「余裕綽々」とは?意味や使い方!英語、類義語や対義語を紹介!
「余裕綽々」とは、「焦ることなく、ゆったりと落ち着き払っている様子」です。
「余裕綽々」の「意味・読み方・使い方・分解しての解釈・例文と解釈・類語(シソーラス)や対義語・英語と解釈」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「余裕綽々」とは?
- 「余裕綽々」の正しい使い方
- 「余裕綽々」の語源・分解して解釈
- 「余裕綽々」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「余裕綽々」の類語や類義語・言い換え
- 「余裕綽々」の英語と解釈
- 「余裕綽々」の対義語
「余裕綽々」とは?
「余裕綽々」の言葉の意味は、「焦ることなく(取り乱すことなく)、ゆったりと落ち着き払っているさま」や「悠然(ゆうぜん)としていて、態度・言動が落ち着いていること」になります。
『孟子(もうし)』の公孫丑(こうそんちゅう)を出展とする言葉です。
「余裕綽々」というのは、焦りや緊張、混乱を感じることなく、ゆったりと落ち着いて物事に取り組んでいるさまを意味する言葉です。
「余裕綽々」は「自分の能力・精神力に十分な余裕があって泰然(たいぜん)として落ち着いていること」を意味します。
- 読み方
読み方
「余裕綽々」の読み方は、「よゆうしゃくしゃく」になります。
「余裕綽々」の正しい使い方
「余裕綽々」の正しい使い方は、「焦り・不安・混乱・緊張などを感じていない落ち着き払っている様子・態度」について使うという使い方になります。
何らかの物事・仕事をするような時に、精神的にも能力的にも十分な余裕があってゆったり悠然としているような場合に、「余裕綽々」という言葉を使えます。
例えば、「彼は余裕綽々で顧客のクレームに対応します」などの文章で正しく使えます。
「余裕綽々」の語源・分解して解釈
「余裕綽々」の言葉を分解して、その意味・語源を解釈していきます。
- 「余裕」
- 「綽々」
「余裕」
「余裕(よゆう)」の言葉の意味は、「焦ることなくゆったりしていること・余力やゆとりがあること」になります。
「余裕」の語源は、「余」の漢字が「力が有り余っていること」を意味し、「裕」の漢字が「心が広くてせかせかしていない」を意味しています。
「綽々」
「綽々(しゃくしゃく)」の言葉の意味は、「心がゆったりと落ち着いていて、こせこせとしていない様子」になります。
「綽々」の「綽(しゃく・ゆるやか)」の漢字の語源は、「ゆるやかでゆったりとしているさま」や「婉曲的に示すこと・あからさまではないこと」にあります。
「余裕綽々」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「余裕綽々」を使った例文や短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「余裕綽々」を使った例文1
- 「余裕綽々」を使った例文2
- 「余裕綽々」を使った例文2
「余裕綽々」を使った例文1
「彼女はどんなハードスケジュールでも余裕綽々の態度で対応してくれるパワフルな人です」
この「余裕綽々」を使った例文は、「彼女はどんなハードスケジュールでも、慌てることなく落ち着いた態度で対応してくれるパワフルな人である」ということを意味しています。
「余裕綽々」を使った例文2
「先輩の余裕綽々とした表情・雰囲気を見ていると、自分まで自分の仕事に大きな自信を持てるような気分になってきます」
この「余裕綽々」を使った例文は、「先輩の焦りを感じさせない悠然とした余力のある表情・雰囲気を見ていると、自分まで自分の仕事に大きな自信を持てるような気分になってくる」ということを意味しています。
「余裕綽々」を使った例文2
「英語を用いて大勢の外国人に説明する初めてのプレゼンは、さすがの彼もいつものように余裕綽々というわけにはいかないようでした」
この「余裕綽々」を使った例文は、「英語を用いて大勢の外国人に説明する初めてのプレゼンは、さすがの彼もいつものように、(焦り・不安を感じさせずに)悠然と落ち着いてこなすわけにはいかないようでした」ということを意味しています。
「余裕綽々」の類語や類義語・言い換え
