「鼓舞」とは?意味と使い方!類語や英語を紹介!
「鼓舞」とは、「大いに励ますこと・励まして気持ちを奮い立たせること」です。
「鼓舞」の「意味・読み方・使い方・例文と解釈・類語(シソーラス)や言い換え・英語と解釈」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「鼓舞」の意味とは?
- 「鼓舞」の読み方
- 「鼓舞」の言葉の使い方
- 「鼓舞」を使った言葉と意味を解釈
- 「鼓舞」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「鼓舞」の類語や言い換え(シソーラス)
- 「鼓舞」の英語(解釈)など
「鼓舞」の意味とは?
「鼓舞」の意味は、「勇気づけて大いに励ますこと」や「(勝負事にあたって)励まして気持ちを奮い立たせること」になります。
例えば、「先生が受験生を鼓舞しました」や「鼓舞された兵士たちは勇敢に戦いました」などの文章で、「鼓舞」の意味を示すことができます。
「鼓舞」という言葉の語源・由来は、中世以前の時代の舞楽(ぶがく)における「鼓(つづみ)を打って、舞(まい)を舞わせること」にあり、舞を舞う踊り手を鼓の音で励まし調子づかせて、その気にさせるといった意味合いがありました。
「鼓舞」は同じ意味合いを持つ言葉で、「鼓吹(こすい)」と言われることもあります。
「鼓舞」の読み方
「鼓舞」の読み方は、「こぶ」になります。
「鼓舞」の言葉の使い方
「鼓舞」の言葉の使い方は、「(勝負・試合・戦いなどに臨もうとする人を)勇気づけて大いに励ます時」に使うという使い方になります。
あるいは、「(その人の目標が達成できるように)励ましたり勇気づけたりして応援する場合」に「鼓舞」という言葉を使います。
例えば、「最高指揮官である将軍が自ら前線に出てきて、兵士たちの士気を鼓舞しました」や「チアガールに鼓舞された野球部員たちが、試合でいつも以上の活躍を示してくれました」などの文章で、「鼓舞」という言葉を使用できます。
「鼓舞」を使った言葉と意味を解釈
「鼓舞」を使った言葉とその意味を解釈していきます。
- 「鼓舞激励」
- 「鼓舞奮闘」
「鼓舞激励」
「鼓舞激励(こぶげきれい)」という四字熟語の意味は、「大いに励まして勇気づけること」や「非常に強く励まして気持ち(やる気)を引き立たせること」になります。
「鼓舞」は「大いに励まして、勢いづかせること」を意味していますが、「激励」という言葉にも「大いに励まして、やる気を奮い立たせること」という同じような意味があります。
「鼓舞」と「激励」を結びつけて「鼓舞激励」の四字熟語にすることで、「非常に強く励ます・勇気づけたり元気づけたりして気持ちを奮い立たせる」といった意味合いが強調されているのです。
例えば、「学校のみんなからの鼓舞激励を受け、不退転の覚悟で試合に臨むことにしました」や「鼓舞激励の応援の声が、周囲に響き渡っていました」などの文章で使うことができます。
「鼓舞奮闘」
「鼓舞奮闘(こぶふんとう)」という四字熟語は存在せず、「孤軍奮闘(こぐんふんとう)」の語用になります。
「鼓舞されて奮闘する」であれば、「大いに励まされたことで、勇気を奮って必死に戦う」という意味になりますが、「鼓舞奮闘」という四字熟語そのものはありません。
「孤軍奮闘」という四字熟語は、「味方・友軍の助けが得られない状態で、たった一人で懸命に(必死に)戦っていること」になります。
また、「孤軍奮闘」には「助けが得られない状況の中、ただ一人で難しい事業・課題に向かって必死に努力していること」という意味合いもあります。
「孤軍」とは、「味方から孤立した少人数の軍隊」を意味します。
「私は今の会社で孤軍奮闘しています」や「孤軍奮闘していたが、ついに力尽きました」などの文章で使われます。
「鼓舞」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「鼓舞」を使った例文や短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「鼓舞」を使った例文1
- 「鼓舞」を使った例文2
「鼓舞」を使った例文1
「監督が士気を鼓舞したことで、選手たちの動きが見違えるように良くなりました」
この「鼓舞」を使った例文は、「監督が選手の意気込み・やる気を大いに励まして高めたことで、選手たちの動きが見違えるように良くなった」ということを意味しています。
この例文の「鼓舞」は、「大いに励まして勇気づけること(元気づけること)」を意味しています。
「鼓舞」を使った例文2
「悲観的な気持ちになっていた時に、彼女が鼓舞してくれたお陰で、自暴自棄にならずに済みました」
この「鼓舞」を使った例文は、「将来に希望がないとネガティブな気持ちになっていた時に、彼女が自分を励まして奮い立たせてくれたお陰で、投げやりにならずに済んだ」ということを意味しています。
この例文の「鼓舞」は、「落ち込んでいる人を励まして、その気持ち(やる気)を奮い立たせること」を意味しています。
「鼓舞」の類語や言い換え(シソーラス)
「鼓舞」の類語(シソーラス)・言い換えについて、分かりやすく解説していきます。
- 「励まし・奨励・後押し」
- 「勇気づける・応援」
「励まし・奨励・後押し」
「鼓舞」の類語(シソーラス)・言い換えとして、「励まし・奨励(しょうれい)・後押し」があります。
「励まし」とは、「その人が行動できるように元気づけてあげること」を意味しています。
「奨励」の意味は「その活動をするように人に強く勧めること」、「後押し」の意味は「人の目的達成・活動をバックアップして手助けすること」になります。
それらの意味から、勇気づけて励ますを意味する「鼓舞」と似た意味を持つ類語(シソーラス)として、「励まし・奨励・後押し」を指摘できます。
「勇気づける・応援」
「鼓舞」の類語(シソーラス)・言い換えとして、「勇気づける・応援」があります。
「勇気づける」の言葉の意味は、「不安になっている人を励まして勇気(前向きな気持ち)を与えること」になります。
「応援」の言葉の意味は、「自分の力を添えて助けること」や「味方・ひいきの選手に対して声を出したり拍手したりして励ますこと」になります。
励まして勇気づけるを意味する「鼓舞」は、「勇気づける・応援」といった言葉に言い換えることができるのです。
「鼓舞」の英語(解釈)など
「鼓舞」の言葉を英語で表現すると、“encourage”(鼓舞する・励ます)、“encouragement”(名詞形)や“inspire”(鼓舞する・激励する)、“inspiration”(鼓舞する人)、“fire”(やる気にさせる・励ます)、“arouse”(刺激する・目覚めさせる)になります。
- “Her tender behavior inspired him to effort his work.”
- “Director aroused the morale of his baseball team.”
“Her tender behavior inspired him to effort his work.”
この「鼓舞」を使った英語の例文は、「彼女の優しい振る舞いが、彼を鼓舞して仕事を頑張るようになりました」を意味しています。
「人を鼓舞して〜させる」は、“inspire(encourage) someone to〜”で表現することができます。
“Director aroused the morale of his baseball team.”
この「鼓舞」を使った英語の例文は、「監督が、野球チームの士気を鼓舞しました」を意味しています。
「士気を鼓舞する」という言葉は、“aroused the morale”という英語の慣用句で表すことができます。
「鼓舞」という言葉について徹底的に解説しましたが、鼓舞には「勢いづけて大いに励ますこと・応援して気持ちを奮い立たせること」などの意味があります。
「鼓舞」の類語(シソーラス)・言い換えとしては、「励まし・奨励」「勇気づける・応援」などがあります。
「鼓舞」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。