「おもんぱかる」とは?意味!使い方や例文など徹底解釈
小説や詩などで「おもんぱかる」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味があるのか、例文なども併せて紹介します。
目次
- 「おもんぱかる」とは?
- 「おもんぱかる」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「おもんぱかる」の類語
- 「おもんぱかる」の英語や例文(解釈)など
「おもんぱかる」とは?
「おもんぱかる」の意味は「周りの状況や様子を色々と考えること」です。
大勢の中にあっては、自分の考えや都合だけで行動すると誰かに迷惑をかけてしまうことがあります。
何かやりたいこと、伝えたいことがあった時に、自分がその様な行動をすることで皆がどう思うか、どの様な状態になるかなどをよく考えることを言います。
また、誰かに不利な結果になってしまったり、不快な思いをさせないかなど、心のうちで配慮する意味も含まれています。
- 漢字
- 「おもんぱかる」の語源
漢字
「おもんぱかる」は漢字で「慮る」と書きます。
難しい漢字であり、しかも難読であることから多くの場合は読み仮名が振ってあるか、平仮名表記にします。
また、「おもんぱかる」は「おもんばかる」とも読みます。
「おもんぱかる」の語源
「おもんぱかる」は元々「おもいはかる=思ひ量る」という言葉でした。
これが段々と変化して「おもんぱかる」になったのです。
「おもいはかる」も「思いめぐらすこと」で、「おもんぱかる」の言い換えとして使われています。
「おもんぱかる」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「おもんぱかる」を使った例文を紹介します。
- 「おもんぱかる」を使った例文1
- 「おもんぱかる」を使った例文2
「おもんぱかる」を使った例文1
「相手の気持ちをおもんぱかってミスをした犯人捜しをしなかった」
仕事で誰かがミスをした時に、犯人捜しをすることで相手が追いつめられて居づらくなってしまうことがあります。
協力して対処ができたのならば、相手もおそらく反省している事だろうしこれ以上犯人捜しをしない方がチームワークを維持できると考えているのです。
「おもんぱかる」を使った例文2
「恋人が悲しまない様におもんぱかって自分が悪いことにして別れた」
本当は恋人に対して不平や不満がつもっていたのですが、別れ際に相手が悲しむと思い、全部自分が悪いことにして別れを切りだしました。
ウソも方便で「好きな人ができた」と言ったのかもしれません。
「おもんぱかる」の類語
「おもんぱかる」の類語は以下の通りです。
- 「考慮する」【こうりょする】
- 「気遣う」【きづかう】
「考慮する」【こうりょする】
相手の事情や気持ちを考えてものごとを決めることです。
「おもんぱかる」よりもやや硬い言い方になります。
「気遣う」【きづかう】
あれこれと気にかけて心配することです。
「おもんぱかる」よりも相手に対して同情する意味が含まれています。
「おもんぱかる」の英語や例文(解釈)など
“Considering his schedule, I told him to support.”
「彼のスケジュールをおもんぱかって手伝いを申し出た」となります。
「おもんぱかる」は日本独特の表現ですので、“consider”(考慮する)を使うと良いでしょう。
「おもんぱかる」は「周囲の状況をよくよく考えること」です。
社会人として人付き合いをする時に、気配りが必要なシーンで使われる言葉です。