「余裕綽々」の類語・類義語・言い換えについて、解説していきます。
- 「泰然自若」
- 「落ち着き払う・顔色も変えずに」
- 「朝飯前・楽々と」
「泰然自若」
「余裕綽々」の類語・言い換えとして、「泰然自若(たいぜんじじゃく)」があります。
「泰然自若」というのは、「慌てふためくことなく、ゆったりと落ち着いて構えているさま」や「落ち着き払っていて、物事に動じることがないこと」を意味する四字熟語です。
ゆったり落ち着いている様子を示す「余裕綽々」の言葉は、「泰然自若」という言葉に言い換えることができます。
「落ち着き払う・顔色も変えずに」
「余裕綽々」の類語・類義語として、「落ち着き払う・顔色も変えずに」があります。
「余裕綽々」というのは、「焦ったりパニックになったりすることなく、落ち着き払っていること」を意味する言葉です。
物事に動じずに落ち着いている「余裕綽々」の状態では、「クールに落ち着いて対応して、顔色を変えない」という特徴があります。
それらの意味から、「余裕綽々」の類義語(シソーラス)として、「落ち着き払う・顔色も変えずに」を指摘することができるのです。
「朝飯前・楽々と」
「余裕綽々」の類義語・言い換えとして、「朝飯前・楽々と」があります。
「朝飯前(あさめしまえ)」の言葉の意味は、朝飯の前のわずかな時間でもできるということから、「何でもないようにやり遂げることができる、非常に簡単なこと、たやすいこと」になります。
「楽々と」は「何の苦労もなく簡単に(スムーズに)」を意味する言葉です。
焦らずゆったりしている「余裕綽々」の類義語として、「朝飯前・楽々と」が上げられます。
「余裕綽々」の英語と解釈
「余裕綽々」という言葉は、“calm and confident”(落ち着いていて自信がある)や“with composure”(落ち着き払っている)、“effortlessly”(努力せずに・楽々と)などの英語で表現することができます。
- “She was calm and confident because of practice accumulation.”
“She was calm and confident because of practice accumulation.”
この「余裕綽々」を使った英語の例文は、「彼女は練習の積み重ねのおかげで、余裕綽々でした」を意味しています。
「余裕綽々」の対義語
「余裕綽々」の対義語について、解説していきます。
- 「悪戦苦闘」
- 「周章狼狽」
- 「右往左往」
「悪戦苦闘」
「余裕綽々」の対義語は、「悪戦苦闘(あくせんくとう)」になります。
「悪戦苦闘」という四字熟語は、「困難な状況の中で懸命に努力すること」や「厳しい条件に負けず、必死で物事に当たること」を意味しています。
焦らずゆったりしていることを示す「余裕綽々」と反対の意味を持つ対義語として、「悪戦苦闘」を指摘できます。
「周章狼狽」
「余裕綽々」の対義語は、「周章狼狽(しゅうしょうろうばい)」です。
「周章狼狽」は、「大いにあわててうろたえること」や「慌てふためいてパニックになること」を意味する四字熟語です。
「周章」とは、「あわててうろたえたり騒いだりする状態」を意味する擬態語です。
「狼狽」の「狼(後ろ脚が短い動物)」と「狽(前脚が短い動物)」は伝説上の獣で常に一緒に脚の長さの違いを補い合って行動しているとされます。
「狼」と「狽」の二頭が離れ離れになると倒れてあわててしまうという意味があります。
「右往左往」
「余裕綽々」の対義語は、「右往左往(うおうさおう)」になります。
「右往左往」とは、「うろたえてパニックになり、あっちに行ったりこっちに来たりすること」を意味する四字熟語です。
慌てふためいて混乱したさまを意味する「右往左往」は、ゆったりと落ち着いていることを示す「余裕綽々」とは反対の意味を持っています。
「余裕綽々」という言葉について徹底的に解説しましたが、余裕綽々には「焦ることなく、ゆったりと落ち着き払っている様子」などの意味があります。
「余裕綽々」の類語(シソーラス)・言い換えとしては、「泰然自若」「落ち着き払う・顔色も変えずに」「朝飯前・楽々と」などがあります。
「余裕綽々」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。