「啄ばむ」の意味とは?例文や英語など詳しく解説!
啄ばむは、ペットを飼っている人にはお馴染みの言葉かも知れません。
また、その漢字から、何となく意味が分かるという人も多いでしょう。
目次
- 「啄ばむ」とは?
- 「啄ばむ」の読み方
- 「啄ばむ」の言葉の使い方
- 「啄ばむ」を使った例文と意味を解釈
- 「啄ばむ」の類語や言い換え
- 「啄ばむ」の英語や解釈
- 「啄む」と「啄ばむ」は同じ?
「啄ばむ」とは?
啄ばむという言葉は、くちばしでつつきながら食べることを表現します。
その為、くちばしがない生き物には使えない表現となり、インコなどの鳥を飼っている人でないと、あまり縁がない言葉かも知れませんが、動物園や野生の鳥類のそのような様子に対しても使えます。
「啄ばんでいる」で、つつきながら食べているという意味になり、「啄ばみ始めた」と使うと、つつき出したといったようなアレンジもできる言葉です。
「啄ばむ」の読み方
「啄ばむ」は、「ついばむ」と読んでください。
「啄」の字は、「啄木鳥」という言葉で有名です。
「啄木鳥」は「きつつき」と読み、この鳥はその名前の通り、くちばしで色々なものをつつく習性があります。
この「啄」という字を使っていることから、このような意味で使う言葉となっていると考えると分かりやすいでしょう。
「啄ばむ」の言葉の使い方
啄ばむは、ここまでの説明の通り、くちばしを持っている生き物だけに使える言葉です。
そのくちばしは、鳥類にしか存在しない為、必然的にその鳥類以外には使えない言葉だということになります。
ですが、例外として、その鳥に扮したマスコット(着ぐるみ)になっているような場合には、啄ばむ様子の表現ができます。
「啄ばむ」を使った例文と意味を解釈
啄ばむを使った例文と、その意味の解釈です。
使える対象が限られている言葉なので、難しい例はありません。
- 「啄ばむ」を使った例文1
- 「啄ばむ」を使った例文2
「啄ばむ」を使った例文1
「公園で鳩がポップコーンを啄ばんでいた」
一昔前までは、大きな公園ではそれなりに見掛けた光景です。
しかし、現在では、無闇に鳩にエサを与えないようにという注意書きが多くなっています。
鳩は愛らしい鳥に間違いありませんが、そのエサを求めていつも集まってくるようになると、それによって周辺の迷惑になってしまう為です。
これは、鳩だけに限らず、猫などの野生動物に対しても同様です。
「啄ばむ」を使った例文2
「ペンギンは、啄ばむと表現するより、長いくちばしで挟んで飲み込むように食べる」
ペンギンは、くちばしがありながら、特にそれで啄ばむようなことはせず、例文のようにエサを食べます。
くちばしがある生き物が、全て啄ばんでエサを食べるとは限りません。
啄ばまずにエサを食べるのは、主に体が小さい鳥類です。
大きくなるほど、そのようには食べないと考えていいでしょう。
「啄ばむ」の類語や言い換え
啄ばむの類語や言い換え表現ですが、似たような言葉は存在しない為、この言葉の意味と同様になってしまいます。
- 「つついて食べる」【つついてたべる】
「つついて食べる」【つついてたべる】
啄ばむの意味そのものですが、これ以外に適したものがありません。
正確に表現すれば、先のように「くちばしでつつきながら食べる」となりますが、そこまで説明しなくても、この「つついて食べる」で充分どのような様子なのか分かるでしょう。
「啄ばんでいる」は、「つついて食べている」と言い換えることができます。
もちろん、「つつきながら食べている」でも構いません。
「啄ばむ」の英語や解釈
啄ばむは英語では、“poke and eat”、または“follow nd eat”と表現してください。
“poke”は「つつく」という意味の単語で、“follow”にも同様にその意味があります。
“The birds are poking and eating to foods.”で、「鳥が啄ばんでエサを食べている」という意味になります。
“eating”は“following”としても構いません。
「啄む」と「啄ばむ」は同じ?
「啄む」という表現がありますが、これは、「啄む」と同様に「ついばむ」と読む言葉です。
そして、意味も全く同じで、送り仮名だけの問題だと考えてください。
つまり、「ついばむ」と漢字で表記する場合、「啄ばむ」と「啄む」のどちらとしても構いません。
一般的な表現はどちらかと考えると、「啄ばむ」と「啄む」の両方の言葉で検索エンジンにかけた時に、前者の方が倍以上の検索結果が表示されることから、「啄ばむ」の方だと言えそうです。
多く検索結果が出るということは、それだけ使われている表現だからに他ならず、倍以上の差があることから、「啄ばむ」の方だと言っていいでしょう。
それでも、「啄む」としても間違えではないので、こちらを用いても何も問題ありません。
尚、小説で使われる場合には、「啄む」の方が多いかも知れません。
この言葉に限りませんが、活字では送り仮名が少ない方が締まった表現に見えるからです。
啄ばむは、使うシチュエーションが限られてしまう言葉ですが、しっかり意味を覚えておくと、その様子に対して的確な表現として使うことができるでしょう。