「隙」とは?意味と使い方!類語や英語を紹介!
日本語には一つの漢字でも様々な意味・読み方をする言葉があります。
日常的に使われる機会も多い言葉の一つに「隙」が挙げられます。
意味の幅の広さに応じて使い方・注意点も変わるため、正しく理解しておく必要があります。
目次
- 「隙」の意味とは?
- 「隙」の読み方と特徴
- 「隙」の言葉の使い方
- 「隙」を使った言葉と意味を解釈
- 「隙」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「隙」の類義語や言い換え(シソーラス)
- 「隙」の英語や例文(解釈)など
「隙」の意味とは?
「隙」という言葉の意味はいくつも存在しており、その一つは二つ以上の物に対するするスペース・空いた空間を指します。
建物や席など物理的なものに適応しますがそれ以外にも人間関係・連続する事象の間など形のない抽象的なものにも適応します。
二つ目に人の油断やたるみなどを意味します。
心のゆるみ・緊張がほぐれた時などに生じるゆとりのことを「隙」と意味します。
多くはミス・失敗・油断のきっかけとしての意味合いを持つため、マイナスイメージを含めています。
三つ目に空き時間のことを意味します。
日常的に使う機会は少ないのですが「暇」と同義の意味として存在しています。
「隙」の読み方と特徴
「隙」という言葉は一般に「すき」と読まれますが、他にも「げき」「ひま」といった読み方もあります。
またそれぞれ音読みでは「げき」となり、訓読みでは「すき」「ひま」となります。
漢字の構成としても部首はこざとへんとなり、中学生で習う漢字となります。
また漢検では2級の漢字とされています。
「隙」の言葉の使い方
「隙」という言葉は単体でも意味を持ちますが、多くは会話・文章中にほかの言葉と合わさって用いられます。
また意味の解釈によって使い方も変わります。
物理的なスペースに対して用いる場合は問題ありませんが人間関係のようにデリケートなものに使う際は「距離や壁がある」といった意味合いにもなるため注意が必要です。
また油断・慢心などミス・失敗につながる意味合いで用いる場合にもマイナスイメージを含めたニュアンスとなります。
そのため同じ「隙」でも意味合いによって使い方・使う場面に注意が必要となり、使い分けも求められます。
「隙」を使った言葉と意味を解釈
「隙」という言葉は単体で用いる以外にも様々な言葉と合わさって用いられます。
そのため熟語・慣用句も多く存在しており、どのようなものがあるか例を紹介していきます。
- 「隙を突く」
- 「隙を見る」
- 「隙を生じぬ二段構え」
- 「隙に付け入る」
「隙を突く」
ここでの「隙」は油断・心のたるみなどを意味しています。
そしてそれを「突く」とあるため、相手の「隙」に対して攻めるといった解釈となります。
「隙を見る」
ここでの「隙」の意味として、スペース・間といった意味となりますが、それを「見る」ということから空きを見つけるといった意味合いとなります。
実際には空いた時間や余裕など「隙」に当たるものを探すと解釈されることが多いです。
「隙を生じぬ二段構え」
ここでは相手へ攻撃する際、生じてしまう「隙」がないことを意味しています。
一般的に攻撃をする際、その直後に相手が攻め込む隙が生じないように二撃目もセットになっていることを意味します。
またスポーツの世界や漫画などで用いられる事が多い言葉とされています。
「隙に付け入る」
ここでの「隙」は油断や心のたるみからくる弱みを意味します。
そこに「付け入る」と続くため相手の弱みを利用する・巧みに捉えるといった意味となります。
「隙」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「隙」という言葉は様々な場面で用いられており、日常的な使用頻度も非常に高い常用語とされています。
しかし正しく使えていない人も中にはおり、実際にどのような扱い方が適切か紹介していきます。
- 「隙」を使った例文1
- 「隙」を使った例文2
「隙」を使った例文1
「彼はいつも先生の隙を見て授業を逃げ出してしまう。でもしっかりと終わる時には戻っているからずるい」
ここでの「隙」とは授業中における先生に生じる油断を意味しています。
授業中に抜け出すことが出来る「隙」が生じており、反対に戻ることが出来る「隙」もあるため、彼とされる人物は授業を出入りできています。
「隙」を使った例文2
「友人にリフォームするにあたり、『ここの隙間を何とか埋めることはできないだろうか』と相談した」
この場合、友人に対してリフォームの相談内容に「隙」が用いられています。
この場合の隙は部屋の構造上に生じるスペースを意味しています。
そのスペースを埋める方法はないかと相談しています。
「隙」の類義語や言い換え(シソーラス)
「隙」という言葉は様々な意味を持ち、使う場面・使い方も多彩です。
そのため様々な類語・言い換えの表現も存在しています。
実際にどのような言葉があるか、例を紹介していきます。
- 「盲点」【もうてん】
- 「不用意」【ふようい】
- 「脇が甘い」【わきがあまい】
「盲点」【もうてん】
この言葉の意味として、多くの人が見落としてしまう・見逃してしまうようなことを表した比喩表現とされています。
それは場面によってはゆるみ・油断といった意味にもなることから類語とされています。
「不用意」【ふようい】
この言葉は準備不足・うっかりしているといった意味となります。
そのため想定・心配りなどが甘く十分でないとしており、結果的に不足が生じやすいことを意味しています。
そのため「隙」と同様の状況になりやすく類語になります。
「脇が甘い」【わきがあまい】
この言葉は相撲から由来しており、わきの締めが甘いことで相手に有利な型・組み手になることを意味します。
それが転じて整っていない・自分に不利といった意味になり、結果的に考え方・方法などが不十分であり注意不足といった意味となります。
そのため「隙」を言い換えた表現となります。
「隙」の英語や例文(解釈)など
「隙」という言葉は英語ではその意味から様々な表現がありますが、一般的にはどのように表現されるか紹介します。
- “chance”
“chance”
この単語の解釈として基本的には「機会」といった解釈で認知されています。
しかし時には相手の問題・不都合によって自分にとってメリットのある機会を「隙」と表現することが出来ます。
「隙」という言葉は様々な意味合いの解釈が存在しています。
その分だけ使い方・使う場面の幅も広くなりますが使い方にも注意が必要となります。
特にマイナスイメージを含めた「隙」は相手によって類語や言い換えた表現を用いるなどどう伝えるかも大切となります。
その上でも「隙」という言葉がどのようなものか、正しく理解しておくことが求められます。