「感触を感じる」とは?重言?例文や英語など徹底解説!
日本語には、「重言」という表現があります。
これは、「馬から落馬する」の「馬から」のように、必要のない言葉まで付けてしまっていることで、この「感触を感じる」も、その類いだと思われてしまいがちです。
目次
- 「感触を感じる」とは?
- 「感触を感じる」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「感触を感じる」の類語
- 「感触を感じる」の英語や例文(解釈)など
「感触を感じる」とは?
「感触を感じる」は、「感触がある」と言い換えることができます。
手で何かに触れた際に、柔らかい感覚があると感じた場合、「柔らかい感触を感じる」と使うことができます。
ただし、「柔らかい感触がある」としても全く同じ意味で、どちらかと言えば、その方が日本語として普通なことと、冒頭に書いた「重言」(じゅうげん、じゅうご)にも見えてしまう為、「柔らかい感触を感じる」は間違った使い方だと言われる場合がありますが、決してそのようなことはなく、「感触」という感覚に対して「感じる」という使い方なので、普通に使える表現です。
同様の言葉には、「違和感を感じる」などがあり、こちらも「違和感」という感覚に対して、そう感じることなので、特におかしい表現ではありません。
「感触を感じる」を使った例文や短文など(意味を解釈)
感触を感じると使っている例文や短文です。
それらの意味を解釈していきます。
- 「感触を感じる」を使った例文1
- 「感触を感じる」を使った例文2
「感触を感じる」を使った例文1
「この箱は、触ると冷たい感触を感じる」
中に何が入っているのか分かりませんが、触って冷たく感じるということは、何か冷たいものが入っているのか、もしくは箱自体が冷たい感触のある素材でできているのかも知れません。
「感触を感じる」を使った例文2
「今回の交渉には、なかなかいい感触を感じた」
この表現は、直接手などで触れた場合だけでなく、このような使い方をしても構いません。
感触を「覚えた」としても同じ意味になり、そちらの方が普通に見えますが、「感じた」でもおかしい使い方ではありません。
「感触を感じる」の類語
この言葉に近い表現として、「手応えを感じる」が挙げられます。
この「手応え」は意味の広い言葉で、上の2つ目の例文での使い方のように、触ったような場合以外の感覚にも使えます。
その為、類語としてピッタリです。
「感触を感じる」の英語や例文(解釈)など
感触を感じるは、英語では“feel the touch”と表現します。
“feel the touch of 〜”として、「〜の感触を感じる」と表現できます。
“feel the touch of cold iron”なら、「冷たい鉄の感触を感じる」となります。
「感触を感じる」は、普通に使って構わない表現ながら、「感触がある」などとした方が、同じ意味の一般的な表現になる為、無理にそのように使う必要はありません。
間違いではないという点だけ覚えておけばいいでしょう。