「畏友」とは?意味と使い方!例文と類語
皆さんは「畏友」という言葉をご存知でしょうか?
この言葉は、普段めったに聞く機会が少ない言葉かもしれませんが、非常に意義の深い言葉でもあります。
今回は、この「畏友」という言葉の意味を見て行くことで、どのような場面で使うことができるのか、深く掘り下げてみて行きたいと思います。
これをきっかけに言葉の素晴らしさを味わってみてください。
目次
- 「畏友」の意味とは?
- 「畏友」の読み方
- 「畏友」と「盟友」の違い
- 「畏友」の言葉の使い方
- 「畏友」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「畏友」の類語や言い換え
- 「畏友」の英語や例文(解釈)など
「畏友」の意味とは?
「畏友」とは。
「尊敬する友」という意味がありますが、多くの友人の中でも、「最も親しく尊敬できる友人」ということになります。
「畏友」の「畏」とは、「畏敬」、「畏縮」、などで使われている文字で、「恐れる」や「かしこまる」といったような意味がある他に「敬う」や「尊敬する」とニュアンスも含まれていることから、「畏友」は「最も尊敬すべき友人」という意味になっています。
「畏友」の読み方
「畏友」とは「いゆう」という読み方をしますが、「畏」が珍しい文字なので、どのように読むか少し頭を悩ますかもしれません。
ここで、しっかりと憶えておくことにしましょう。
「畏友」と「盟友」の違い
「畏友」とは「尊敬すべき友人」という意味がある言葉でしたが、「盟友」も同じ意味を持つ言葉なのでしょうか?
実は「盟友」は「畏友」とは異なる意味がある言葉で、「固い約束で結ばれた友達」、「固く誓い合った同志」という解釈になります。
「盟友」の「盟」は「固く約束する」「約束を結ぶこと」という意味合いがあり、「盟友」となると、「単なるただの友人ではなく誓いを立てた友人」ということになるのです。
「同盟国」などでも目にする「盟」は、この場合の「固い約束を結んだ国」という意味で使われています。
「畏友」の言葉の使い方
「畏友」は、多くの友人の中でも、最も尊敬すべき存在で存在であり、このような人の関係性を表したりする場合に使われることになります。
特に自分が苦労をした時に、何かしらの支援をしてもらったり、励ましてもらった時に、改めてその友人の存在に感謝することがありますが、その時に「畏友」が使われることがあります。
「畏友」を使った例文や短文など(意味を解釈)
では、ここで「畏友」を使った例文を見て行くことにしたいと思います。
- 「畏友」を使った例文1
- 「畏友」を使った例文2
「畏友」を使った例文1
「私がまとめた研究論文を無事に完成させることができたのも、畏友の田中君のアドバイスがあったからです」
この例文を見て見ると、自分の取り組んできたことも、自分1人では成しえないことがあることを認識することができるでしょう。
この例文で出て来る「私」は、何かの分野における研究者なのでしょうが、研究論文を執筆する段階で、様々な課題や悩みがあったのでしょう。
しかし、その論文をまとめ上げることができたのも、「畏友」と呼べる友人の「田中さん」がいたからです。
このように自分の仕事などで、大きな理解者がいることは、非常に幸福なことかもしれません。
「畏友」を使った例文2
「佐藤くんは、僕にとっては無二の親友でもあり、畏友と呼べる存在だっだ」
誰でも1人や2人は親友と呼べる人がいることでしょう。
「親友」とは、「最も親しい友人」ですが、自分にとって貴重な存在と言える存在のはずです。
「親友」は同じ目線で自分の悩みを共有できて、同じ気持ちで一緒に考えてくれる存在ですが、「畏友」となると、ワンランクもツーランクも高い存在で「尊敬すべき友人」となります。
苦しい環境の環境の中で、自分とは異なる見地でアドバイスをしてくれたり、時には指導してくれる存在なのです。
このようなことから、「畏友」は「親友」でもあり「先生」でもあるのかもしれません。
「畏友」の類語や言い換え
では、ここで「畏友」と似たような意味を持つ言葉(類義語」をいくつか挙げて解釈を交えて見て行くことにしましょう。
- 「得がたい友」
- 「同志」
「得がたい友」
「得がたい友」とは、「自分にとって、非常に貴重な財産とも呼べる存在の友人」ということになるでしょう。
長い人生の中では、多くの人々と出会っていくことになりますが、その出会いは決していいことだけではありません。
喧嘩をしたり、お互い憎しみを感じるような人との出会いもありますが、その一方でお互いを尊重し合い、協調したり、悩みを共有できる、してくれるような人との出会いもあります。
そのような存在の人が友人となった時に「得がたい友」と呼べるのかもしれません。
但し、いつもきついことを言ってくるような人でも、本当は自分のことを本気で心配してくれる存在であったりもしますので、「得がたい友」は、決して優しく接する人だけではありません。
「同志」
「同士」という言葉も「畏友」に使い意味を持つ言葉かもしれませんが、「志を同じくする者」、「同じ仲間」、「互いに同じ種類のタイプの人」という解釈になります。
そのような意味では、「尊敬すべき人」というように自分から見て、格が上にあるのではなく、「同じ立場、同じ考え・目的を持った仲間」という「同士」は若干異なる解釈になる場合もあります。
それでも、「同士」には「お互いを尊重して敬愛する」というニュアンスもあることから、「畏友」に近い意味があると思われます。
「畏友」の英語や例文(解釈)など
「畏友」を英語で表現すると、“respected friend”という言葉で訳すことができます。
意味としては、「尊敬すべき友人」となるので、まさに「畏友」の英訳に当てはまります。
「畏友」という言葉を深く見て行くと、私達の日常的な会話の中ではめったに使われることがないような言葉でしょう。
「畏敬の存在」という言葉も時として耳にすることがありますが、「恐れ多い心境で敬う存在」と意味があります。
そのような人を「畏友」と理解することもできるのですが、このような言葉を使う機会は、結構多いものです。
もし、あなたの友人の中、厳しい発言でも自分を高めてくれるようなアドバイスであったり、励ましの言葉を言ってくれる存在なのであれば、その人こそ、「畏友」という言葉が最も相応しい存在の人であるかもしれません。
そのような人と出会う機会があれば、その関係を大事して、一生の友として大事に関係を深めていってください。