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「足らない」とは?意味や語源!対義語や英語

「足らない」という表現を聞いたことがあるでしょうか。

足りないという表現と同じ、と思っている人や、お年寄りがいう表現だなどと考えている人もいるかもしれません。

それならば、「足らない」という表現はどのような意味を持つのでしょうか。

ここでは「足らない」という表現について紹介します。

足らない

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目次

  • 「足らない」とは?
  • 「足りない」と「足らない」は同じ意味?
  • 「足らない」の敬語での言い換え
  • 「足らない」を使った例文と意味を解釈
  • 「足らない」の類語や言い換え
  • 「足らない」の英語や解釈


「足らない」とは?

「足らない」とは?

「足らない」という言葉は「足る」を否定形にした表現であり、「足る」という表現そのものは万葉集に現れるほど古い表現で、「足りる」という表現は江戸時代になって一般的になりました。

しかし、この頃の否定形は「足らず」「足らぬ」などといった言い方が一般的だったため、「足らない」という表現は使われていませんでした。

そのため、「足らない」よりも「足りない」という言葉の方が新しいと考えられますが、「足らない」という言葉自体もそれなりに新しい表現だといえます。



「足りない」と「足らない」は同じ意味?

「足りない」と「足らない」は同じ意味?

「足らない」、という表現よりも足りないという表現を使う人の方が多いのではないでしょうか。

これらはどちらも同じ意味を指していますが、一般的には足りないという表現は現代語的、「足らない」という表現は古語的だと考えられています。

というのは、「足る」という表現は「信用に足る」などという形で使われる事がありますが、日常生活で使われる事はあまりありませんし、全国的な言い方ではありません。

その一方で「足りる」という表現はよく使われますから、その否定形はやはり「足りない」なのではないか、という人も多いと考えられます。

しかし「足らない」「足りない」はどちらも同じ意味で使われます。

「足らない」の敬語での言い換え

「足らない」の敬語での言い換え

仕事をしていると、どうしても「足らない」という表現を使わなくなることがあるのではないでしょうか。

その場合は「不足しております」と表現でき、例えば、頼んでおいた書類の部数が足りないのであれば、「書類の数が不足しております」と表現できます。

或いは「十分ではありません」でも良いでしょう。

例えば、「説明が十分ではありませんでした、申し訳ありませんでした」などと表現することも可能です。

ただし、例えば「言葉足らず」などのように「足らない」という表現が含まれた言葉であれば「言葉足らずで申し訳ありませんでした」といえます。



「足らない」を使った例文と意味を解釈

「足らない」を使った例文と意味を解釈

ここでは例文をいくつか紹介します。

  • 「足らない」の例文1
  • 「足らない」の例文2

「足らない」の例文1

「これは私にとっては大きな問題だけど、彼にとっては取るに足らない問題だよね」

「取るに足らない」、という表現は慣用句であり、取り上げるだけの価値がないという意味です。

たとえ自分にとっては大きな問題であったとしても、他の人が聞いたら何の意味もないような小さな問題、ということがありますよね。

他の人からしてみれば大したことがない問題でも、自分にとっては大きな問題だ、という事は珍しくありません。

そのような場合は「取るに足らない」という表現が使えます。

「彼女は取るに足らない問題で悩んでいる」「弟は取るに足らない問題で大騒ぎしている」などと表現できます。

「足らない」の例文2

「どうしよう、お菓子が足らないよ」

友達と集まる時など、お菓子を用意するということもあるのではないでしょうか。

ケーキやクッキーを焼いて持っていくということもあるかもしれませんし、ポットラック式のパーティーでは主食やおかずをもっていくこともあるでしょう。

そのような時、どうしても量が足りなくなってしまうということがあるかもしれません。

おかずが足りない、主食が足りない、デザートが足りない、などという時には「足らない」という表現が使えます。

足りないという表現と「足らない」という表現は同じ意味になりますので、どちらを使っても構いません。

「足らない」の類語や言い換え

「足らない」の類語や言い換え

ここでは類義語を紹介します。

  • 「不足している」
  • 「達していない」
  • 「欠如している」

「不足している」

不足しているという表現は必要なものが存在しない、欠落している、という意味になります。

例えば必要なものや人材が足りていない、物資や努力などが足りていない場合なども不足している、という表現が使えます。

人手不足などといった表現もありますし、情報不足などとも言われます。

「達していない」

達していないというのはそこに至っていない、足りていない、ということになります。

例えば水準に達していない、目標に達していない、と言えば、水準まで至っていない、目標にまで至っていない、ということになります。

何かが不足しているためにそこに至っていないということになるのです。

「欠如している」

欠如しているというのはあるものが欠けている状態を指します。

必要な物事が欠けている、欠け落ちている、ということになり、足りていない状態を表します。

「足らない」の英語や解釈

「足らない」の英語や解釈

足りないという表現を英語にすると“not enough”が最もよく使われる表現になります。

“be not worth”“be below”“be beneath”などでもよいでしょう。

icon まとめ

「足らない」という表現は年配の人が使うこともあるかもしれません。

しかしこれは方言などではなく、足りないという表現と同等の意味を持っています。

どちらかと言えば足りないという表現の方が一般的です。