「顔がほころぶ」とは?意味や使い方!
「顔がほころぶ」という表現を知っているでしょうか。
何か良いニュースを受け、顔がほころんだ経験を持つ人もいるかもしれません。
それならばでも「顔がほころぶ」という言葉にはどのような意味があるのでしょうか。
ここでは「顔がほころぶ」、という表現について紹介します。
目次
- 「顔がほころぶ」とは?
- 「顔がほころぶ」を使った言葉と意味を解釈
- 「顔がほころぶ」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「顔がほころぶ」の類語や言い換え
- 顔を綻ばせて笑うことの四字熟語
- 「顔がほころぶ」の英語と解釈
「顔がほころぶ」とは?
「顔がほころぶ」、というのは緊張した硬い表情が緩んで笑顔になる、という意味を持ちます。
笑った顔になる、微笑む、という意味もありますが、今まで何かしら緊張していた、硬い表情だった、という時にその緊張がほぐれ、笑顔になる、という意味で使われることが多いと言えます。
例えば、高校や大学の試験結果を待っている時は、誰もが緊張しているのではないでしょうか。
受かっていたら嬉しいと思いながらも、もしも落ちていたらどうしようなどと感じるかもしれません。
そのため常に緊張しているものです。
しかしそのような時に合格通知を受ければ、緊張していた表情が和らいで笑顔になるのではないでしょうか。
このような状態を「顔がほころぶ」、といいます。
- 「顔がほころぶ」の漢字
- 「顔がほころぶ」状態や心理
「顔がほころぶ」の漢字
顔がほころぶ、という言葉を漢字にすると「顔が綻ぶ」になります。
とは言え、漢字が使われる事はあまりありません。
「顔がほころぶ」状態や心理
「顔がほころぶ」という表現を使うときは、例えば先ほど述べた受験結果のように、それまでは緊張した面持ちでいることが多いと言えるでしょう。
ただ単に嬉しいことがあって笑顔になったということではなく、それまで何かしら緊張していた状態の時に良いニュースを聞き、「顔がほころぶ」、笑顔になる、という状態を指しています。
例えば、妊娠すると喜びに満ちるものですが、その一方でお腹の中で赤ちゃんがちゃんと成長しているかどうか不安もあります。
妊婦検診などで病院に行くと、どうしても赤ちゃんが元気で育っているかどうか気になるけれど、エコーで見てもらった時に赤ちゃんが大きくなっている、心臓の音がしっかりしてきた、などと感じた時、「顔がほころぶ」お母さんたちも少なくありません。
「顔がほころぶ」を使った言葉と意味を解釈
ここでは、「顔がほころぶ」という表現を使った言い回しを紹介します。
- 「嬉しくて顔がほころぶ」
- 「顔を綻ばせる」
「嬉しくて顔がほころぶ」
「嬉しくて顔がほころぶ」というのは嬉しくてどうしても顔が笑顔になってしまう、という意味を持っています。
今まで一生懸命受験勉強をしてきて、実際に志望校に合格したら、自然に笑顔になりますよね。
むしろ緊張感がなくなってしまい、どうしても顔が笑顔になってしまうのではないでしょうか。
何か良いことがあってどうしても笑ってしまう、笑顔になってしまう、というときには「嬉しくて顔がほころぶ」という表現が使えます。
「顔を綻ばせる」
顔を綻ばせる、というのは「顔がほころぶ」、ということと同じで、笑顔になる、ということになります。
今までずっと緊張してきたけれど良い結果が出た、良い報告を聞いた、などというときには誰もが顔を綻ばせるのではないでしょうか。
家族に病気が見つかり、手術を受けなければならなくなった、手術が成功すれば良いけれど、などという状態だと、手術が成功したという報告を聞くまでは緊張しているものです。
しかし、いざ手術が成功したというニュースを受けたら、顔を綻ばせてしまいますよね。
「顔がほころぶ」を使った例文や短文など(意味を解釈)
ここでは「顔がほころぶ」という表現を使った例文を紹介します。
- 「顔がほころぶ」を使った例文1
