「一介の○○」とは?「一介の○○」使った言葉や意味を解釈
「一介の」という言葉に「○○」という言葉を付けた、良く使うフレーズを紹介します。
またそれぞれの言葉には、どのような意味があるかを紹介します。
さらに「一介」の英語を紹介します。
目次
- 「一介の○○」とは?
- 「一介の○○」使った言葉や意味を解釈
- 「一介の○○」の英語と解釈
「一介の○○」とは?
「一介の○○」という言葉があります。
「一介の」という言葉に「○○」という言葉を付けると様々な意味に変化します。
まず「一介」という言葉について見て行きましょう。
介」には、「つまらない一人」「取るに足らない一人」という意味があります。
「一介」の「介」は「芥(あくた)」という意味に通じるため、「つまらない」や「取るに足らない」という意味になり、「一」が付いているため「一人」になります。
「一介の○○」使った言葉や意味を解釈
実際に「一介」という言葉に、様々な言葉を付けた言葉の意味を見て行きましょう。
「一介の○○」には、どのような意味があるでしょうか。
- 「一介の学生」【いっかいのがくせい】
- 「一介の平社員」【いっかいのひらしゃいん】
- 「一介の人間」【いっかいのにんげん】
- 「一介の外科医」【いっかいのげかい】
- 「一介のサラリーマン」【いっかいのさらりーまん】
- 「一介の騎士」【いっかいのきし】
- 「一介の素浪人」【いっかいのすろうにん】
- 「一介の物書き」【いっかいのものかき】
「一介の学生」【いっかいのがくせい】
「一介の学生」という言い回しをします。
「一介の学生」とは、「つまらない一人の学生」「取るに足らない学生」という意味があります。
例えば、偉そうに社会人や会社について語る学生に対して、「一介の学生が偉そうに」などと、説教する時に使います。
また、自分に何の力もないと感じている学生が、「自分は一介の学生ですから」などと、やや自虐的に自己紹介することもあります。
「一介の平社員」【いっかいのひらしゃいん】
「一介の平社員」という言葉を使うこともあります。
「一介の平社員」には「取るに足らない役付きの無い会社員」という意味があります。
正社員として働いているため、取るに足らないことはないのですが、自分を何の力も権力もないつまらない存在だと言いたい時に、「一介の平社員」という言葉を使います。
会社の経営状態が良くない時などに、「一介の平社員にできることなどない」などと悲観的に言うこともあります。
「一介の人間」【いっかいのにんげん】
「一介の人間」という言葉には、「取るに足らない一人の人間」という意味があります。
この場合は「人間」という存在に対しても、やや後ろ向きに考えていて低く見ている傾向があります。
「一介の外科医」【いっかいのげかい】
「一介の外科医」という言葉には「つまらない外科医師の一人」という意味があります。
医者がつまらない存在ということはないのですが、自虐的に自己紹介する時にこのような表現をします。
また偉い立場であるため、あえて自分を低く言って、相手の心証を良くしようという、社会マナーとして「一介の外科医」という言葉を使っているケースもあります。
さらに病院内の出世争いなどに参加せず、一人の外科医として、患者と向き合って行こうと決意した時に、自分のことを「一介の外科医」と言うこともあります。
「一介のサラリーマン」【いっかいのさらりーまん】
「一介のサラリーマン」には「取るに足らない一人のサラリーマン」という意味があります。
ちなみに「サラリーマン」の「サラリー」は「給料」とい意味があります。
会社などに勤めて給料をもらっている人は「サラリーマン」と言えます。
「一介の騎士」【いっかいのきし】
「一介の騎士」には「つまらない一人の騎士」という意味があります。
「騎士」は「馬に乗っている兵士」という意味があり、特に中世ヨーロッパにおける、武人「ナイト」を日本の言葉にしたものです。
「ナイト」は騎士道と呼ばれる道を実践した人々を指します。
「一介の素浪人」【いっかいのすろうにん】
「一介の素浪人」という言葉もあります。
「素浪人」は、仕える主人がいない、失職した武士のことを言います。
「まぎれもない浪人」という意味もあります。
「一介の素浪人」には、失職してしまった、取るに足らない、浪人の一人という意味があります。
「一介の物書き」【いっかいのものかき】
「一介の物書き」という言葉もあります。
小説家や批評家などのことを「物書き」と言い、「一介の物書き」という言葉には「取るに足らない物書きの一人」という意味があります。
小説家や批評家は、災害などが起きた時に、それほど役に立たない存在のため、「一介の物書き」と自らを低く称する傾向があります。
「一介の○○」の英語と解釈
最後に「一介の」という言葉を英語にした時、どのような言葉を使うのか見て行きましょう。
「一介の」を英語にすると、“a mere(ミア)”になります。
例えば「一介の学生」という言葉を英語にすると、“a mere student”になります。
さらに“only(オンリー)”という言葉でも「一介の」という英語にできます。
例えば「一介の教師」という場合は、“only a schoolteacher”という言葉にできます。
このように「一介の○○」という表現を、“a mere”や“only”という言葉を使って、表現することができます。
様々な「一介の○○」を英語にしてみましょう。
「一介の」という言葉について見てきました。
自分のことを「取るに足らない」「つまらない」と立場を低くして相手に自己紹介をする時などに「一介の○○」という言葉を使うことができます。
実際には「取るに足らない」「つまらない」と感じていない場合も「一介の」という言葉を使うこともあります。