「〇〇に対して」とは?意味や使い方、類語や英語を紹介!
「〇〇に対して」という表現は、色々な場面で使われます。
意味としては主に二種類になり、それらのどちらとしても使える便利な言葉だと考えていいでしょう。
目次
- 「〇〇に対して」の意味とは?
- 「対して」の読み方
- 「対して」を使った言葉と意味を解釈
- 「対して」使った例文と意味を解釈
- 「〇〇に対して」の類語
- 「〇〇に対して」の英語など解釈
「〇〇に対して」の意味とは?
「〇〇に対して」と使う場合には、先のように二種類の意味に分かれると考えてください。
1つは「〇〇について」、もう1つは「〇〇に向けて」と置き換えられる場合です。
「これに対してどう思う?」という使い方だと、前者の「これについてどう思う?」という解釈になり、「〇〇に対して攻撃する」は、「〇〇に向けて攻撃する」という意味になります。
「対して」の読み方
「対して」は、「たいして」と読んでください。
ごく普通に使っている表現だと思うので、読み方が分からないということはないでしょう。
同義語で、「大して」という言葉があるので、漢字変換の際にこちらと間違えないように注意してください。
「対して」と打ったつもりでも、「大して」と誤変換していることが結構あるものです。
「対して」を使った言葉と意味を解釈
「対して」を使った具体的な表現と、その解釈です。
上で挙げた2つの使い方のどちらかに当てはまると分かるでしょう。
- 「誰に対しても優しい」
- 「相手に対して敬意を示す」
- 「1枚に対して〇〇円掛かります」
「誰に対しても優しい」
これは、「誰に向けても優しい」と言い換えることができますが、それでは日本語として少々変になってしまうので(通じないことはありませんが)、「誰にでも優しい」とするのがいいでしょう(意味は一緒です)。
この置き換えでは、「対して」が「で」の一文字となってしまっていますが、意味が通るように解釈することを優先してください。
「相手に対して敬意を示す」
こちらも、「相手に向けて経緯を示す」と言い換えられます。
こちらの場合は特にここから更に置き換える必要はないでしょう。
「1枚に対して〇〇円掛かります」
「1枚について〜」と言い換えることができます。
このような使い方はよく見掛けるので、このような意味で捉えるのだと覚えておきましょう。
「対して」使った例文と意味を解釈
「対して」を使った例文と、その意味の解釈です。
先のように、単なる言い換えではなく、多少解釈を考える必要があるものも挙げていきます。
- 「対して」を使った例文1
- 「対して」を使った例文2
- 「対して」を使った例文3
「対して」を使った例文1
「あの会社に対しては、何も遠慮する必要はない」
「あの会社に向けては〜」と解釈できますが、少し捻って、「あの会社になら」とすると分かりやすいでしょう。
「向けて」という表現にも色々な意味があるので、文体に応じて適した解釈をしてください。
「対して」を使った例文2
「1万件のアンケートに対して、2000件程度しか回答が返ってこなかった」
「1万件のアンケートについて〜」と解釈できます。
もっと分かりやすくするなら、「1万件のアンケートの結果」などと解釈するといいでしょう。
「対して」は、このような使い方も多いので、そのままの言い換えでも意味は通りますが、都度分かりやすく置き換えることも大切です。
「対して」を使った例文3
「彼女に対しては、もう特に言うことはない」
その彼女と何があったのかは分かりませんが、「彼女に向けては〜」と言い換えていいでしょう。
「対して」の使い方として、この「向けて」とそのまま置き換えられる例はあまり多くないながら、覚えておかなくてはいけない使い方でもあります。
「〇〇に対して」の類語
「〇〇に対して」と同様に、いくつかの意味で使える似た意味の言葉です。
これらもよく見聞きすると思います。
- 「〇〇に関して」【〇〇にかんして】
- 「〇〇において」【〇〇において】
「〇〇に関して」【〇〇にかんして】
「〇〇に対して」を「〇〇について」という解釈で使う場合、こちらで置き換えられることが多いです。
「〇〇に対してどう思う?」は、「〇〇に関してどう思う?」と同じ意味になります。
「〇〇に向けて」の方の意味で解釈しない場合には、こちらの表現で考えると、大体の場合で意味が通ります。
「〇〇において」【〇〇において】
「その件に対しては考えてある」などという使い方の置き換え表現になります。
「〇〇に向けて」の方で使う場合の代わりの言い方になると考えられますが、それほど多くの言い換えにならないので、類語というより関連語だと考えておいた方がいいでしょう。
「〇〇に対して」の英語など解釈
"〇〇に対して"を英語に置き換えるなら、“regarding”がかなり近い言葉だと考えていいでしょう。
この言葉は「〜に関して」、「〜について」とも使える言葉で、これらも「〇〇に対して」の意味の1つや類語なので、ほとんど同じ意味だと考えることができます。
例として、“answer for regarding your question”と使うと、「あなたの質問に対しての答えです」となります。
「〇〇に向けて」としたい時にも、“attack to the regarding enemy”という表現で、「敵に対して(向けて)の攻撃」となります。
「〇〇に対して」は、意味の幅の広い言葉ですが、主に二通りの意味になるという点と、「関して」といった類語を絡めて考えると分かりやすいでしょう。
意味が広い分、使い勝手には優れていると言うことができます。