「入れ揚げる」とは?意味や使い方!
「入れ揚げる」とは、「好きなものや人のために冷静な判断力を失って多くの金銭をつぎ込むこと」です。
「入れ揚げる」の「意味・読み方・例文と解釈・類語(シソーラス)や言い換え・英語と解釈」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「入れ揚げる」とは?
- 「入れ揚げる」を使った言葉の具体例を解釈
- 「入れ揚げる」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「入れ揚げる」の類語や言い換え
- 「入れ揚げる」と「入れ上げる」の漢字はどちらでも大丈夫
- 「入れ揚げる」の英語と解釈
「入れ揚げる」とは?
「入れ揚げる」の言葉の意味は、「好きな愛人(異性)・道楽・芸能人などのために冷静な判断力を失って、多額のお金をつぎ込むこと」になります。
「入れ揚げる」というのは、物事の是非善悪の分別を失ったり一般的な金銭感覚が麻痺したりして、好きなものや人にのめり込んでどんどんお金を使うことを意味する言葉なのです。
例えば、「お気に入りのホステスに入れ揚げた友人は、毎晩のように歓楽街に悪友と繰り出していた」などの文章で、その意味を示すことができます。
- 「入れ揚げる」の読み方
「入れ揚げる」の読み方
「入れ揚げる」の読み方は、「いれあげる」になります。
「入れ揚げる」を使った言葉の具体例を解釈
「入れ揚げる」を使った言葉の具体例について、その意味を解釈していきます。
- 「ひいき役者に入れ揚げる」
- 「競輪・競馬に入れ揚げる」
- 「愛人に入れ揚げる」
「ひいき役者に入れ揚げる」
「ひいき役者に入れ揚げる」という「入れ揚げる」の具体例があります。
演劇や歌舞伎、ミュージカルなどの舞台講演に足しげく通う人には、特別にお気に入りの「ひいき役者」がいて、そのひいき役者に会うために講演に毎回のように行っているのです。
「ひいき役者に入れ揚げる」というのは、特別に好きな役者に熱中してその役者を見たり会ったりするために、高額のお金を注ぎ込んでいることを意味します。
「競輪・競馬に入れ揚げる」
「入れ揚げる」の具体例に、「競輪・競馬に入れ揚げる」があります。
競馬や競輪といった射幸心を煽るギャンブルには依存性があり、一回、賭け事に勝ってある程度のお金を手にすると、競馬・競輪に依存症的にのめり込みやすくなります。
競馬・競輪にのめり込んで次から次にあるお金を賭けてしまうような状態を、「競輪・競馬に入れ揚げる」というのです。
「愛人に入れ揚げる」
「愛人に入れ揚げる」というのが、「入れ揚げる」の具体例の一つです。
既婚者でも異性として好みのタイプの愛人ができると、その愛人に夢中になって別宅を借りてあげるなどして多くの金銭を注ぎ込んでしまうことがあります。
愛人にもっと好かれたい、愛人を失いたくないという思いから、愛人に入れ揚げている人は、通常の金銭感覚では考えられないほどのお金を注ぎ込みやすくなります。
「入れ揚げる」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「入れ揚げる」を使った例文や短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「入れ揚げる」を使った例文1
- 「入れ揚げる」を使った例文2
「入れ揚げる」を使った例文1
「社長が愛人に入れ揚げるようになってから、社内の風紀が乱れて売上も右肩下がりになってきてしまいました」
この「入れ揚げる」を使った例文は、「社長が愛人に魅了されてたくさんのお金を注ぎ込むようになってから、社内の風紀が乱れて売上も右肩下がりになってきた」ということを意味しています。
「入れ揚げる」を使った例文2
「ギャンブルに入れ揚げて金銭感覚が麻痺すれば、どんなに多くのお金を貯金していても、あっという間に無くなってしまいます」
この「入れ揚げる」を使った例文は、「ギャンブルに過度にのめり込んで病みつきになり、金銭感覚が麻痺すれば、どんなに多くのお金を貯金していても、あっという間に無くなってしまう」ということを意味しています。
「入れ揚げる」の類語や言い換え
「入れ揚げる」の類語・言い換えについて、分かりやすく解説していきます。
