「はにかむ」とは?意味や類語!語源や漢字!「はにかむ」と「微笑む」の違い
皆さんは「はにかむ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
日常生活の中でも時々聞くことがある言葉ですが、説明を求められると、ちょっと困ってしまうかもしれません。
そこで今回はこの「はにかむ」について説明をしていこうと思います。
目次
- 「はにかむ」とは?
- 「はにかむ」と「微笑む」の違い
- 「はにかむ」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「はにかむ」の類語や言い換え
- おさらい「はにかんだ笑顔」とは?どんな笑顔
「はにかむ」とは?
「なにかむ」とは、「接した人の気持ちに押されて恥ずかしがること」、あるいは「恥ずかしがる表情や身ぶりをすること」という意味がある言葉です。
言い換えると、「恥ずかしく思う気持ちから言葉や身振りが少なくなってきて、微笑んだり、下を向いたり、思わず視線もそらしてしまう仕草」を指しています。
カタカナで「ハニカム構造(ハニカムこうぞう」という言葉がありますが、これは「正六角形や正六角柱を隙間なく並べた構造のこと」で「蜂の巣」という意味となるので、「はにかむ」とは全く関係ありません
- 「はにかむ」の語源
- 「はにかむ」の漢字はある?
「はにかむ」の語源
「はにかむ」は元々「歯が不揃いにはえてくること」をいった言葉でしたが、それから意味が転じて「歯をむき出す」ということを指すようになりました。
その歯をむき出してきる表情は、照れ臭そうに笑っているようにも見えるために、「はにかむ」というようになったとされています。
「はにかむ」の漢字はある?
「はにかむ」は平仮名で表記して使われているのですが、漢字表記はできるのでしょうか?
前項の語源からすると、「歯に噛む」と書きそうになりますが、実は全く違う漢字で、「含羞む」という表記になります。
めったに目にする書き方ではありませんが、ここでチェックしておくと、何かと役立つかもしれませんね。
「はにかむ」と「微笑む」の違い
「はにかむ」には、「照れ臭そうに笑顔を見せる」というニュアンスもあるのですが、「幌笑む」とはどのような違いがあるでしょうか?
「はにかむ」は「恥じらいの感情が現れている表情」を指していますが、「微笑む」は、「ニコニコ顔の表情」の意味合いがあるので、嬉しい感情がストレートに出ている感じがあります。
「はにかむ」を使った例文や短文など(意味を解釈)
では、ここで「はにかむ」を使った例文を見ていくことにしましょう。
- 「はにかむ」を使った例文1
- 「はにかむ」を使った例文2
「はにかむ」を使った例文1
「隣の座っているクラスメートの女の子に声をかけると、とても恥ずかしそうにはにかんだのです。こちらもドキッしました」
学生の頃にこのような体験をしたことがある人も結構いらっしゃるでしょう。
普段から普通に接していたクラスメートの女の子が「はにかんだ」なら、思わず心がドキッとするものです。
「はにかむ」を使った例文2
「カフェて取引先の社長のお嬢様が席に座ると、はにかむように微笑ほほえんで、話をし始めたのです」
どのようなシチュエーションでしょうか?
もしかすると、取引先の社長のご令嬢とのデートのシーンかもしれませんが、育ちの良さなのか、「はにかむ」仕草がとても可愛い感じがします。
「はにかむ」の類語や言い換え
「はにかむ」と同じような意味や解釈ができる言葉として、ほかにどのようなものがあるでしょうか?
- 「顔から火が出る」
- 「羞じらう」
- 「モジモジする」
「顔から火が出る」
「顔から火が出る」という言葉がありますが、「大変恥ずかしくて上気して顔が真っ赤になる」ということを意味しています。
「ちょっと勘違いしたことで、顔から火が出るほど恥ずかしくなった」というような使い方をします。
「羞じらう」
「羞じらう(はじらう)」という言葉もありますが、「恥ずかしがる」という意味になります。
「ほおをピンク色に染めて羞じらうカノジョガとても可愛くて堪らない」などで耳にすることがある言葉ですが、男性からすると、こんな人はこの上もなく可愛く見えることでしょう。
「モジモジする」
「モジモジする」も類義語として挙げることができる言葉で、「遠慮や恥ずかしさからか、やりたいことができずに落ち着かないこと」を指しています。
「ためらっているような仕草」のことでもあります。
「モジモジしていないで、サッサと言いたいことを言いなさい」と言われたことがある人も少なくないのではありませんか?
おさらい「はにかんだ笑顔」とは?どんな笑顔
「はにかんだ表情」は「口を開けて大きく声を出して楽しそうに笑う」ような仕草ではありません。
どちらかと言うと、「すごく恥ずかしそうな雰囲気でうつむき加減で、少し笑みを浮かべる」ような感じがします。
何となく嬉しい気持ちがある一方で、何処か照れ臭そうな気持ちも見え隠れしていそうな感じがします。
「はにかむ」という言葉に聞くと、何となく心が穏やかになるような気持ちにならないでしょうか?
少女が周りの人達から誉められて、顔を真っ赤にして恥ずかしそうにしている印象があります。
今の若い人達は、ストレートに感情を表現する人が多いので、「はにかむ」と仕草を見せてくれる機械が少なくなっているかもしれませんね。
だからこそ、「はにかむ」表現が映えて来るような気がしてなりません。