「繰り出す」とは?意味と使い方!類語や言い換え
「繰り出す」とは、「次々と送り出す・複数で勢いよく出かける」などを意味する言葉です。
「繰り出す」の「意味・読み方・使い方・例文と解釈・類語(シソーラス)や言い換え・英語と解釈・繰り出すと駆り出すの違い」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「繰り出す」の意味とは?
- 「繰り出す」の読み方
- 「繰り出す」の言葉の使い方
- 「繰り出す」を使った言葉と意味を解釈
- 「繰り出す」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「繰り出す」の類語や言い換え
- 「繰り出す」の英語や例文(解釈)など
- 「繰り出す」と「駆り出す」の違い
「繰り出す」の意味とは?
「繰り出す」という言葉には、以下のような意味があります。
- 「繰り出す」の意味1:糸・紐などを引き出す
- 「繰り出す」の意味2:複数の人たちで出かける
- 「繰り出す」の意味3:次々と送り出す
- 「繰り出す」の意味4:前方に押し出す
「繰り出す」の意味1:糸・紐などを引き出す
「繰り出す」の意味は、「糸・紐・綱などの細長いものを順々に引き出していくこと」になります。
「繰り出す」という言葉には、「糸を繰り出して針の穴に通していく」や「綱を繰り出して長く伸ばす」などで、細長いひも状のものを引き出していくニュアンスがあるのです。
「繰り出す」の意味2:複数の人たちで出かける
「繰り出す」の意味は、「複数の人たちで元気よく出かけること」や「大人数で勢いこんで出かけること」になります。
例えば、「春の季節は花見に繰り出す大勢の人たちで賑わいます」や「青少年が繁華街に繰り出していく時には、非行がないか注意も必要です」などの文章で、この意味を示すことができます。
「繰り出す」の意味3:次々と送り出す
「繰り出す」の意味は、「次々と人(集団)を送り出すこと」や「手元にあるもの(自分が持っているもの)を、次から次に出したり見せたりすること」になります。
「新たに繰り出せる人員がもういません」や「華麗な技を繰り出すサーカス団員に見とれました」などの文章で、「繰り出す」がこの意味で使われています。
「繰り出す」の意味4:前方に押し出す
「繰り出す」の意味として、「前方に押し出すこと」や「手元から前方に出すこと」があります。
例えば、「槍を繰り出して戦う」や「軍隊を繰り出して勢力を広げる」などの文章で、この意味を示すことができます。
「繰り出す」の読み方
「繰り出す」の読み方は、「くりだす」になります。
「繰り出す」の言葉の使い方
「繰り出す」の言葉の使い方は、「糸・紐などの細長いものを順々に引き出す時」や「複数の人が勢いこんで出かける時」「次々に手元から送り出したり見せたりする場合」などに使うという使い方になります。
例えば、「釣り糸を繰り出して長くする」や「みんなで社員旅行に繰り出しました」「繰り出せる応援の人員には少し余裕があります」などの文章において、「繰り出す」という言葉を使用することができます。
「繰り出す」を使った言葉と意味を解釈
「繰り出す」を使った言葉とその意味を解釈していきます。
- 「技を繰り出す」
- 「街に繰り出す」
- 「攻撃を繰り出す」
「技を繰り出す」
「技を繰り出す」という言葉の意味は、「次から次へと技を出すこと・次々に技を見せること」になります。
「技を繰り出す」という言葉における「繰り出す」は、「次々に出すこと・次々に送り出すこと」を意味しているのです。
例えば、「技を繰り出してピンチを逃れなさい」や「技を繰り出す彼には容易に近づくことができません」などの文章で使えます。
「街に繰り出す」
「街に繰り出す」という言葉は、「複数の人数で街に勢い良く出かけること・みんなで元気よく街に出ていくこと」を意味しています。
例えば、「街に繰り出して、居酒屋で飲みまくりました」や「みんなで街に繰り出すだけで陽気な気分になります」などの文章で使用できます。
「攻撃を繰り出す」
「攻撃を繰り出す」というのは、「攻撃の手を次から次に出すこと」や「攻撃の軍勢(部隊)を前に押し出すこと」を意味しています。
例えば、「激しい攻撃を繰り出されて、防戦一方になりました」などの文章で使えます。
「繰り出す」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「繰り出す」を使った例文や短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「繰り出す」を使った例文1