- 「のめり込む・熱を上げる」
- 「魅了される・骨抜きになる」
- 「病みつきになる・夢中になる」
「のめり込む・熱を上げる」
「入れ揚げる」の類語・言い換えとして、「のめり込む・熱を上げる」があります。
「のめり込む」というのは、「特定の状況や相手に没頭(熱中)して分別を失うこと」を意味する言葉です。
「熱を上げる」の言葉の意味は、「好きな異性や娯楽などに夢中になってのめり込むこと」です。
それらの意味から、好きなものにのめり込んでお金を注ぎ込む「入れ揚げる」の類語として、「のめり込む・熱を上げる」を指摘することができます。
「魅了される・骨抜きになる」
「入れ揚げる」の類語・言い換えとして、「魅了される・骨抜きになる」があります。
「魅了される」という言葉の意味は、「相手・物事の持つ魅力に強く惹きつけられること」です。
「骨抜きになる」というのは、「好きな相手(異性)に夢中になって、分別や節操を失うこと」を意味しています。
好きな人・ものに夢中になってお金を使いすぎる「入れ揚げる」は、「魅了される・骨抜きになる」という言葉に言い換えることができます。
「病みつきになる・夢中になる」
「入れ揚げる」の類語・言い換えとして、「病みつきになる・夢中になる」があります。
「病みつきになる」というのは、「他のことが考えられないほど、好きなものや人にのめり込むこと」を意味しています。
「夢中になる」の言葉の意味は、「特定の物事・人物に熱中すること」です。
好きな物事・人に熱中してお金を注ぎ込むを意味する「入れ揚げる」の類語として、「病みつきになる・夢中になる」を上げることができます。
「入れ揚げる」と「入れ上げる」の漢字はどちらでも大丈夫
「入れ揚げる」と「入れ上げる」の漢字は、国語辞典の多くは「入れ揚げる」の漢字表記を採用していますが、「入れ上げる」という漢字表記が間違っているというわけではありません。
「入れ揚げる」の語源についても、はっきりとした定説はないようです。
小学館の「現代国語例解辞典」には、「入れ揚げる」と「入れ上げる」の両方が示されていて、明治時代前後からどちらの漢字の使用例もあり、どちらかだけが正しいとは断定できないとされています。
現代の辞書では「入れ揚げる」の表記が増えていますが、過去の出版物・文献には「入れ上げる」の用例も残っていて、「入れ上げる」と書いても良いのです。
「入れ揚げる」の英語と解釈
「入れ揚げる」という言葉は、“spend someone money extravagantly”(惜しみなくお金を使う)や“spend all one's earnings on〜”(〜に稼いだお金を注ぎ込む)、“devote oneself to〜”(〜に自分を捧げて専心する)などの英語で表現することができます。
- “My husband tried to win his lover's affection by lavishing money on her.”
- “She devoted herself to the collection of beautiful jewels of the world.”
“My husband tried to win his lover's affection by lavishing money on her.”
この「入れ揚げる」を使った例文は、「私の夫は、愛人の歓心を何とか買おうとして、多額のお金を注ぎ込みました」ということを意味しています。
“She devoted herself to the collection of beautiful jewels of the world.”
この「入れ揚げる」を使った例文は、「彼女は世界の美しい宝石のコレクションに入れ揚げました」ということを意味しています。
「入れ揚げる」という言葉について徹底的に解説しましたが、入れ揚げるには「好きな愛人・道楽のために分別を失って、多額のお金をつぎ込むこと」などの意味があります。
「入れ揚げる」の類語(シソーラス)・言い換えとしては、「のめり込む・熱を上げる」「魅了される・骨抜きになる」「病みつきになる・夢中になる」などがあります。
「入れ揚げる」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。