「見上げた根性」とは?読み方や2つの意味の解釈・例文・類語・使い方!
この「見上げた根性」という表現は、場面によって、いい意味でも悪い意味でも使える言葉です。

目次
- 「見上げた根性」とは?
- 「見上げた根性」の類語や言い換え
- 「見上げた根性」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「見上げた根性」とは?

「見上げた根性」は、「見上げる」という表現からも分かるように、その根性(による言動)には頭が下がると思い、「大したものだ」と言いたい時に使います。
これが基本的な意味で、つまりは褒め言葉になります。
ですが、わざとこの言葉を使って皮肉の表現とすることも多く、そのどちらの意味なのかは前後の文脈次第です。
皮肉としての使われ方については後述します。
- 「見上げた根性」の読み方
- 「見上げた根性」は誉め言葉?皮肉でも使える?
「見上げた根性」の読み方
「見上げた根性」は、「みあげたこんじょう」と読んでください。
そのまま読めば問題のない言葉なので、読み間違えるということはないでしょう。
「根性」は、「性根」(しょうね)と言い換えることができますが、「見上げた性根」という使い方はまずしません。
「見上げた根性」は誉め言葉?皮肉でも使える?
先ほどの皮肉として使う場合についてですが、この言葉は、実際にはこちらの意味で使われることの方が多いと考えてもいいほどです。
こちらの意味で使う場合には、「全く、見上げた根性だこと」などと、呆れたというニュアンスで用いられます。
その為、口語では前後の文脈を聞かずとも分かりやすく、文章の場合には、「ここまでしつこいとは、見上げた根性だ」といったような明らかに皮肉だと思われる使い方に対して、こちらの意味だと解釈できます。
「見上げた根性」の類語や言い換え

「見上げた根性」と似た意味の言葉です。
本来の意味と、皮肉の意味の両方に相当するものを挙げていきます。
- 「殊勝な心掛け」【しゅしょうなこころがけ】
- 「性根の汚い」【しょうねのきたない】
「殊勝な心掛け」【しゅしょうなこころがけ】
「殊勝な」は、「感心するような」という意味で使います。
この「殊勝な心掛け」とすると、「感心するような心をもっている」と解釈でき、「見上げた根性」の本来の意味に近い言葉だと考えていいでしょう。
「性根の汚い」【しょうねのきたない】
こちらは、皮肉での意味と似た意味の言葉です。
「見上げた根性」を皮肉として使うと、根性(=性根)がよくないという解釈になる為、この「性根が汚い」が類語として挙げられます。
表現を悪くした「性根が腐っている」(しょうねがくさっている)という形にすると、更に悪い意味として使えます。
「見上げた根性」を使った例文や短文など(意味を解釈)

「見上げた根性」を使った例文や短文と、その意味の解釈です。
こちらも、本来の意味と、皮肉の意味の両方で使っているものになります。
- 「見上げた根性」を使った例文1
- 「見上げた根性」を使った例文2
「見上げた根性」を使った例文1
「一人になっても頑張ってくれるとは、見上げた根性だ」
もちろんいい意味で使っている例です。
本来のこちらの意味で使う場合には、このような「頑張り」や「努力」を褒める為に使うことがほとんどです。
「見上げた根性」を使った例文2
「あそこまでしつこいとは、見上げた根性だよ」
こちらは、明らかに皮肉として使っています。
どういう根性(性根)をしているのかと疑いたくなるような時に、こういった形でその皮肉の表現に使います。
見上げた根性は、本来はいい意味の言葉ですが、皮肉の為の表現だと思われているかも知れないほど、実際にはそちらの意味で使われることが多くなっています。