「意向を汲む」とは?意味や類語!例文や使い方!
「意向を汲む」という表現を聞いたことがあるでしょうか。
日常生活で聞いたことがあるという人もいるかもしれません。
それならば、「意向を汲む」という言葉にはどのような意味があるのでしょうか。
ここでは「意向を汲む」、という表現について紹介します。
目次
- 「意向を汲む」とは?
- 「意向を汲む」の類語や言い換え
- 「意向を汲む」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「意向を汲む」の敬語での使い方
「意向を汲む」とは?
「意向を汲む」という表現には相手の気持ちをおもんぱかって判断の参考にする、という意味があります。
何か決定する時、誰かから助言を受けることがありますよね。
特に参考にする場合は、「意向を汲む」という表現が使えます。
例えば、最近は自分が歳をとってから終活をする人が増えていると言われていますが、中には「お金がかかるから葬儀はしなくても構わない」などと考える人も珍しくありません。
そのような人が亡くなった場合、個人の意向を汲んで葬儀を執り行わない、ということになります。
- 「意向を汲む」の使い方
「意向を汲む」の使い方
「意向を汲む」という表現はビジネスでもよく使われます。
特にビジネスでは「ご意向」という言い回しで使われることが多く、「ご意向に添えるよう」などと言われることもあります。
例えば「故人のご意向を汲み、ご遺族はお香典を受け取らない予定でいらっしゃいます」などという使い方ができます。
「意向を汲む」の類語や言い換え
ここでは「意向を汲む」という表現の類義語を紹介します。
- 「思いを汲む」
- 「判断の参考にする」
- 「相手の気持ちをおもんぱかる」
「思いを汲む」
思いを汲む、という表現は「意向を汲む」、という表現と同様、相手の気持ちを尊重して判断の参考にする、という意味になります。
人間にはそれぞれ様々な気持ちがありますが、その気持ちを尊重するときにこの表現が使われます。
ちなみに汲むという表現には人の心の内部を推し量る、立場や事情などを察してよく理解する、酌量する、という意味があります。
そのため、この漢字が使われているのです。
「判断の参考にする」
判断の参考にする、という表現は相手の意見を手がかりにする、ヒントにする、という意味になります。
自分で何かを決められない時、誰かから判断の参考になるような助言を受けた時、この表現を使います。
「相手の気持ちをおもんぱかる」
相手の気持ちをおもんぱかる、というのは人の気持ちに寄り添って考える、理解を示す、という意味になります。
おもんぱかるという表現は「慮る」と書き、これにはあれこれと思いを巡らす、深く考える、などという意味があります。
つまり、相手の気持ちをおもんぱかるという表現は、相手の気持ちを取り計らう、思慮する、という意味になるのです。
「意向を汲む」を使った例文や短文など(意味を解釈)
ここでは、「意向を汲む」という表現を使った例文を紹介します。
- 「意向を汲む」を使った例文1
- 「意向を汲む」を使った例文2
「意向を汲む」を使った例文1
「現地の人たちの意向を汲み、このモニュメントは残されることになりました」
何か大きなモニュメントがあったり、建物があったりする場合、それに意味を持つ場合はそれを取り壊すかどうか、現地の人たちの意見が尊重されます。
例えば、第二次世界大戦が終わった後、日本国内では原爆ドームを取り壊すかどうかという議論がなされていました。
原爆ドームを見るだけで戦争を思い出す、などという人もいたため、原爆ドームは取り壊した方が良いという声も出ていたのです。
しかし、このようなものは二度と戦争を繰り返さないという意識を高めるためにも必要だという声が上がり、負の遺産として残されることになりました。
世界的に有名な負の遺産の中には、例えばアウシュビッツ強制収容所などがあります。
「意向を汲む」を使った例文2
「保護者の意向を汲み、入学式では様々な工夫が行われました」
最近は保護者の発言力が高まっていると言われていますが、入学式や卒業式においても保護者の希望を取り入れる工夫がなされています。
例えば、最近の入学式や卒業式では小学生の服装なども華やかになり、着物や袴を着てくる子供もいると言われています。
そのため、着用する服装に差が出てしまうため、服装に注意を呼びかける学校も増えています。
「意向を汲む」の敬語での使い方
意向を組む、という表現を敬語にする場合は「ご意向を組む」になります。
丁寧な表現で自分の気持ちを表しましょう。
「意向を汲む」、という表現は畏まった場でよく使われます。
誰かの意見を参考にしている時などはこの表現が使えますから、ぜひ利用してみましょう。