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「沸き起こる」とは?意味や使い方!「湧き上がる」との違い

「沸き起こる」という表現を使ったことがあるでしょうか。

あまり聞いたことがないという人もいるかもしれません。

それならば「沸き起こる」という表現にはどのような意味があるのでしょうか。

ここでは「沸き起こる」という表現について詳しく紹介します。

沸き起こる

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目次

  • 「沸き起こる」とは?
  • 「沸き起こる」の正しい使い方
  • 「沸き起こる」を使った言葉(表現)と意味を解釈
  • 「沸き起こる」を使った例文や短文など(意味を解釈)
  • 「沸き起こる」の類語や類義語・言い換え
  • 「沸き起こる」の英語と解釈
  • 「沸き起こる」と「湧き上がる」の違い


「沸き起こる」とは?

「沸き起こる」とは?

「悲しみが沸き起こる」という場合は悲しみが心のそこから急に出てくる、という意味になります。

「沸き起こる」という表現には盛り上がるように盛んに起こる、という意味もありますが、気持ちや感情などが心のそこから急に出てくる、という意味もあります。

例えば、拍手がわき起こるという場合は拍手が盛り上がるように盛んに起こる、拍手が勢いよく現れる、という意味になります。

「悲しみが沸き起こる」という場合は悲しみが心のそこから急に出てくる、という意味になります。

  • 読み方

読み方

「沸き起こる」という表現は「わきおこる」と読みます。

湧き起こると表記する場合もあります。



「沸き起こる」の正しい使い方

「沸き起こる」の正しい使い方

「沸き起こる」という表現は気持ちや考え、はかないものが浮かび上がる、という意味で使われることが多いですと考えられます。

故郷を恋しく思う気持ちが「沸き起こる」ということもあるでしょう。

まるで火山が噴火するかのようにグッとその感情が出てくる場合、「沸き起こる」という表現が使えます。

「沸き起こる」を使った言葉(表現)と意味を解釈

「沸き起こる」を使った言葉(表現)と意味を解釈

ここでは「沸き起こる」という表現を使った例文を紹介します。

  • 「拍手が沸き起こる」
  • 「歓声が沸き起こる」

「拍手が沸き起こる」

「拍手が沸き起こる」というのは拍手が盛んに起こる、という意味になります。

オーケストラなどが終わった後、会場からどこからともなく拍手が始まります。

そしてその拍手が盛んになり、いつ鳴り止むか分からないというような状態になることを拍手がわき起こる、というのです。

場合によってはここからアンコールが行われる場合もあります。

「歓声が沸き起こる」

歓声がわき起こる、という表現も歓声が盛んに起こるという意味になります。

スポーツなどの試合では、ファンが選手に向けて大歓声を巻き起こすこともあるのではないでしょうか。

アイドルなどのライブに行けばファンがとにかく歓声を沸き起こし、会場はとにかく盛り上がりますね。

もしもアイドルが話し始めたら、ファンたちの歓声はさらに高くなるのではないでしょうか。



「沸き起こる」を使った例文や短文など(意味を解釈)

「沸き起こる」を使った例文や短文など(意味を解釈)

ここでは「沸き起こる」という表現を使った例文を紹介します。

  • 「沸き起こる」を使った例文1
  • 「沸き起こる」を使った例文2
  • 「沸き起こる」を使った例文3

「沸き起こる」を使った例文1

「梅雨が終わり、青空には入道雲が湧き起こっていた」

夏の雲といえば入道雲ですよね。

梅雨が終わって夏になると、今度は気温も高くなり、空の様子も今までとは違った雰囲気になります。

入道雲というのは積乱雲とも言われており、上昇気流によって輪郭がハッキリしているという特徴があります。

今までは綿雲でしたが、その綿雲が上昇気流によって大きくなり、上の方向に伸びていくのです。

規模も大きくなりますから、特に広い大空で入道雲が湧き起こる様子を見ると、感動的な気持ちになるかもしれません。

「沸き起こる」を使った例文2

「祖母が亡くなった時はあまり何も感じませんでしたが、写真を見ていたら急に悲しみが湧き起こりました」

誰か大切な家族が亡くなった時、その時は心の準備ができていた、などという理由で比較的冷静にいられる場合もあります。

しかし、いざ写真を見返していたり、思い出の遺品を片付けていたりすると、悲しみが急に沸き起こってしまうこともあるものです。

また、喪主である、一家の主である、などという場合はしっかりしなければいけないという感情が働き、葬儀の時はあまり涙が出ないということもあるかもしれません。

しかし、火葬が終わって一息つくとふと「悲しみが沸き起こる」ということも珍しくないと言われています。

感情を押し殺す必要はありません。

「沸き起こる」を使った例文3

「今までは我慢をしていたが、一気に怒りがわき起こった」

何かについて怒りを感じた場合、一生懸命その感情を抑えようとすることがあるのではないでしょうか。

しかし、その時はその感情を抑えたとしても、ひょんな事からまた怒りが沸き上がってしまう、怒りが復活してしまう、という事はあるものです。

なぜ自分がそのように感じるのかしっかりと見返し、物事を解決するように努めましょう。

物事が解決されていなければ、また再度怒りが沸き起こってしまう可能性もあります。

「沸き起こる」の類語や類義語・言い換え

「沸き起こる」の類語や類義語・言い換え

ここでは「沸き起こる」という表現の類義語を紹介します。

  • 「噴き出す」
  • 「起こる」
  • 「沸き立つ」

「噴き出す」

噴き出す、という表現は中から外に激しい勢いで出る、という意味があります。

不満が一気に吹き出す、などという意味があり、今まで溜まりに溜まったものが一気に放出されることを指しています。

「起こる」

起こるとは、物事や事態が生じる、という意味を指します。

悲しみや喜びが起こる、という表現をすることもありますので、ぜひ覚えておきましょう。

「沸き立つ」

沸き立つ、という表現は興奮して騒然とした状態になる、という意味を持ちます。

煮え立つ、などという意味もありますが、例えば感情が高ぶるという意味で使われることもあります。

熱狂する、興奮した状態になる、という意味で使われます。

「沸き起こる」の英語と解釈

「沸き起こる」の英語と解釈

「沸き起こる」という表現を英語にすると“well up”“surge”“break out”“arise”などが使えます。

burstという表現が使われる場合もありますので、文脈によって表現を変えましょう。

「沸き起こる」と「湧き上がる」の違い

「沸き起こる」と「湧き上がる」の違い

「沸き起こる」という表記として、湧き起こる、というものが使われることもあります。

湧き上がるというのは何もないところからあるものが生じること、という意味があり、「沸き起こる」というのは人の感情や物の様子が変化する、という意味を持ちます。

そのため、感情に関する表現であれば「沸き起こる」という表現が使われることが多く、物事が生じるということに関して湧き上がる、或いは湧き上がるという表現が使われる場合が多いと考えられます。

icon まとめ

「沸き起こる」という表現は日常的でも使える言葉ですので、ぜひ覚えておきましょう。

感情の変化についてよく使える表現です。