「長尺」とは?意味と使い方!類語と語源や敬語!
皆さんは、「長尺」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
この言葉を聞くと、何となく工事や作業現場で用いられるようなイメージがあるのですが、どのような意味があり、どんな場面でも使えるのか、今一つ分からないのではないかと思います。
そこで今回はこの「長尺」について説明をしていくことにします。
目次
- 「長尺」の意味とは?
- 「長尺」の語源や由来
- 「長尺」を使った言葉と意味を解釈
- 「長尺」を使った例文と意味を解釈
- 「長尺」の類語や言い換え
- 「長尺」の英語や解釈
- 「長尺」の対義語
「長尺」の意味とは?
「長尺」とは、「普通より長いこと」や「そのようなさま」という意味がある言葉です。
作業をする場面で出てきそうな言葉ですが、映画でも「長尺物の映画」という使い方がされることがありますが、これは長いフィルムから来ているものです。
「長尺」の語源や由来
「長尺」という言葉は一体どどこから来ているのでしょうか?
元々、「尺(しゃく)」は、昔の測定の基準となっていた尺貫法における長さの単位のことを指しています。
東アジアで広く浸透していた基準ですか、長さの基準は、地域やその時代によってマチマチでした。
そして、あまりにも長いものに対して「長」を付けて、「長尺」という言葉が生まれてきたと考えられています。
「長尺」を使った言葉と意味を解釈
私達の身近な場面でも、「長尺」を含む言葉がありますので、それらの言葉の意味が1つひとつ見ていくことにしましょう。
- 長尺シート
- 長尺ドライバー
- 長尺定規
長尺シート
「長尺シート」は、主にお店の中や公共施設などで人がよく行き来するような場所で使われているシート状の床材のことです。
非常に磨耗に強く、消毒薬や薬品を使う必要がある場所において耐薬性があることも特徴的なのです。
中には、転んだ時の衝撃吸収のクッション性が含まれているものなども用意されています。
シートの表面は、木目や石目などのプリントが施されており、デザインによっては、凹凸があるものもあります。
また、裏面は、強度のために糸が網状に貼り付けてあります。
長尺ドライバー
ドライバーと言うと、ねじ回し工具のドライバーをイメージしますが、「長尺ドライバー」と言うと、「ゴルフドライバー」が対象になります。
今は、5インチ程度が標準になっていますが、メーカーによっては、75インチのものもあります。
長尺定規
「長尺定規」は、「大きい鮮明な目盛数字が打刻された錆びにくいアルミなどの金属製の定規のこと」で、長さの測定や溝引き、カッティング用として使われています。
「長尺」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「長尺」を使った例文を見ていくことにしましょう。
- 「長尺」使った例文1
- 「長尺」使った例文2
「長尺」使った例文1
「長尺サイズで印刷したいのですが、どんなサイズになるでしょうか?」
このセリフはコピーセンターなどで、長いポスターなどを作りたい時に出てきそうなものです。
例えば、ロール紙で30×120cmのポスターを作りたい時に、このようなお願いの仕方になるでしょう。
「長尺」使った例文2
「うちのデモ機は、かなりの長さがあるので、長尺物のケースを準備する必要がある」
企業、特にメーカーは自社の商品を売り込む前にサンプル品などでデモすることがあります。
しかし、商品をむき出しのままで顧客に送ることができないので、デモ機保護のために、専用ケースが必要になってきます。
特に「長尺物」であれば、なおさらオーダーメイドのケースを準備しなくてはなりません。
「長尺」の類語や言い換え
「長尺」に近い意味を持つ類義語をここでは見ていくことにしたいと思います。
- 「大河」
- 「長大」
「大河」
「大河」とは「幅も広く水量も豊かな大きな河」のことを言っていますが、広い河だけでなく、壮大なスケールのことを「大河」で表現することもできます。
テレビドラマの「大河ドラマ」もその1つになるでしょう。
「長大」
「長大」とは、「とても長くて巨大」という意味がある言葉ですが、これも具体的な単位では測ることが難しい巨大なものを指して使うことがあります。
大きな施設や建物を指して使うこともあれば、「大河ドラマ」のように壮大なスケールで展開される物語で用いられることもあるでしょう。
「長尺」の英語や解釈
「長尺」を英語で表現するなら、“long”という言葉で訳すことができます。
単純に「長さ」を意味している英単語ですが、「長尺」もこの言葉が当てはまります。
「長尺」の対義語
「長尺」の対義語としては、「短尺」という言葉が挙げられます。
具体的には、「30cm未満の長さ」を「短尺」と言いますが、「尺」の単位が「30cm」であることから、この言葉が生まれてきたとされています。
「長尺」は主に「1m以上の長さ」を指すことが一般的で、「長尺」と「短尺」の中間の「中尺」もあります。
「尺」という言葉、あるいは単位は、日本でも戦前には、当たり前のように使われていた言葉です。
しかし、現代社会では、ごく一部の業界で使われているのが、現状でしょう。
このような限られた世界で昔から継承されてきた言葉は、他にもたくさんあるのではないかと思います。
これを機会に他にもどのような言葉があるか、調べてみることも面白いのではないでしょうか?