「感涙」とは?意味と類語!例文と使い方!
「感涙」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
感動する涙、という漢字を使いますので、何となく意味がわかるという人もいるかもしれません。
それならば、具体的に「感涙」という言葉にはどのような意味があるのでしょうか。
ここでは「感涙」という表現について紹介します。
目次
- 「感涙」の意味とは?
- 「感涙」と「感動」の違い
- 「感涙」の使い方
- 「感涙」を使った言葉など解釈
- 「感涙」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「感涙」の類語や言い換え
- 「感涙」の英語や例文(解釈)など
「感涙」の意味とは?
「感涙」という言葉には感激して流す涙、ありがた涙、という意味があります。
深く感じて流す涙、感激や感謝のあまり流す涙、という意味があり、例えば「感涙にむせぶ」などといった表現で使われます。
何か感動して泣いてしまった、嬉し涙を流した、という経験を持つ人もいるのではないでしょうか。
感動のあまり泣いてしまうことを「感涙」と呼ぶのです。
- 「感涙」の読み方
「感涙」の読み方
「感涙」という表現は「かんるい」と呼びます。
読めない人が多い表現だと言われていますので、これを機にしっかり読めるようにしておきましょう。
「感涙」と「感動」の違い
「感涙」という表現とよく似た言葉に感動という言葉があります。
「感涙」というのはあくまでも感動のあまり泣いてしまうことを指しており、感動という言葉は美しいものや素晴らしいことに接して強い印象を受け、心を奪われること、という意味を持ちます。
感動したからといって涙が流れるとは限りません。
例えば映画やドラマを見て感動するという経験を持つ人は多いことでしょう。
しかし、だからといって泣いたとは限りませんよね。
その一方で、感動して涙を流した場合、それを「感涙」と呼ぶのです。
そのため、「感涙」という表現と感動という表現は意味が異なります。
「感涙」の使い方
「感涙」という表現は感動して涙を流した時に使える言葉です。
例えば、自分の子供が成長するに従い、入学式や卒業式等を経験しますが、それで感動し、泣いてしまうという両親も多いのではないでしょうか。
赤ちゃんのときには自分で動けなかった子供が1人で歩くようになり、幼稚園に行き、小学校に行きます。
また、母の日は父の日にプレゼントを作ってくれることもあるでしょう。
そのような成長に、「感涙」にむせぶ思いを経験するという両親は少なくありません。
子供が初めて「ありがとう」という言葉を発した時や、何か優しい心を見せてくれた時など、涙を流した経験がある人もいるのではないでしょうか。
「感涙」を使った言葉など解釈
ここでは「感涙」という言葉を使った言い回しを紹介します。
- 「感涙にむせぶ思い」
- 「感涙必至」
「感涙にむせぶ思い」
「感涙」にむせぶ思いというのは、心が揺れ動かされて涙が出ることを指しています。
何か感動するものを見て涙を流す、涙が出るような気持ちになる、という意味を持ちます。
例えば、2011年3月11日の東日本大震災では家族が離ればなれになってしまったというニュースもたくさん流れていました。
そんな時、わずかであったとしても家族が一緒になれた、家族が見つかった、行方不明になっていた家族の所在がわかった、などというニュースを聞くたびに、感涙にむせぶ思いをしたという人もいるかもしれません。
「感涙必至」
「感涙必至」という表現は、絶対に感動して涙を流すであろう、という意味を持っています。
「感涙」という言葉は感激して涙を流すということであり、必至という言葉は必ずそうなる、そうなることが避けられない、という意味を持ちます。
そのため、「感涙必至」というのは絶対に感激して涙を流す、感激する涙は避けられない、という意味になります。
ドキュメンタリーなどにおいて「感涙必至」と表示されることがありますが、これは「絶対に感動して涙が流れる」という意味になります。
「感涙」を使った例文や短文など(意味を解釈)
ここでは「感涙」という言葉を使った例文を紹介します。
- 「感涙」を使った例文1
- 「感涙」を使った例文2
「感涙」を使った例文1
「感涙必至と言われていたドキュメンタリーを見ましたが、本当に涙が止まりませんでした」
ドキュメンタリーなどには「感涙必至」という表現が書かれている場合がありますが、だからといって全員が必ず感動して涙を流すとは限りません。
むしろ、宣伝のために「感涙必至」と書かれていることもありますし、本当に涙が流れるとは思えない、と考えている人もいるのではないでしょうか。
しかし、例えばスターの成長物語や亡くなった人の話等を聞くと、涙が止まらないと思う人もいるかもしれません。
また、ドラマや映画の中にも「感涙必至」と言われるストーリーがたくさんあります。
「感涙」を使った例文2
「子供の入学式の日、感涙を流してしまいました」
子供の成長は親にとってとても嬉しいものです。
あっという間に子供が大きくなり、例えば小学校の入学式でランドセルを背負う姿などを見て、感動して涙を流すお母さんなども多いのではないでしょうか。
あるいは卒業式で校長先生から卒業証書を受け取る姿を見て、大きくなったと感動する人もいるかもしれません。
入学式や卒業式などの節目はとても貴重なものです。
子供の成長を見逃さないようにしたいものです。
「感涙」の類語や言い換え
ここでは「感涙」という表現の類義語を紹介します。
- 「嬉し涙」
- 「随喜の涙」
「嬉し涙」
嬉し涙という表現は、あまりの嬉しさに流す涙という意味になります。
例えば思いもよらない優しさに遭遇した時、感動して涙を流した経験があるという人もいるのではないでしょうか。
例えば結婚した時や子供が生まれた時など、多くの人がお祝いをしてくれると嬉しくて涙が出る、ということもあるものです。
そのような涙を嬉し涙と呼びます。
ちなみに「うれし涙」はSPICY CHOCOLATEから2014年にリリースされた音楽のタイトルです。
「随喜の涙」
随喜の涙というのはありがた涙、随喜のあまり流れる涙という意味になります。
随喜とは人の善を見てそれに従い、喜ぶという仏教用語です。
誰かの良い行いを見て涙が流れる場合、それは随喜の涙と呼ばれます。
「感涙」の英語や例文(解釈)など
「感涙」という表現を英語にすると“tears of gratitude”になります。
「感涙」を流す、という表現であれば“be moved to tears”という表現が使えます。
「感涙」という言葉は日常的に使う表現ではないかもしれません。
しかし、何かに感動して涙を流す事は日常的にあり得ることですよね。
そのような時は「感涙」という言葉を思い出したいものです。
また、それに合わせて嬉し涙、随喜の涙、などという表現も覚えておきましょう。