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「申し受ける」とは?意味と類語!例文と使い方!

皆さんは「申し受ける」という言葉の意味をご存知でしょうか? この表現は巷の看板で目にすることや、商取引の中でも時々出て来る言葉の1つです。

しかし、この言葉の意味を正確に説明するとなると、意外に難しいかもしれないので、今回はこの言葉について解説をしていくことにしましょう。

申し受ける

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「申し受ける」とは?意味と類語!例文と使い方!>


目次

  • 「申し受ける」とは?
  • 「申し受ける」の類語や言い換え
  • 「申し受ける」を使った言葉と意味を解釈
  • 「申し受ける」を使った例文や短文など(意味を解釈)
  • 「無断駐車したら1万円申し受けます」の言い換え


「申し受ける」とは?

「申し受ける」とは?

「申し受ける」とは、「願い出て引き受ける」「受け取る」という意味で、「作業代は実費を申し受けます」というような使い方ができる表現です。

また、「お願いする」「願い出る」「招待する」というような解釈もできる言葉でもあります。

  • 読み方
  • 「申し受ける」の使い方

読み方

「申し受ける」「もうしうける」と読みますが、難しい発音をするわけではないので、素直に読むことができるでしょう。

「申し受ける」の使い方

「申し受ける」は何かの物事を要求する時に使われる言葉で言葉の語感からも分かると思いますが、自分より立場が上の人や目上の人に対して使ったり、ビジネスシーンでお客さんに対して使う表現となります。

かなり、丁寧な言い方で謙譲語として用法となり、「頂いても宜しいでしょうか?」という意味合いで、これが謙譲語としての活用形式になり、少し遠慮気味に「申し受けたいのですが、宜しくお願い致します」という意味になってきます。



「申し受ける」の類語や言い換え

「申し受ける」の類語や言い換え

では、ここで「申し受ける」に近いニュアンスのある言葉も2つほど挙げてみることにしました。

どのような言葉が「申し受ける」の類義語としてあるのかを学んでいくことにしましょう。

  • 「引き受ける」
  • 「受け取る」

「引き受ける」

「引き受ける」という言葉が類義語として挙げることができますが、「責任をもって重要な仕事を担当すること」「受け持つ」という意味になってきます。

「今夜の合コンの幹事を引き受けることにした」「誰も避けたがる困難な仕事を引き受けてしまった」というような場面で使わています。

また、「代理で行う」「後任者として仕事などを受け継ぐ」と意味や「保証する」「保証人になる」「相手になる」「応対する」という解釈もでき、幅広い用途がある便利な表現です。

文章の前後で意味合いが異なってきますので、使い方には注意が必要です。

「受け取る」

「受け取る」という言葉もありますが、この言葉には「自分の所へ来たものを直接手で取って持つ」という解釈ができます。

「商品をお客様の所に届けて、直接代金を受け取ることができた」という場面で使われますが、いわゆる「代金引換(代引き)」という商形態ですね。

「申し受ける」を使った言葉と意味を解釈

「申し受ける」を使った言葉と意味を解釈

では、ここで「受け取る」を使った言葉の意味を解釈してみることにします。

  • 「金5万円、申し受けます」
  • 「送料を別途申し受けます」

「金5万円、申し受けます」

よく取引契約書や利用規約の中で、「遅延した場合は、金5万円、申し受けます」といったような表記を目にすることがあります。

これは「このことを言われた方が5万円を支払い、発言者が5万円を受け取る」という解釈になります。

ストレートな表現だと、「遅延した場合は、あなたに5万円請求しますからね」と言っているようなものです。

「金5万円、申し受けます」という優しい言い回しなので、ピンと来ない人もいるかもしれませんが、言っている内容は結構厳しいことです。

「送料を別途申し受けます」

「送料を別途申し受けます」とは、「送料を別に請求いたします」という意味のことです。

よくあるには、通販などで大型の電化製品を購入したケースで、製品本体の価格は非常に安価であっても、送料が高くかかることから、本体価格とは別に発生する運送料をお客さんに求めていることになります。

特に離島などに発送する場合には、この表現が出て来きます。



「申し受ける」を使った例文や短文など(意味を解釈)

「申し受ける」を使った例文や短文など(意味を解釈)

次に「申し受ける」を使った例文を見て具体的な活用シーンを勉強していきましょう。

  • 「申し受ける」を使った例文1
  • 「申し受ける」を使った例文2

「申し受ける」を使った例文1

「誠に恐縮ですが、今回お使いになったサービスの追加料金を申し受けたいのですが、是非お願い致します」

この言い回しも追加料金がかかってしまった時に「申し受けたい」という表現で追加料金を請求すると、相手に丁寧に伝えることができます。

「申し受ける」は、相手を下から上に見て使う言葉なので、非常に下手に出ることができて、相手に「仕方ないな」と思わせることができる効果が期待できそうです。

「申し受ける」を使った例文2

「会場の参加費用とは別に、ワンドリンク代を申し受けます」

ライブハウスなどのチケット代で、ワンドリンク制のシステムで使われている表現ではないかと思います。

特にカラオケBOXなどでも、このシステムが主流となっており、利用料金+1人ワンドリンク代というコースが定番になっていますね。

この時は、必ずワンドリンクをオーダーしなくてはなりませんが、「申し受けます」という表現をすることで、お客さんは何の抵抗もなく注文することになるでしょう。

「無断駐車したら1万円申し受けます」の言い換え

「無断駐車したら1万円申し受けます」の言い換え

「無断駐車したら1万円申し受けます」という表記が飲食店の駐車場の壁の張り紙で目にすることがないでしょうか?

これは、「無断駐車した人は、1万円の罰金を請求します」という言い換えで理解することができます。

このことで警察から違反切符を切られることはないと思われるですが、民事的な責任が発生する可能性はあるかもしれません。

無断で駐車したことで、下手をすると、1万円はおろか数万円を請求されてしまうこともあり得ることです。

icon まとめ

「申し受ける」という表現は謙譲語の一種なので、言い回しはとてもソフトに聞こえるのですが、言っている内容が結構厳しい場合もあるので、このような言い方をされた人は、注意する必要がありそうです。