるかのように思い出される様子、という意味も持ち合わせています。
例えば、会議の連絡について誰かに電話をした時、その人が時間について大きな誤解をしていたとしましょう。
すると電話の向こうで彼女が慌て始めます。
「彼女の慌てぶりが目に浮かぶ」ということもあるかもしれません。
また、モデルになりたいと思って一生懸命努力をしている友人の「世界で活躍する姿が目に浮かぶ」という人もいるのではないでしょうか。
- 読み方
- 「目に浮かぶ」の使い方
読み方
「目に浮かぶ」という言い方は「めにうかぶ」と読みます。
これ以外に特に読み方は考えられませんので、しっかりと読めるようにしておきましょう。
「目に浮かぶ」の使い方
本当に目の前で起こっているわけではなく、目で見ているわけではないけれど、まるで見ているかのように想像がつく、という場合にこの表現が使えます。
例えば、普段は滅多に会えないおばあちゃんにお花を送ったとしましょう。
おばあちゃんはきっと喜びます。
そんな時に「おばあちゃんの喜ぶ姿が目に浮かぶ」と言えるのです。
あるいは、「年末年始におばあちゃんに会いに行ったら、喜んでくれるだろうね、喜ぶ姿が目に浮かぶね」ということも可能です。
「眼に浮かぶ」or「目に浮かぶ」どちらが正しい?使い分け?
眼に浮かぶ、という表現を用いる人もいます。
眼は確かに目という意味を持ちますが、これ以外にも物事を見て判断する能力、という意味があり、例えば「眼が利く」などと表現できます。
つまり、眼は機能や働きを意味する場合に使われることが多い単語であるため、その人の功績が眼に浮かぶ、などという時に使われる場合があります。
例えば歴史上の人物が活躍をした姿が眼に浮かぶ、などと表現する場合がありますが、その場合「目」ではなく「眼」が使われる傾向にあります。
しかし、一般的には「目に浮かぶ」で問題ありません
「目に浮かぶ」を使った言葉(表現)と意味を解釈
「目に浮かぶ」を使った言葉(表現)と意味を解釈"> ここでは「目に浮かぶ」という表現を使った言い回しを紹介します。- 「ありありと目に浮かぶ」
- 「情景が目に浮かぶ」
- 「まざまざと目に浮かぶ」
「ありありと目に浮かぶ」
「ありありと目に浮かぶ」というのはあたかも直前で起こっているように、実感を持って思い浮かべる、という意味です。
ありありと、という表現には情景や光景などがあたかも目の前にあるかのように浮かんだり感じられたりすること、という意味がありますので、「目に浮かぶ」という表現を強調していることがわかります。
例えば、独立して1人で生活をしている自分の子供が仕事でミスをしてしまい、落ち込んでいる姿が「ありありと目に浮かぶ」と感じる人もいるかもしれません。
歳をとった母親が老人ホームで楽しそうに生活をしている姿が「ありありと目に浮かぶ」ということもあるのではないでしょうか。
「情景が目に浮かぶ」
「情景が目に浮かぶ」というのは「情景が目の前に広がっているかのように目に浮かぶ」ということになります。
情景とは人の心動かすような場面や風景、心にある感じを想い起こさせるような光景を指しています。
そのような情景がまるで目の前に広がっているかのように感じたならば、それは「情景が目に浮かぶ」と言えるのです。
「まざまざと目に浮かぶ」
「まざまざと目に浮かぶ」というのは「はっきりと目に浮かぶ」「見に染みて感じるほど目に浮かぶ」という意味になります。
あることを確かな事実として身に染みて感じる、という意味もありますが、はっきり、つくづく、という意味も持ち合わせています。
つまり、「まざまざと目に浮かぶ」というのは身に染みて感じる、そこまではっきりわかる、生きいきとして目に映る、などという意味があるのです。
「目に浮かぶ」を使った例文や短文など(意味を解釈)
ここでは「目に浮かぶ」という例文を紹介します。
- 「目に浮かぶ」を使った例文1
- 「目に浮かぶ」を使った例文2
- 「目に浮かぶ」を使った例文3
「目に浮かぶ」を使った例文1
「初孫の初節句がやってくるから、大きな兜を買ったんだ、喜ぶ姿が目に浮かぶよ」
男の子の孫が生まれたら、兜やこいのぼりなどを購入してあげたいと思う人も多いのではないでしょうか。
