「不念」とは?意味と類語!例文と使い方!
「不念」とは「無念」と書くこともある言葉ですが、どのような意味を持つのか、また言葉の使い方など例文を使って詳しく解説していきます。
それでは「不念」について一緒に見ていきましょう。
目次
- 「不念」の意味とは?
- 「不念」の読み方
- 「不念」の言葉の使い方
- 「不念」を使った言葉など解釈
- 「不念」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「不念」の類語や言い換え
- 「不念」の英語や例文(解釈)など
「不念」の意味とは?
「不念」とはあまり聞かない言葉かもしれませんが、言葉の意味は注意が足りない、考えが足りないことを言ったり、またそのような様子を言う言葉となります。
簡単に言えば不注意、うっかりといったことでしょうか。
「不念」の読み方
「不念」の読み方は「ぶねん」と読みます。
また「無念」と書いて表す場合もありますが、この時も「むねん」ではなく「ぶねん」という読み方になりますので注意してください。
「不念」の言葉の使い方
あまり聞き慣れない「不念」という言葉ですが、どのような使い方をするのでしょうか。
「不念」とは考え、注意が足りないという意味ですから、うっかり者、ミス、浅はかといったことに使われる言葉だと理解しましょう。
つまり言葉の意味自体にいい要素がありませんので、人に対しての褒め言葉では、まずないということを覚えておきましょう。
「うっかり者」「考えが足りない」という様子を表す言葉です。
人に面と向かってそのようなことを指摘する場面というのは少ないかと思います。
その為「不念」という言葉は会話に出てくることはもともと少ないと言えるのではないでしょうか。
注意力や考えが足りないということ自体、思っていても言わないことの部類に入ります。
ですから、文章などで「今回の失敗は彼の不念が招いたことだ」などと書き表すような使い方をします。
「不念」を使った言葉など解釈
「不念」を使った言葉にどのような意味があるのか、見ていきましょう。
- 「念者の不念」
「念者の不念」
念者とは、何事も念入りな人、色々と考えて気配りをする人といった意味を持つ言葉です。
そのような念者が不念、考えが足りない、注意が足りないという言葉ですから、普段念入りな人であっても、不注意なことをする場合があるという意味になります。
例えば、完璧な人がミスをした時などに使ったり、人間、完璧な人はいないということを伝える為に使ったりします。
また本人に悪気はなくても、相手を傷つける、不快にさせてしまうことは時にあります。
気をつけていてもそのような結果になってしまうことは人間関係や仕事ではありますので「君がミスするなんて念者の不念ってやつだね」といったように「ドンマイ」といった意味で使ってなぐさめることもあるでしょうか。
「不念」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「不念」という言葉を使った例文をいくつか見ていきましょう。
言葉の使い方のイメージを掴んでみてください。
- 「不念」を使った例文1
- 「不念」を使った例文2
「不念」を使った例文1
「今回のことは彼の不念だけど、あなたにも責任があるよ」
誰しも、一生の間に、考えが足りない、浅はかな行動をとり失敗したり、周りに迷惑をかけることがあります。
そのような時に「不念」という言葉を使います。
考えが足りない、注意が足りないという意味ですからいい意味はありません。
しかし、それをはっきり口にすればキツイ言葉となりますし、角が立ってしまいます。
「不念」という言葉に置きかえる方が無難に表現できます。
「不念」を使った例文2
「あの人がこんなミスをするなんて、念者の不念とはこのことだね」
「不念」という言葉自体は考えや注意が足りないという意味で、いい意味はありません。
しかし「念者の不念」という言葉になることで、意味合いは少々変わってくるのです。
念者とは普段、よく考える、気配りする、念入りな人という意味を持ちます。
ですからそのようなしっかり者がミスをすることもある、不注意な場合があるという意味になります。
「普段しっかりしているあなたがどうしたの?」といったニュアンスになりますから、否定的というよりは心配しているといった印象になるでしょう。
「不念」の類語や言い換え
「不念」という言葉の意味が理解できたでしょうか。
あまり聞き慣れない言葉ですが「不念」の類語、言い換えなどをいくつか紹介しましょう。
- 「思慮が足りない」【しりょがたりない】
- 「浅はか」【あさはか】
「思慮が足りない」【しりょがたりない】
「思慮が足りない」とは思慮不足のことで、考えが行き届いていない、気遣いが満足にできていないといった意味になります。
思慮が足りないという状態は、本人に悪意がなくても、場合によってはとても意地悪に感じられることもありますので、そのような状態にならないように常日頃から気をつけたいところです。
普段から優しく賢い人であっても、無意識レベルでの何気ない言動が結果的に「思慮が足りない」状態を招くことはあります。
「浅はか」【あさはか】
「浅はか」とは、思慮が足りないこと、気軽に考えて深みがない、あっさりしている、軽々しいといった意味を持つ言葉です。
「浅はかな人」などと形容されるので、わりとよく使われる言葉かもしれません。
文章においても、会話においても「浅はか」は使われますので「不念」の意味は「浅はか」とほぼ同義であると覚えておくと忘れないのではないでしょうか。
「不念」の英語や例文(解釈)など
「不念」とは考えが足りない、注意が足りないという意味ですから英語で言い表す場合には“rashly”があります。
意味は早まって、軽率にといったことになり、例文にすると“a person who acts rashly”で「軽はずみな人」などがあります。
他には“carelessly”で、意味は不注意、うっかり、うかつにもといった単語で、こちらも「不念」と意味合い的には近いのではないでしょうか。
例文は“It is carelessly done.”で「やり方が注意が足りない」となります。
いかがでしたでしょうか。
普段聞き慣れない、使い慣れない「不念」という言葉の意味、読み方、使い方などをお伝えしました。
どちらかと言えば、少々かしこまった表現、文章などに使うことが多いかもしれません。
会話であれば「浅はか」「思慮が足りない」「うっかりしてどうしたの」といった言葉を使う方が自然です。
また「念者の不念」の場合は読み方が「ねんしゃのふねん」「ねんじゃのぶねん」とどちらもあるようですので、注意しておいてください。
読み方は違っても意味は同じです。
一方「不念」を「無念」と書く場合もあります。
この場合は「むねん」と読まずに「ぶねん」となりますので、混同しないように気をつけておきましょう。