「那辺／奈辺」とは？意味と使い方！類語や英語を紹介！

「那辺/奈辺」の意味とは?

「那辺/奈辺」とは、「抽象的な場所や不明の位置などを指し示す」場合に使われる言葉で、「どの辺り」や「何処(どこ)」という意味になります。

「那辺/奈辺」の読み方

「那辺/奈辺」は「なへん」という読み方をしますので、特殊な発音ではなく困ることはあまり感じられないと思います。

「那辺/奈辺」を使った言葉や意味を解釈

では、「那辺/奈辺」が含まれている言葉の意味を解釈していきたいと思います。

• 「奈辺の事情」

「奈辺の事情」

「那辺の事情」とは、「明確な理由やハッキリした根拠がない」ということを指しています。

私達の周りには、実に様々なことが起こりますが、その多くは何かしらの原因や要因があるはずです。

しかし、それらの出来事の中には、どうしても原因が特定できない摩訶不思議なことも少なくありません。

「どうしてこんなことが起きてしまったのか?」と首を傾げるようなことに遭遇した経験を持っている人もいるかと思います。

そのような時に、「那辺の事情」という表現が当てはまるのではないでしょうか?

「那辺/奈辺」使った例文と意味を解釈

では、ここから「那辺/奈辺」を使った例文を見ていくことで、具体的な活用シーンをイメージしてみてください。

• 「那辺/奈辺」使った例文1
• 「那辺/奈辺」使った例文2

「那辺/奈辺」使った例文1

「神々の意識は奈辺なのだが、我々、人類が何千年も生きてきたことは、紛れもない事実である」

非常に抽象的な言い回しですが、私達、人間は文明を持つようになってから、すでに何千年もの歴史の中で生き抜いてきました。

争いがあり、平和な時代を築き、再び戦火の中で生き抜いていく。

そのような歴史を何度も繰り返してきたはずです。

そこには神々の何らかの意思や思いが存在しているのかもしれませんが、そのことをしっかりと理解している人間はごく一部の人達に限られているのでしょう。

「那辺/奈辺」使った例文2

「今、私は東京のど真ん中にいるのですが、奈辺にいるのか解らなり、困っています」

地方から初めて大都会・東京に来た「私」ですが、高いビル群がそびえ立つ中で、一体、どの辺りにいるのか、迷って泣きそうになっているのでしょう。

都内の那辺にいることは確かなのですが、東西南北が分からず、これから何処に向かって進めばいいのか困っているのです。

このような場合にも「那辺/奈辺」という言葉が使えると思うのですが、現代社会では、地理に疎くても、スマホでサクサクと今いる場所を特定して、目的地まで案内してくれるので、こんなシチュエーションで泣きそうになることはないでしょう。

「那辺/奈辺」の類語や言い換え・シソーラス

では、「那辺/奈辺」に近い意味を持っている言葉を、いくつか見ていくことにしましょう。

• 「どんな所」
• 「いずこ」

「どんな所」

「どんな所」という言葉が「那辺/奈辺」に近い意味を持つ言葉として挙げることができるでしょう。

「どんな所」とは「どのような場所か?」、「どんなに環境の所?」といったような意味合いがあります。

「君が生まれ育った所はどんな所?」というような言い回しができますが、「那辺/奈辺」よりは、平易な慣用句で日常的に使われる言葉ですね。

「いずこ」

漢字で書くと「何処」となり、「どこ」や「どこか」という意味がある言葉です。

「バタバタの状況の中で、彼はいずこかに消えて行ったのです」このような使い方になります。

慌ただしく流れている環境の中で、「彼」が誰にも気付かれることなく、静かに消え去って行ったことを言っています。

この言い回しもそんなに頻繁に使われる言葉ではありませんが、文章の中ではよく目にする表現です。

小説を読んでいると、時折使われるフレーズだと思います。

「那辺/奈辺」の英語・例文など解釈

「那辺/那辺」を英語で表現するなら、“where”(どこ)という言葉がすぐに思い浮かんで来ることでしょう。

しかし、「那辺/奈辺」に適した英訳だと、“whereabouts”が相応しいかもしれません。

“where”(どこ)+“about”(?のあたりに)=という2つの言葉から構成されて、「どのあたりに」という意味合いになってきます。

これに“s”を付けて“whereabouts”となります。