「有り様」とは?意味と類語!例文と使い方!
「有り様」という表現を聞いたことがあるでしょうか。
あまり良くないイメージで使われる言葉だと思っている人も多いかもしれませんね。
それならば、「有り様」という言葉にはどのような意味があるのでしょうか。
ここでは「有り様」という言葉について紹介します。
目次
- 「有り様」の意味とは?
- 「有り様」の使い方や使うときの注意点
- 「有り様」を使った言葉関連など
- 「有り様」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「有り様」の類語や言い換え
- 「有り様」の英語や例文(解釈)など
「有り様」の意味とは?
「有り様」という表現には物事の状態や様子、という意味もありますが、ありのまま、実情、などという意味があります。
人も置かれている身分や境遇等について「有り様」という表現が使われることもあります。
例えば「世の中の有り様に疑問がある」「このだらしない有り様はなんだ」などと使われます。
- 「有り様」の読み方
「有り様」の読み方
「有り様」という言葉は一般的に「ありよう」と読みますが、「ありさま」を読む場合もあります。
「ありよう」と読む場合、一般的にはありのままという意味合いを含み、広い意味を指すことが可能です。
「ありさま」と読む場合や人や場所など、何かの物事に関する様子という意味で使われています。
つまり、「ありさま」と言う言葉の方が、狭い意味で使われていると言うことがわかります。
「有り様」の使い方や使うときの注意点
「有り様」という表現の意味を調べると、確かに物事の様子、ありのままや実情、などという意味であることが分かります。
なんとなく悪い意味で使われると感じている人が多いですが、そのような事はありません。
ただし、世の中に疑問や問題を呈するときに使われる表現であるため、ネガティブな意味合いで使われることが多いと感じる人が出てくるのです。
「有り様」を使った言葉関連など
ここでは「有り様」という表現を使った言い回しを紹介します。
- 「何たる有り様」
- 「世の中の有り様」
「何たる有り様」
「何たる有り様」、というのは物の状態を嘆く際の表現であり、「何というザマだ!」という表現と同じです。
何たる、という表現にはなんとした、何という、という非難や詠嘆の気持ちが込められているため、「何たる有り様」という表現には批判的な気持ちが存在することがわかります。
「世の中の有り様」
「世の中の有り様」、という言葉は世の中の状態、という意味です。
「世の中の有り様」、世の中はこのような状態である、と表現するときに使われますが、「世の中の有り様に疑問を感じる」などのように、世の中の状態に対して疑問を呈するときに使われることが多いため、やはり世の中のネガティブな問題に対して言及していることがわかります。
「有り様」を使った例文や短文など(意味を解釈)
ここでは「有り様」という言葉を使った例文を紹介します。
- 「有り様」を使った例文1
- 「有り様」を使った例文2
「有り様」を使った例文1
「世の中の有り様について日々問題を感じている」
日本国内に限らず、世界では毎日物事が大きく変化しています。
そのような中で政治家の汚職問題などもありますし、例えば金銭的に豊かな家で育った人間が権力を持つ、などということもあります。
国によっては賄賂などが存在する場合もあります。
経済が一向に復興せず、そのような中で自然災害などが起こるということも珍しくありません。
日本では東京オリンピックが開催されることで東日本大震災の被災地が大きく復興するのではないかと言われていましたが、未だに大きな変化がありません。
このような状態に対し、日々問題を感じている人も多いのではないでしょうか。
何がよくて何が悪いのか、自分で判断していかなければいけません。
また、見た目にごまかされてはいけない時代になりました。
「有り様」を使った例文2
「一人暮らしを始めた息子のアパートを訪ねたら、その有り様に驚いた」
そもそも、一人暮らしを始めた若い男性のパートがしっかり整っていると思う方が間違いの場合もあります。
しかし、大学生になった息子や社会人になった息子が一人暮らしを始め、そのアパートを訪ねた時、あまりの散らかりように驚いた、という人もいるのではないでしょうか。
ましてや突然訪問した場合などはなおさらかもしれません。
特に仕事などを始めた場合、疲れてしまって休日は遅くまで寝ているということもあるでしょう。
「有り様」の類語や言い換え
ここでは「有り様」という表現の類義語を紹介します。
- 「状態」
- 「様態」
- 「実態」
「状態」
状態という表現は「ある物事や対象の時間とともに変わっていく性質や有り様など」を指します。
人や物事のある時点での様子、という意味を持ち、例えば雨上がりの運動場の状態と言われれば、雨上がりの状態での運動場の様子、という意味になります。
水たまりがたくさんある状態が浮かびますね。
分野によって状態という言葉は意味合いが異なりますが、例えば物理学や数学情報科学でも状態という言葉が使われます。
「様態」
様態という言葉は物事のあり方という意味で使われます。
同じ読み方の表現では容態という表記がありますが、様態は物事のあり方やそのものの状態、容態は体の調子や病気、怪我の状態のことを指します。
様態はまだはっきりとは決まっていないことを指す場合もあり、例えば「生活様態」「社会様態」などと言われます。
どのような状態か、「そのものの有り様」、などという意味で使われ、シチュエーション、状況、などという表現で置換ができます。
「実態」
実態とは「本当の有り様」や実情、という意味になります。
実体という表記が用いられることもありますが、実態は実際の様子や「本当の有り様」のことを指しており、外から見てもわかりにくい状態に対して使われます。
例えば、「利用者の実態を調査する」などと言えます。
それに対して実体はそのものの本当の姿、実質、などという意味もあり、そのもの本来の姿を表現する場合に使います。
例えば、「彼の実体を知ってしまった」などという表現が可能です。
「有り様」の英語や例文(解釈)など
「有り様」という表現を英語にすると、“a state”や“a condition”、“circumstances”、“a spectacle”や“a scene”などと訳せます。
状態や事情、光景などによって単語が変わりますので、文脈によって表現を変えましょう。
例えば、「事故現場は散々な有様だった」という表現であれば“The scene of the accident was in quite a mess.”と表現できます。
「有り様」、という表現は日常的に使われる言葉では無いかもしれません。
しかし、ある実情等を批判する場合にはよく使われる言葉ですので、ぜひ覚えておきましょう。
また、二通りの読み方があるということもぜひ知っておきたいですね。