「その実」とは?意味や使い方・例文・英語など解釈!
「その実」は、表現として使う以外に、ある種類の物を表す為に使うこともある言葉です。
目次
- 「その実」とは?読み方は?
- 「その実」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「その実」の類語や類義表現
- 「その実」の英語や例文(解釈)など
「その実」とは?読み方は?
「その実」という言葉は、前述のように、2つの意味で使えます。
読み方によって全く意味が異なるので、それぞれの場合をきちんと覚えておきましょう。
- 「その実」の意味1
- 「その実」の意味2
- 「その実」の漢字
「その実」の意味1
1つ目の意味の「その実」は、「そのじつ」と発音し、比較的堅い表現になるので、年配の人や公的な場で使われることが多いと言えるでしょう。
意味は「本当は」の言い換え表現で、「〜と言われているが、その実、それほどでもないらしい」などという使い方になります。
「その実」の意味2
もう1つの「その実」の読み方は、「そのみ」です。
「その実は食べられないと聞いている」のように使う言葉で、「その果実」という表現を略したものです。
口語では、読み方の違いでこれらの区別が容易につきますが、ネットや活字で見掛けた際には、前後の文体からの判断になります。
また、最初の意味で「その実」と使う時には、「その実、〜」と直後に「、」を付けるのが一般的なので、そこから判断してもいいでしょう。
「その実」の漢字
「その実」を先の「本当は」という意味で使う場合に限り、「其の実」と表記することがあります。
「その実」とするだけでも、「本当は」より大分堅い表現ですが、この漢字にすると更に堅くなってしまう為、あまり使うことはないでしょう。
「その実」を使った例文や短文など(意味を解釈)
その実を使った例文や短文です。
2つの意味のそれぞれについての例文を挙げていきます。
- 「その実」を使った例文1
- 「その実」を使った例文2
「その実」を使った例文1
「彼は一見おとなしそうに見えるが、その実、結構アクティブな性格だ」
こちらの意味での「その実」は、「〜だが、本当は」といったニュアンスになります。
その為、このような使われ方が多いと考えていいでしょう。
「その実」を使った例文2
「さっき獲ったその実は、すり潰してジュースにするのがいいらしい」
こちらは、「果実」に対して使っている例になります。
何も特殊な解釈は必要ないので、とても簡単に使える言葉です。
「その実」の類語や類義表現
その実と似た意味の言葉や表現になりますが、「本当は」という意味の方だけで挙げていきます。
- 「実際は」【じっさいは】
- 「実のところ」【じつのところ】
「実際は」【じっさいは】
表現的に、「本当は」とほとんど変わりませんが、どちらかと言えば、目に見えない現象や様子に対して使う表現です。
物が対象であれば、「本当は」とする方が自然です。
「実のところ」【じつのところ】
こちらも、「本当は」とほとんど同じ解釈になり、「その実」のように、「〜だが、本当は」という意味が強い表現です。
その為、言い換えにはこちらを使うといいでしょう。
「その実」の英語や例文(解釈)など
こちらも、「本当は」という意味での英語になります。
“actually”が正にその表現で、多くの場合で先にそれまでの内容を否定する“but”と付けて使います。
“It is looks cheap, but actually so expensive an object.”と使った場合と、「それは安価に見えるが、その実、とても高価な品物だ」という意味になります。
その実は、「本当は」、「その果実」という2つの意味で使われる言葉ですが、共に簡単な意味なので、そのどちらなのかが分かれば何も難しいことはありません。