「犇めく」とは?意味や使い方!類語や英語も解釈!
「犇めく」という言葉を読める人がいたなら、とても感動することでしょう。
この言葉の読み方を知ると、意味が何となく想像することができる言葉かもしれないのですが、それでも正しく説明できる人も意外にも少ないかもしれません。
そこで今回は、この「犇めく」について、フォーカスを当てていこうかと思います。
目次
- 「犇めく」とは?
- 「犇めく」みたいな難読後の読み方と意味
- 「犇めく」の類語や言い換え
- 「犇めく」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「犇めく」の英語や例文(解釈)など
「犇めく」とは?
「犇めく」とは、「人が集まり、押し合って動いたり、どよめていてるさま」を表現している言葉です。
「大勢の人が1つの場所に隙間がないほどにぎゅうぎゅうに集まること」、あるいは「1つの場所に集まって大きな騒ぎ立てる」という意味があります。
また、「ギシギシと音がする」という意味でも使われることができる言葉です。
- 「犇めく」の読み方
「犇めく」の読み方
では「犇めく」とは、どのような読み方をするのでしょうか?
この言葉は「ひしめく」と読むのですが、意外と聞き慣れた言葉ではないかと思います。
しかし、漢字はめったに見ることがないので、ここでしっかりと覚えておいてください。
「犇めく」みたいな難読後の読み方と意味
「犇めく」はとても難しい読み方になる言葉ですが、何となく字体が似ている言葉があります。
ここでは、それらの言葉を見ていくことにします。
- 「蠢く」
- 「轟く」
「蠢く」
「うごめく」という読み方をする「蠢く」も「犇めく」に似た形をしている言葉です。
意味は、「虫がはうように、絶え間なく、もぞもぞ動く」という意味があります。
難しい言葉で言うと、「蠢動?(しゅんどう)?する」という言い方もあるのですが、あまり使われることはありません。
「毛虫達が蠢く光景は、とても気持ち悪い」という形で使ったり、「暗闇に蠢く正体不明の男達」というようなシーンで出てきそうな言葉です。
「轟く」
「轟く(とどろく)」も「犇めく」に何となく形が似ています。
しかし、言葉の意味はまったく異なり、「音が響き渡る」、「鳴り響く」ということで、「雷鳴が轟く」という言い方ができます。
とても大きな雷の音が鳴り響くイメージが伝わってきそうです。
また、「世間に広く知れ渡る」、「有名になる」という意味もあり「殿の名声が天下に轟く」という使い方もできます。
他には、「期待や興奮などで胸がドキドキ高鳴る」、「鼓動が激しくなる」という解釈から「彼との久しぶりの再会で胸が轟く」という、ちょっとロマンチックなシーンも似合う言葉ですね。
「犇めく」の類語や言い換え
何かウヨウヨとしているイメージがあら「犇めく」ですが、この言葉に近い意味を持つ言葉は、他にどんな言葉がarでしょうか?
- 「満員になる」
- 「競り合う」
「満員になる」
「満員になる」という言葉が「犇めく」に近い意味を持っている言葉でしょう。
「大勢の人が1つの所に集まること」ということで、通勤電車やバスでも使われる言葉ですね。
「競り合う」
「競り合う」という言葉も「犇めく」に近いイメージがありますが、「実力が切迫している人同士が互いに負けまいと必死に争うこと」や「口喧嘩する」などの意味もあります。
「犇めく」を使った例文や短文など(意味を解釈)
では、ここで「犇めく」の例文を見ていくことにしましょう。
- 「犇めく」を使った例文1
- 「犇めく」を使った例文2
- 「犇めく」を使った例文3
「犇めく」を使った例文1
「群衆が押し寄せて犇めき騒いで収拾がつかない」
何か大きなパニックが起こり、ざわめている感じかある表現です。
一旦、このようなパニックに陥ると、中々冷静にはなれないので、普段から客観的な判断ができるようにしておきたいものですね。
特に災害が起きた時などは、気持ちを昂らせることなく、冷静に行動できるようにしておきたいものですね。
「犇めく」を使った例文2
「ぎっしりと犇めきあって、狭い場所が窮屈だ」
狭い場所に押し込められた多くの人の苦しそうな叫びが届きそうな感じのセリフです。
「犇めく」を使った例文3
「マツダスタジアムに観衆が犇めいて、今にも争いが起きそうだ」
これもパニックになりそうなワンシーンですが、優勝したヒロシカープのファンが半狂乱になっているのでしょうか?
スポーツ観戦では、サッカーの試合でも、こんなシーンがありますが、かなり凄まじい雰囲気の環境で初めて、会場に訪れた
人は、圧倒されっぱなしになるでしょう。
「犇めく」の英語や例文(解釈)など
「犇めく」を英語で表現すると、“jostle”や“crowd”などの言葉で訳すことができます。
「犇めく」という言葉は、普段の会話の中でも時々耳にする言葉ですが、実際に文字にすると、中々読める人はそんなに多くはないでしょう。
それだけにこのような言葉を知っておくと、何かと便利ではあります。
特に年配の方々が、このような言葉を文章にした時に読み方を知っていると、楽だと思います。
最近は、ビジネスのコミュニケーションではメールの活用がほとんどですが、「ひしめく」と打って変換すると、ちゃんと「犇めく」と出てくるので、ちょっとした発見ができます。