「嘆息」とは?意味と使い方!「ため息」と「嘆息」の違い!いい意味でも使える?
「嘆息」とは、「悲しんだり嘆いたりしてつくため息のこと」です。
「嘆息」の「意味・読み方・使い方・例文と解釈・類語(シソーラス)や言い換え・英語と解釈・ため息と嘆息の違い」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「嘆息」の意味とは?
- 「嘆息」の読み方
- 「嘆息」の言葉の使い方
- 「ため息」と「嘆息」の違い
- 「嘆息」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「嘆息」の類語や言い換え
- 「嘆息」の英語や例文(解釈)など
- 「嘆息」はいい意味でも使える?
「嘆息」の意味とは?
嘆息の意味は、「悲しんだり嘆いたりしてため息をつくこと」や「人物・物事・作品などに感心(感嘆)してため息をつくこと」になります。
「嘆息」という言葉は「嘆いてため息をつくこと・嘆き悲しんでつくため息」が原義であり、「非常に深く嘆くこと」の意味合いでも使われます。
例えば、「世の中の非情な対応を見て嘆息した」や「いくらつらい出来事があっても、嘆息してばかりもいられません」などの文章でその意味を示すことができます。
ただし、文脈・内容・状況によって「感心したり感嘆したりしてため息をつく」の意味合いで使われることもあります。
「嘆息」の読み方
「嘆息」の読み方は、「たんそく」になります。
「嘆息」の言葉の使い方
「嘆息」の言葉の使い方は、「嘆いたり悲しんだりする出来事があった時」や「失望してがっかりするような出来事があった場合」に使うという使い方になります。
「嘆息」という言葉は、「非常に嘆かわしいこと(悲しいこと)」があった時、あるいは「非常に落胆するようなこと」が起こった時に使う言葉なのです。
例えば、「生徒が万引きで捕まったと聞いて嘆息しました」や「自分の不幸な生い立ちを思い出して嘆息しました」などの文章で使用することができます。
例外的な「嘆息」の用法として、「物事・人物・作品などに感心(感動)して褒めたたえたいような気持ちになった時」にも「嘆息」が使われることがあります。
「名だたる世界の名画を前にしては嘆息せざるを得なかった」などの文章で使われます。
「ため息」と「嘆息」の違い
「ため息」と「嘆息」の違いは、「ため息」は「何らかのストレスや心境の変化を感じた時に大きく息を吐くこと」を意味していますが、「嘆息」は「嘆き悲しむ時に息を吐き出すため息の種類の一つ」を意味しているという違いがあります。
「ため息」は「良いことがあった時」にも「悪いことがあった時」にもつくものですが、「嘆息」は基本的に「悲しいこと・嘆かわしいこと・落ち込むこと」があった時にため息をつくという違いもあります。
「嘆息」とは「ため息」の一種であり、感心・感嘆した時につくこともありますが、原則として嘆き悲しんだ時につくものなのです。
「嘆息」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「嘆息」を使った例文や短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「嘆息」を使った例文1
- 「嘆息」を使った例文2
「嘆息」を使った例文1
「息子が非行行為で警察に補導されたという連絡を受けて、私は思わず嘆息しました」
この「嘆息」を使った例文は、「息子が非行行為で警察に補導されたという連絡を受けて、私は思わず深く嘆いてため息をついた」ということを意味しています。
この例文の「嘆息」は、「嘆き悲しんでため息をつくこと」を意味しています。
「嘆息」を使った例文2
「現代アートのその作品が持つ独特のメッセージ性と存在感を感じて、嘆息してしまいました」
この「嘆息」を使った例文は、「現代アートのその作品が持つ独特のメッセージ性と存在感を感じて、感嘆(感動)のあまり、ため息をついてしまった」ということを意味しています。
この例文の「嘆息」は、「感心したり感動したりしてため息をつくこと」を意味しています。
「嘆息」の類語や言い換え
「嘆息」の類語・言い換えについて、分かりやすく解説していきます。
- 「ため息・感嘆」
- 「嘆く・悲嘆」
「ため息・感嘆」
「嘆息」の類語・言い換えとして、「ため息・感嘆(かんたん)」があります。
「ため息」というのは、「感心感動・退屈・心配・落胆など何らかの心境の変化を感じた時に、大きく息を吐き出す行為」を意味しています。
「嘆息」も「ため息」の一種として解釈されます。
「感嘆」の言葉の意味は、「感心して褒めること・感動して賞賛すること」や「嘆き悲しむこと」になります。
嘆き悲しんでつくため息を意味する「嘆息」と近い意味合いを持つ類語(シソーラス)として、「ため息・感嘆」を上げることができます。
「嘆く・悲嘆」
「嘆息」の類語・言い換えとして、「嘆く(なげく)・悲嘆(ひたん)」があります。
「嘆く」という言葉は、「何かつらい出来事があって深く悲しむこと・悲しみに沈んで泣くこと」や「世の中・他者の振る舞いなどに対して憂えて憤ること」を意味しています。
また、「嘆く」には「嘆息」と同じように「思い通りにならないことがあってため息をつくこと・悲しくてつらいことがあってため息をつくこと」の意味合いもあります。
「悲嘆」という言葉は、「悲しみ嘆くこと」を意味しています。
それらの意味から、嘆き悲しんでつくため息を意味する「嘆息」は、「嘆く・悲嘆」という言葉に言い換えることができるのです。
「嘆息」の英語や例文(解釈)など
「嘆息」の言葉は、“sigh”(ため息)や“grief”(悲嘆)、“lamentation”(嘆いてつくため息)という英語で表現することができます。
「嘆息する」という言葉は、“heave(breath) a sigh”(ため息をつく)や“lament”(嘆息する)、“grieve over〜(〜を嘆き悲しむ)”で表現できます。
- “She grieved over news of her son of crime.”
- “I breathed a sigh because I heard my buddy failed in business.”
“She grieved over news of her son of crime.”
この「嘆息」を使った英語の例文は、「彼女は息子が犯罪を犯したというニュースを聞いて、嘆息しました」ということを意味しています。
「〜に嘆息する」の言葉は、“grieve over〜”や“lament〜”で言い表すことができます。
“I breathed a sigh because I heard my buddy failed in business.”
この「嘆息」を使った英語の例文は、「親友が事業に失敗したことを聞いて、私は嘆息しました」ということを意味しています。
嘆き悲しんでため息をつくの意味の「嘆息」は、“breath(heave) a sigh”で表現することができます。
「嘆息」はいい意味でも使える?
「嘆息」は一般的には、「嘆いたり悲しんだりしてため息をつく」という悪い意味合いで使われることが多いのですが、状況・文脈によっては「感嘆・感動(感心)してため息をつく」という良い意味で使われることもあります。
例えば、「素晴らしいピアノ演奏を耳にして嘆息してしまいました」や「嘆息するしかない素敵なスピーチでした」などの文章では、良い意味で「嘆息」が使われています。
「嘆息」という言葉について徹底的に解説しましたが、嘆息には「悲しんだり嘆いたりしてつくため息」や「人物・物事・作品に感心してため息をつくこと」などの意味があります。
「嘆息」の類語(シソーラス)・言い換えとしては、「ため息・感嘆」「嘆く・悲嘆」などがあります。
「嘆息」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。