- 「繰り出す」を使った例文2
「繰り出す」を使った例文1
「ビジネスの最前線に繰り出せる多様な人材を揃えている企業は、やはり競争力があります」
この「繰り出す」を使った例文は、「ビジネスの最前線に次々に派遣して送り出せる多様な人材を揃えている企業は、やはり競争力がある」ということを意味しています。
この例文の「繰り出す」は、「次々に送り出すこと」を意味しています。
「繰り出す」を使った例文2
「夜の街に繰り出していく若者たちの姿を見ていると、若かりし頃の自分を思い出します」
この「繰り出す」を使った例文は、「夜の街に、連れ立ってみんなで元気よく出かけていく若者たちの姿を見ていると、若かりし頃の自分を思い出す」ということを意味しています。
この例文の「繰り出す」の意味は、「複数の人たちで、勢い良く出かけること」になります。
「繰り出す」の類語や言い換え
「繰り出す」の類語や言い換えについて、分かりやすく解説していきます。
- 「引き出す・派遣する」
- 「出かける・外出する」
「引き出す・派遣する」
「繰り出す」の類語・言い換えとして、「引き出す・派遣する」があります。
「繰り出す」とは「糸・綱などのひも状のものを引き出して長く伸ばすこと」の意味があり、「引き出す」という言葉に言い換えることができます。
「繰り出す」には「人員・部隊などを次々に送り出す」という意味合いもあり、「(人員を)派遣する・送り込む」といった言葉に言い換えることができるのです。
「派遣する」は、「人をある場所に行かせること・遣い(つかい)として行かせること」を意味する言葉です。
「出かける・外出する」
「繰り出す」の類語・言い換えとして、「出かける・外出する」があります。
「繰り出す」の言葉の意味は、「テーマパークに繰り出す」など「多人数で連れ立って勢いこんで出かけること」になります。
その意味から、「繰り出す」とほとんど同じ意味合いを持った類語として、「出かける・外出する」を指摘することができるのです。
「繰り出す」の英語や例文(解釈)など
糸・綱などひも状のものを「繰り出す」は、英語で“draw out〜”や“pull out〜”、“let out〜”で表せます。
人・部隊などを次々に送り込む意味の「繰り出す」は、“send out〜”(〜を送り込む)や“dispatch〜”(〜を派遣する)の英語で表現できます。
多人数で勢いこんで出かける意味の「繰り出す」は、“go out into〜”(〜に勢い良く出かける)や“crowd to〜”(〜に大勢で出かける)、“hit the streets”(“take to the streets”、街に繰り出す)の英語で表せます。
「繰り出す」の英語の例文として、以下の英文が上げられます。
- “This company dispatched new staff to busy department.”
- “A lot of people crowded to this year's festival.”
“This company dispatched new staff to busy department.”
この英語の例文は、「その会社は、忙しい部署に新しいスタッフを繰り出しました」を意味しています。
“A lot of people crowded to this year's festival.”
この英語の例文は、「今年のお祭りには、たくさんの人たちが繰り出しました」を意味しています。
「繰り出す」と「駆り出す」の違い
「繰り出す」と「駆り出す」は、「繰り出す」は「複数の人が自ら望んで、自発的に勢いこんで出かけること」を意味していますが、「駆り出す」は「何らかの目的のために、強制的に無理やり人を引っ張り出すこと」を意味しているという明らかな違いがあります。
「同級生のみんなと街に繰り出す」とは言えますが、「同級生のみんなと街に駆り出す」とは言うことができないのです。
仮に「同級生のみんなを街に繰り出す」とすれば、「同級生の人たちを強制的に街に引っ張り出す」という異なる意味になってしまいます。
「繰り出す」という言葉について徹底的に解説しましたが、「繰り出す」には「次々と送り出す・複数の人たちで勢いこんで出かける」などの意味があります。
「繰り出す」の類語(シソーラス)・言い換えとしては、「引き出す・派遣する」「出かける・外出する」などがあります。
「繰り出す」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。