「タブーをおかす」とは?意味や使い方・類語・「犯す」、「侵す」、「冒す」の使い分けまで解説!
この「タブーをおかす」は、一度は聞いたことがあるという人も多いと思います。
「タブー」の意味さえ分かってしまえば、それほど難しい表現ではありません。
目次
- 「タブーをおかす」とは?
- 「タブーをおかす」の類語や言い換え
- 「タブーをおかす」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「犯す」、「侵す」、「冒す」(全て読みは「おかす」)の使い分け
「タブーをおかす」とは?
タブーをおかすとは、「しては(言っては)いけないことをして(言って)しまう」という意味で使います。
この「タブー」は、英語では“taboo”と表現し、「禁忌」(きんき、してはいけないこと)という意味があります。
その意味のまま、カタカナ語として使っていると考えていいでしょう。
- 「タブーをおかす」の使い方
- 「タブーをす」とは?
「タブーをおかす」の使い方
「タブー」“taboo”の元の意味は、「人間として行ってはいけないこと」でしたが、現在ではそこまでの意味ではなく、その場において、してはいけないことや言ってはいけないことといった解釈で使って構いません。
よって、「言えば、タブーを犯すことになる」(それは言ってはいけないことだ)などの使い方をよく見聞きします。
「あの人の前で誰々の話はタブーだ」のような形が分かりやすいでしょう。
「タブーをす」とは?
ネット上の掲示板によっては、「犯」の字がNGワード(好ましくない言葉)と指定されている場合があり、そのような場所に「タブーを犯す」と漢字表現で書き込んだ時に、「犯」の字が自動的に消されてしまい、このような表現になる場合があります。
見た側は、容易に「犯す」と書いたのだろうと推測できるので、特に問題にはなりませんが、NGワードばかりを使っていると、そのうちアクセス禁止などの処置がとられることもあるので注意しましょう。
特に、この「犯」の字は、「犯罪」を匂わせることから、NGワードとされていることが多いので、ネット上では普段から「タブーをおかす」と平仮名で使うようにしておいた方がいいかも知れません。
「タブーをおかす」の類語や言い換え
「タブーをおかす」と似た意味の言葉や、言い換えに使用できる表現です。
「タブー」を本来の意味で使う場合のものも含めます。
- 「良識を破る」(りょうしきをやぶる)
- 「禁忌を破る」(きんきをやぶる)
「良識を破る」(りょうしきをやぶる)
「タブー」の本来の意味は、先に挙げたように「人間として行ってはいけないこと」です。
それを破るという意味の言い換えになる表現です。
「禁忌を破る」(きんきをやぶる)
こちらは、「タブーをおかす」を全て日本語にした表現だと考えてください。
英語の“taboo”は「禁忌」のことで、それを破ることは「おかす」ことと同様です。
ザ・ドリフターズの加藤茶がコント「ちょっとだけよ」で使用している元曲はペレス・プラード楽団の「Taboo」(Tabu)という曲です。
「タブーをおかす」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「タブーをおかす」を使った例文や短文と、その意味の解釈です。
タブーの意味が分かっていれば、すぐにどのような解釈になるのか分かるでしょう。
- 「タブーをおかす」を使った例文1
- 「タブーをおかす」を使った例文2
「タブーをおかす」を使った例文1
「寮生活では、タブーをおかすことなく、きちんした生活が求められる」
その寮の中で、これはしてはいけないといった色々なルールが決まっている時には、それらを守って生活しなくてはいけません。
それを表現している例になります。
「タブーをおかす」を使った例文2
「さすがにそろそろタブーをおかすかも知れない」
タブーとされているルールなどに納得がいかず、そうと知りながら、そのようなものを破ってしまうかも知れないと言っています。
「人間として行ってはいけない」という意味でなければ、時にはこういったこともあるかも知れません。
「犯す」、「侵す」、「冒す」(全て読みは「おかす」)の使い分け
「犯す」は、「犯罪を犯す」などと悪い意味で使う表現です。
この「犯す」と使っただけで、何か悪いことをしたという響きのある言葉で、「タブーをおかす」は、悪いことになる為、漢字ではこの「犯す」が使われます。
「侵す」の方は、「侵略する」という意味になり、「領土を侵す」という使い方になります。
最後の「冒す」は、「困難なことを行うこと」です。
「危険を冒す」がよく見掛ける形で、「冒険」という意味に置き換えることができる場合に使うと考えていいでしょう。
「タブーをおかす」ことはしないに限りますが、その場で何がタブーなのか分かっていなかったり、タブーとされるものが無茶なルールなどだった場合には、その限りでもありません。