「ぬかりない」とは?意味や使い方!「抜け目が無い」との違い
「ぬかりない」という表現を聞いたことがあるでしょうか。
仕事をする時などはぬかりなく業務に励まなければいけません。
それならば、「ぬかりない」という言葉にはどのような意味があるのでしょうか。
ここでは抜かりない、という表現について紹介します。
目次
- 「ぬかりない」とは?
- 「ぬかりない」の類語や言い換え
- 「ぬかりない」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「ぬかりないように」とは?
- 「ぬかりない」の英語と解釈
- 「抜け目が無い」と「抜かりの無い」の違い
「ぬかりない」とは?
「ぬかりない」という表現には油断や怠慢、不注意等を原因とする失敗ややり漏れ、不十分な点等がない様子、という意味を持ちます。
よく気づき、間違いがない様子、準備などを落ち度なく行う様、などという意味があり、ミスがないこと、しっかりと準備していること、などという意味を持つのです。
例えば、会議の準備をするときには配布する資料の枚数や資料の内容等に間違いがないよう、ぬかりなく準備しておかなければいけません。
受験をするときには見落としがないように、ぬかりなく問題を読んで試験に励まなければいけませんね。
人間には失敗から学ぶこともありますが、失敗してはいけないときには間違いがないように動かなければいけないのです。
- 「ぬかりない」の漢字
- 「ぬかりない」の対義語
「ぬかりない」の漢字
「ぬかりない」という表現を漢字にすると「抜かりない」になります。
抜けているところがない、という意味になります。
「ぬかりない」の対義語
「ぬかりない」という表現の対義語はぬかる、になります。
ぬかる、という表現には思慮が足りなかったりして失敗する、油断して失敗する、という意味があり、「ぬかりない」という表現の真逆の意味を持つことがわかります。
「ぬかりない」という表現にはしっかりと準備をして落ち度がないようにする、などという意味がありますが、ぬかる、という言葉には注意が足りなくて失敗する、という意味があるのです。
「ぬかりない」の類語や言い換え
ここでは、「ぬかりない」という表現の類義語を紹介します。
- 「抜け目のない」
- 「失敗しない」
- 「油断しない」
「抜け目のない」
抜け目のない、という表現は他人との対応において自分の利益や利口さを示す様子、という意味があります。
確かにずる賢い、食えない、などという意味もありますが、賢い、見逃さない、隙がない、などと言った意味合いも持ち合わせています。
油断がないという意味で、抜かりないという表現の類義語だと考えられます。
「失敗しない」
失敗しないという表現はミスがない、間違いがない、ということになります。
確かに人生では失敗が大切ですし、むしろビジネスなどにおいては失敗することもあるでしょう。
しかし、これという大切な時にはミスがあってはなりません。
大切な会議で資料を間違えた、時間を間違えて出席できなかった、などということがあってはならないのです。
だからこそ、大切なときには失敗しないようにしていかなければいけません。
万が一失敗してしまった場合は二度と同じ間違いを繰り返さないようにする必要があるのです。
「油断しない」
油断しない、という表現には弱点となるような部分が存在しない、空きがない、ということになります。
成功するためには油断しないことが1番大切だと言われており、気を抜かないように注意していかなければいけません。
例えば、常に成功してきたからといって次も成功できるとは限りません。
今まで成功してきたんだから次も成功するはずだなどと思ってしまえば失敗してしまう可能性が高まります。
「ぬかりない」を使った例文や短文など(意味を解釈)
ここでは「ぬかりない」という表現を使った例文を紹介します。
- 「ぬかりない」を使った例文1
- 「ぬかりない」を使った例文2
「ぬかりない」を使った例文1
「あの部署に入った新入社員の彼は本当にぬかりがなく準備をしてくれて助かるよ」
新入社員が会社に加わり、新たな業務が始まると、新入社員の言動に様々な評価が集まります。
そのような中で、新入社員でぬかりなくいろいろな準備ができる、新入社員なのに周りをしっかりと見て動ける、という評価がもらえると、期待が高まるのではないでしょうか。
会議の準備などを任された時も、必要以上に助言を受けるのではなく、自分で行動できる、間違いなく資料の用意ができる、ということであれば、上司からも信頼されます。
近いうちに大切なプロジェクトなどを任されることもあるかもしれません。
「ぬかりない」を使った例文2
「新しい秘書の彼女は本当にぬかりがない」
秘書の仕事は上司の補佐だけではありません。
スケジュール管理や健康管理なども大切な仕事になります。
そのような中で、秘書にはあらゆる面でぬかりがない人を求めたいですよね。
ただ単にスケジュール管理等ができているだけではなく、実際に周りをしっかりと見て行動できる、先手を打って動ける、という人の場合、秘書に最適な人材だといえます。
「ぬかりないように」とは?
「ぬかりないように」というのは欠けた部分や誤った部分がないように、と相手に注意する表現になります。
例えば、「ぬかりないように準備してください」と言えば、それは失敗のないように準備をしてくださいということになるのです。
今まで1度も失敗したことがない人に対してこの表現を使うと失礼になってしまいますが、何度かミスが重なってしまうと「ぬかりないようにやってくださいね」などと言われてしまうこともあるかもしれませんね。
「ぬかりない」の英語と解釈
「ぬかりない」、という表現を英語にすると“on the ball、be all preparedな”どといった表現が使えます。
誰かから「ぬかりなく準備をしていますか?」と聞かれた時、「ぬかりは無いつもりだ」と答えるのであれば“I'm pretty sure everything's ok.”と表現できます。
「抜け目が無い」と「抜かりの無い」の違い
抜け目がない、という表現はよく気がついて手抜かりなく、ずる賢く立ち回る、という意味があります。
「ぬかりない」、という表現は周りによく気づいて失敗がない、という意味ですが、抜け目がないというのはずる賢いという意味になりますので、少し意味が異なります。
抜け目がない、という表現には自分の利益になりそうだと思えばその機会を見逃さない、などといった意味を持ち合わせています。
「ぬかりない」、という表現はビジネスでもよく使われる言い回しですので、ぜひ知っておきましょう。
何か大切な仕事を任されたのであれば、ぬかりなく準備をしていきたいですね。
万が一失敗をしてしまった場合は隠さないように、必要な人に報告してミスをカバーしていくことが大切です。