- 「顔がほころぶ」を使った例文2
「顔がほころぶ」を使った例文1
「夫は病気で寝込んでいたけれど、娘が訪ねてきたことで久しぶりに顔がほころんだ」
病気になってしまえば、誰もが元気をなくすものです。
治る病気だと言われても、病気の間は辛いですし、歳をとって治るまでに時間がかかる病気にかかってしまえば、それなりに気が滅入ってしまうのではないでしょうか。
気が滅入ってしまえば気力も落ちますし、もしかしたら二度と治らないかもしれない、などと悲観的になることもあるでしょう。
そのような時、家族がお見舞いに来てくれたりすると、元気が取り戻せる場合もあります。
特に自分の子供が訪ねてくれたりすると、まだまだ生きていなければならないなどと強い気持ちが持てるかもしれません。
「顔がほころぶ」を使った例文2
「育児は大変だけれど、娘の天使のような寝顔を見てどうしても顔がほころんでしまう」
幼い子供の面倒はとても大変です。
子供が歩き出してあらゆるものに手を出し、さらに自己主張が強くなったりすると、親も手を焼いてしまうことがあるのではないでしょうか。
起きているときには本当に悪魔のようだと思うこともあるかもしれません。
しかし、どれだけ忙しかったとしても、子供の寝顔は天使のようだとも言われています。
そのような天使のような寝顔を見ることで、「顔がほころぶ」人もいるのではないでしょうか。
そのようなところから育児の活力をもらっているのかもしれないですね。
「顔がほころぶ」の類語や言い換え
ここでは、「顔がほころぶ」という表現の類義語を紹介します。
- 「微笑む」
- 「表情を緩める」
- 「硬い表情を解く」
「微笑む」
微笑むというのは、喜びを示すために唇を広げて表情を変える、微笑、声を立てずににっこり笑う、などという意味合いがあります。
例えば写真を撮るときなどはたとえ面白くなかったとしても、口角を上げて微笑んだ表情を押しますよね。
わずかに笑う、などという意味もあります。
しかし、苦笑いや冷笑の時にこの言葉が使われる場合もあります。
「表情を緩める」
表情を緩めるというのは軽く笑顔を作るということになります。
笑った顔になる、表情が和らぐ、などと言い換えることもあり、緊張した顔が笑顔になるということを指しているのです。
「硬い表情を解く」
硬い表情を解く、という表現は笑った顔になるという意味を持っています。
つまり、「顔がほころぶ」、という表現と同じ意味を持ち合わせているのです。
硬い表情というのは怒りや憎しみなどから冷たい顔つきをしているという事ですが、その表情がなくなるという事は笑顔になる、ということになります。
顔を綻ばせて笑うことの四字熟語
顔を綻ばせて笑うという表現には四字熟語が存在します。
ここではその熟語を紹介します。
- 「破顔一笑」
「破顔一笑」
破顔一笑という言葉には顔全体でにっこりと笑う、という意味があります。
破顔という表現そのものに表情を崩して笑うという意味があり、一笑という言葉にはちょっと笑う、という意味があります。
悪い意味での笑いには使われず、微笑ましいことに対して思わず笑ってしまう、などという意味で使われます。
「顔がほころぶ」の英語と解釈
「顔がほころぶ」、という表現を英語にすると“to break into a smile”、“to smile broadly”、“to beam”などという表現が使えます。
例えば、「彼女はずっと緊張していたが、合格発表の知らせを聞いて顔がほころんだ」という表現であれば“She was nervous all the time but she broke into a smile when she heard the good news about university.”と表現できます。
「顔がほころぶ」、という言い回しは良い笑いで使われる言葉ですので、ぜひ知っておきたいものです。
良いニュースを聞いて顔が笑顔になった時などは、ぜひこの言い回しを使いたいですね。