最近は名前が書かれた旗などを購入する人たちも増えており、様々な商品が出回っていますね。
赤ちゃんが誕生するというのはいつの時代も素晴らしいものです。
そして初節句は常に素晴らしい意味を持ち合わせています。
一緒に住んでいるわけではない孫に初節句のためのプレゼントを購入したら、喜ぶ家族の姿が目に浮かび、嬉しくなるのではないでしょうか。
「目に浮かぶ」を使った例文2
「一人暮らしを始めて仕事をしている娘の寂しさが目に浮かぶ」
娘が上京して一人暮らしを始めると、子供が遠くに行ってしまって寂しいと感じる人もいれば、親と離れてしまって寂しいと感じる人もいるでしょう。
特に仕事を始めたばかりの時はストレスが溜まりがちですし、家族が恋しくなることも珍しくありません。
母親と電話をして元気を出そうと思っても、電話で話をするたびに娘が泣いてしまう、などということがあれば、その寂しさが「目に浮かぶ」ようだと感じる人もいるかもしれません。
ゴールデンウィークが来る頃には仕事にも慣れ始めると言われています。
寂しさが紛れない場合は、長期休暇を利用して実家に戻ってみても良いかもしれません。
エネルギーのチャージは大切です。
「目に浮かぶ」を使った例文3
「彼女がディズニーランドではしゃぐ姿が目に浮かぶよ」
ディズニーランドと言えば、誰もが大好きな場所ですよね。
もしも自分の恋人がディズニー好き、などということであれば、恋人をディズニーランドに連れて行く計画を立てる人もいるのではないでしょうか。
最近では香港や上海にもディズニーランドができあがりましたので、そのような場所に行く人もいるかもしれません。
彼女がどれだけ喜んでいるか、「目に浮かぶ」という人もいるのではないでしょうか。
「目に浮かぶ」の類語や類義語・言い換え
ここでは「目に浮かぶ」という表現の類義語を紹介します。
- 「予想がつく」
- 「想像ができる」
- 「頭を過ぎる」
「予想がつく」
予想がつく、というのは将来に起こり得る物事や状況がわかる様子、という意味を指します。
例えば、試験を受けるときにどこが出題されるか予想がつくこともあるかもしれませんし、予想しようと努力をした経験を持つ人もいるのではないでしょうか。
予想はあくまでも予想ですので、根拠がない場合もあります。
「想像ができる」
想像ができる、という表現も将来に起こるかもしれない物事や状況がわかる、という意味を持ちます。
想像というのは実際に近くに与えられていない物事を心の中に思い浮かべる事ということであり、例えば奥さんが妊娠した場合、自分が父親として生活している姿を想像する人もいるかもしれません。
実際には経験していない事柄などを推し量るという意味もあり、将来はこのような老人ホームで生活したい、などと想像できるする人もいるかもしれませんね。
「頭を過ぎる」
頭を過ぎるとは、ある人や物のことが思い出される、という意味になります。
また、不意にある物事が頭に浮かぶという意味もあり、ちらっと思う、脳裏にちらつく、にわかに思い出す、という意味でも使われます。
「目に浮かぶ」の敬語での使い方
「目に浮かぶ」という表現を敬語にすると、「目に浮かびます」という表現が使えます。
これはあくまでも丁寧語ですが、例えば「課長の喜ぶ姿が目に浮かびますね」などのように使えます。
「目に浮かぶ」の英語と解釈
「目に浮かぶ」という表現を英語にすると“To picture、to come into one’s mind”、“to remember”などという単語が使えます。
例えば、「誕生日、プレゼントをもらって喜ぶ孫の顔が目に浮かぶ」ということであれば、“I can just see how happy my grandson will be to have this birthday present.”と表現できます。
「目に浮かぶ」という表現は日常生活で頻繁に使える言い回しですので、ぜひ覚えておきたいものです。
誰かと話をしている時にも、「あ、その光景を目に浮かぶね」などと使うことが可能です。
ボキャブラリーを増やし、豊富な表現力を持ちたいですね。