「たたらを踏む」の意味とは?読み方や例文や使い方
「たたらを踏む」という言葉の意味や、「たたら」について紹介します。
また「たたらを踏む」の例文や、「もののけ姫」について紹介していきます。
目次
- 「たたらを踏む」とは?意味
- 「たたらを踏む」の読み方・漢字
- 「たたらを踏む」の「たたら・踏鞴」とは?
- 「たたらを踏む」を使った例文や短文など
「たたらを踏む」とは?意味
「たたらを踏む」という言葉を知っているでしょうか。
知っている人も、まるで意味を知らない人もいるでしょう。
そこで「たたらを踏む」という言葉の意味を紹介します。
- 「たたらを踏む」の意味
- 「たたらを踏む」の使い方
「たたらを踏む」の意味
「たたらを踏む」には、どのような意味があるでしょか。
「たたらを踏む」には、「空足を踏む」という意味があります。
「空足」とは、足を踏みちがえてしまい、勢いで数歩先まで歩いてしまう様子を言葉にしたものです。
例えば、ボクシングの試合をしている選手が、突進をかわされた後、すぐに立ち止まれずにリングの端まで歩いてしまうことがあります。
そのような場面で「たたらを踏む」という言葉を使います。
「たたらを踏む」の使い方
「たたらを踏む」という言葉は、どのような場面で使えばいいでしょうか。
「たたらを踏む」は、「足を踏み外し、数歩前に進む」という意味があります。
またよろめいて足がよろよろと動いてしまう時も「たたらを踏む」という表現を使います。
そのため、酔って足を踏み外し、数歩歩いてしまった時、熱が出て、まともに歩けずに、転びそうになりながら前に進む時などに「たたらを踏む」という言葉を使ってみましょう。
「たたらを踏む」の読み方・漢字
「たたらを踏む」は「たららをふむ」と読みます。
また「たたら」を漢字にすると、「蹈鞴」という難しい漢字になります。
もし「蹈鞴を踏む」と書けたら、周囲の人に自慢できるかもしれません。
「たたらを踏む」の「たたら・踏鞴」とは?
「たたらを踏む」という言葉の元になっている「たたら」とはどのようなものでしょうか。
金属を精錬したり、加工するためには、かなりの空気が必要になります。
その空気を送り込む、大きな送風機のことを「ふいご」と言います。
そして「ふいご」を使って、空気を送る時、昔の人々は、自らの足で「ふいご」を踏み、空気を送り込んでいました。
この時に踏む足の運ぶが、空足を踏む様子に似ているため、「たたらを踏む」という言葉ができています。
このように「たたら」や「たたら」を漢字にした「蹈鞴」には、「大型の送風機であるふいご」という意味があります。
- 「たたらを踏む」表現が出てくる『もののけ姫』とは?
「たたらを踏む」表現が出てくる『もののけ姫』とは?
「たたらを踏む」の元になっている、送風機を足で踏むシーンが描かれた映画といえば、「もののけ姫」でしょう。
「もののけ姫」は巨匠・宮崎駿が監督した、長編アニメのタイトルになります。
金属を作るため森を切り開く人間と、その人間を憎む「もののけ」、さらには「もののけ」に育てられた少女の物語です。
「たたらを踏む」を使った例文や短文など
「たたらを踏む」という言葉を使った例文や短文を紹介して行きます。
「たたらを踏む」を使った文章を見て、この言葉の使い方のコツを覚えましょう。
- 「たたらを踏む」を使った例文1
- 「たたらを踏む」を使った例文2
「たたらを踏む」を使った例文1
「殴られてよろめいたAは、思わず『たたらを踏む』」
ボクシングを見ていると、殴られたボクサーが体のバランスを崩し、ふらつく場面が見られます。
まさに「たたらを踏む」という言葉にふさわしい場面です。
「たたらを踏む」を使った例文2
「上手投げを打たれた力士が、『たたらを踏み』土俵際で持ちこたえる」
この例文は大相撲の一場面を切り取った文章になります。
上手投げを打たれ、土俵の外に出そうになった力士が、何とか踏みとどまっている様子を「たたらを踏む」という言葉を使いながら表現しています。
「たたらを踏む」という言葉について見てきました。
よろめいて思わず数歩足を踏み出してしまった時などに使ってみましょう。