「石女」とは?意味と読み方!男性に使う場合の言い方
「石女」とは、「子供を産めない女性」のことです。
「石女」の「意味・読み方・使い方と人権上の禁忌・例文と解釈・類語(シソーラス)や言い換え・英語と解釈・対義語」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「石女」とは?
- 「石女」の読み方
- 「石女」の使い方・使ってはダメ?
- 「石女」を使った例文と意味を解釈
- 「石女」の類語や言い換え
- 「石女」の英語や解釈
- 「石女」の対義語・男性に使う場合の言い方
「石女」とは?
「石女」の意味は、「子供を産めない女性・子供を産まない女性」や「結婚して数年(一般に三年程度)が経過しても子供ができない女性」になります。
また、「石女」には「男女の交わりができない女性」の意味もあります。
「石女」は、村(共同体)の労働力、イエの後継者となる子供を妊娠して産むことが「女性の義務・存在意義」と考えられていた昔の時代に使われていた差別的なニュアンスのある言葉で、現在ではほとんど使われない言葉です。
江戸時代から近代初期までは「子供を産めない石女」であることが離縁(離婚)の理由として認められていました。
しかし、現代ではそういった「不妊症の女性の差別」は許されず、女性に妊娠能力があっても「男性不妊症」の可能性もあります。
「石女」の読み方
「石女」には、以下の読み方があります。
- 「石女」の読み方1
- 「石女」の読み方2
「石女」の読み方1
「石女」の読み方として、「うまずめ」があります。
「うまずめ」は、「石女」だけではなく「不生女」と書かれることもあります。
「石女」の読み方2
「石女」の別の読み方として、「せきじょ・いしおんな」があります。
「石女」の使い方・使ってはダメ?
「石女」の使い方は、「子供を産めない女性・子供のできない女性」を指示して使うという使い方になりますが、現在では「石女」という言葉は差別用語として使われていません。
結婚後、3〜7年以上が経っても子供のできない女性に対して、「石女」という言葉がかつては使われていましたが、現在では「人権的・倫理的・配慮的な理由」によって「石女」の言葉は使うべきではないとされています。
「石女」の言葉は、「女性を産む機械と見る女性差別的な価値観」や「女性不妊症であることを罪とするような判断」、「女性に妊娠出産の選択肢がなくて当たり前とする女性道具化の考え方」に根ざしているので、(特に公の場・本人の前では)使ってはならない言葉の一つなのです。
「石女」を使った例文と意味を解釈
「石女」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「石女」を使った例文1
- 「石女」を使った例文2
「石女」を使った例文1
「昭和初期まで、子供のできない女性を石女と呼ぶ差別的な風習が残っていました」
この「石女」を使った例文は、「昭和初期まで、子供のできない女性を石女(うまずめ)と呼ぶ差別的な風習が残っていた」ということを意味しています。
「石女」を使った例文2
「たとえ石女であっても、女性としての尊厳や個人としての価値が失われることなどは有り得ないのです」
この「石女」を使った例文は、「たとえ子供のできない女性(不妊症の女性)であっても、女性としての尊厳や個人としての価値が失われることなどは有り得ない」ということを意味しています。
「石女」の類語や言い換え
「石女」の類語・言い換えについて、分かりやすく解説していきます。
- 「不妊症の女性」
- 「産めない女性・孕まない女性」
「不妊症の女性」
「石女」の類語・言い換えとして、「不妊症の女性」があります。
「不妊症の女性」というのは、「医学的に妊娠できないか妊娠しづらい身体の生理的・病的な状態にある女性」のことを意味しています。
子供を産めない女性を意味する「石女」とほぼ同じ意味を持つ類語として、「不妊症の女性」が上げられます。
「産めない女性・孕まない女性」
「石女」の類語・言い換えとして、「産めない女性・孕まない女性(はらまないじょせい)」があります。
「石女」という言葉は、「子供を産まない女性・子供を産めない女性・(性行為をしても)妊娠しない女性・性行為の遂行が難しい女性」を意味しています。
それらの意味から、「石女」は「産めない女性・孕まない女性」という言葉に言い換えることができるのです。
「石女」の英語や解釈
「石女」という言葉は、“barren woman”(不毛な女性・不妊の女性)や“infertile woman”(不妊の女性)などの英語で表現することができます。
- “The word a barren woman is old-fashioned and out of date completely.”
- “Discriminate against an infertile woman is unforgivable.”
“The word a barren woman is old-fashioned and out of date completely.”
この「石女」を使った英語の例文は、「石女という言葉は、古臭い感じがするだけでなく完全に時代遅れなのです」ということを意味しています。
「石女」という言葉は、「産めない不妊の女性」ということで“barren woman”で表せます。
“Discriminate against an infertile woman is unforgivable.”
この「石女」を使った英語の例文は、「石女(妊娠できない女性)に対する差別は許されません」ということを意味しています。
「石女」という言葉は、「不妊・不妊症の女性」ということで"infertile woman"で表現できます。
「石女」の対義語・男性に使う場合の言い方
「石女」の対義語は、「妊婦(にんぷ)・経産婦(けいさんぷ)」になります。
「妊婦」というのは、「受精卵が着床して妊娠している女性」を意味する言葉です。
「経産婦」というのは、「過去に出産経験のある女性」を意味する言葉です。
子供のできない女性を意味する「石女」と反対の意味を持つ対義語として、「妊婦・経産婦」を指摘することができます。
「石女」に相当する「女性を妊娠させる機能がない男性・無精子症の男性」のことを、子供を作るための精子(種)がないという意味で「種無し(たねなし)」と言うことがあります。
「石女」という言葉について徹底的に解説しましたが、石女には「子供を産めない(産まない)女性」などの意味があります。
「石女」の類語(シソーラス)・言い換えとしては、「不妊症の女性」「産めない女性」などがありますが、現代では人権問題や女性差別、不妊症への配慮等の観点から「石女」の言葉は基本的に使われていません。
「石女」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。