「声音」とは?意味と使い方!類語や英語を紹介!
人の声に関する表現として「声音」と言うことがあります。
いったいどの様な意味なのか、例文や使い方について紹介します。
目次
- 「声音」の意味とは?
- 「声音」の読み方
- 「声音」の言葉の使い方
- 「声音」を使った言葉と意味を解釈
- 「声音」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「声音」の類語や言い換え(シソーラス)
- 「声音」の英語(解釈)など
「声音」の意味とは?
「声音」の意味について紹介します。
- 「声・音声」の意味
- 「声楽・歌声」の意味
- 「声の調子」の意味
「声・音声」の意味
人の耳で聞こえる人の声や音声のことを言います。
人の耳は、聴ける音の周波数が決まっていて、その周波数の外にある音は聞き取れません。
鼓膜が振動して聴覚により脳に刺激を伝え、音として自覚することを表します。
「声楽・歌声」の意味
人の声は話し声の他に歌う声もあります。
声楽の様に声帯を鍛えて出すテクニックは「楽器の一つ」としての声の出し方です。
その様な特別の声の音色のことを「声音」と呼ぶのです。
「声の調子」の意味
人の声は音楽ではありませんが、人により様々で個性があります。
話し声を聞いただけで「〇〇さんだ」と分かることもあるでしょう。
それは「声」の中にも「トーン」という音のジャンルがあるからです。
トーンは「声の音色=声音」であり、周波数により耳に届いているもので、人により違います。
その周波数は聞く人に様々な感情をもたらします。
特に電話では「声音」がその人のイメージに大きく影響を与えるのです。
朝起きてすぐはガラガラとしていて低い声で、抑揚がなく「元気がない」「機嫌が悪い」と思われます。
飲み会ではしゃいでいる時には張り上げた高い声で、つやがあり「楽しそう」「明るい」と思われます。
しかし全てそれは同じ人が発している「声音」であり、その時の感情で大きく変わるものなのです。
「声の調子」としての「声音」は、「音楽の一部」であり、その人の人となりや今の気持ちを表現するバロメーターでもあります。
「声音」は職業により生かすことができて、話すことを商売にしているアナウンサーや俳優、落語家やDJなどは自分で意識して声の調子をコントロールしています。
「声音」の読み方
「声音」の読み方は幾つかあります。
- 「せいおん」と読む場合
- 「こわね」と読む場合
「せいおん」と読む場合
「せいおん」と読むのは上記で「声・音声」と「声楽・歌声」を意味する時です。
学術的な言葉ですので、普段あまり使う機会はありません。
「こわね」と読む場合
「こわね」と読むのは上記で「声の調子」を意味する時です。
職業上声を使い分けることが多い人が日常的によく使う言葉です。
「声音」の言葉の使い方
「声音」の言葉の使い方には以下のポイントがあります。
- 「名詞」として使う
- 良い意味と悪い意味がある
「名詞」として使う
「声音」は名詞であり、特に動詞形はありません。
動詞をつなげる時には「形容詞+声音・で話す」「声音・を使い分ける」など、その時のシーンに合わせて使います。
良い意味と悪い意味がある
「声音」には人が聞いていて心地良いと思う「声音」と、人に不安を与えたり不快を与えたりする「声音」があります。
「声音」を使い分ける人は意図的にしていることも多く、ビジネス的な効果を狙っているのです。
親しげな「声音」で相手の緊張感を時、商品の説明をスムーズに理解できる様にすることもあります。
また、出来れば使って欲しくない商品のおすすめしないポイントを説明する時には低目で不安そうな「声音」で話すでしょう。
良い意味と悪い意味があるので、「声音を使い分けられる人」がいい人とは限りません。
「声音」を使った言葉と意味を解釈
「声音」を使った言葉と解釈を紹介します。
- 「優しい声音」【やさしいこわね】
- 「厳しい声音」【きびしいこわね】
- 「清々しい声音」【すがすがしいこわね】
- 「冷たい声音」【つめたいこわね】
「優しい声音」【やさしいこわね】
子供に対して語りかける様な和らな声のトーンです。
優しく聴覚を刺激して脳に伝わり、聞いている人を安心させます。
元々おっとりした性格の人は優しい声をしていることが多いのですが、中には意図的に人をだまそうとしたり、親しみを持たせる為に優しい声音を出すことがあります。
「7匹の子ヤギ」の童話では、オオカミが母親ヤギの優しい声を真似る為に「チョーク」を飲んで声色を変えたと言われています。
「厳しい声音」【きびしいこわね】
普段優しい上司が低い声で一言「〇〇くん」と自分の名前を呼ぶと、何かミスをして怒られるのではとドキッとします。
その時の「声音」のことで、低く抑揚がない、ぴしゃりと打ち付ける様に言うなどして、厳しさや深刻さを伝えるのです。
「清々しい声音」【すがすがしいこわね】
同じ営業マンでも、聞いていて退屈に思う人もいれば、耳にするだけで爽やかで清々しい感じがする声の人もいます。
この様な人の「声音」は声帯がピーンと張っていて声の通りが良く、しかも滑舌も良いので言葉尻まではっきりと伝わるものです。
声の高さは関係なく、低くても爽やかに聞こえる人もいます。
大きさも大きすぎず、小さすぎず、程良く耳に馴染みます。
「冷たい声音」【つめたいこわね】
聞いただけで相手を拒否している様な声もあります。
セールスの電話がかかってきた時や、嫌いな相手から声を掛けられた時など、抑揚がなく言い放つ様なぶっきらぼうな声を出す人がいます。
相手も瞬時に「脈なし」だと悟り、早々と撤収してくれるでしょう。
「声音」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「声音」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「声音」を使った例文1
- 「声音」を使った例文2
「声音」を使った例文1
「彼女は相手によって声音を使い分けている」
相手により態度を変える女性を表しています。
自分が好きな人や同僚には明るくて張りのある声で話して、上司や相性の悪い人が来ると低い声で話します。
実は自分では気づいていないことが多く、周囲からそう思われてしまっているのです。
「声音」を使った例文2
「彼は嬉しいとまるで少年の様な声音で話す」
男性なのですが声のトーンが高く、興奮すると声が高くなってしまう人のことです。
普段は皆からバカにされるので低い声で話していますが、つい嬉しいことがあって大声を出してしまうと声が高くなり、周囲から注目を浴びることになるのでです。
「声音」の類語や言い換え(シソーラス)
「声音」の類語は以下の通りです。
- 「語気」【ごき】
- 「声色」【こわいろ】
「語気」【ごき】
意味は「話す時の言葉の調子や勢い」です。
この語気をコントロールすることにより「声音」が作りだされるのです。
「声色」【こわいろ】
意味は「声の音色や調子」ですが、その他にも「俳優が役柄に合わせて声や話し方を真似ること」という意味もあります。
「声音」の英語(解釈)など
“He has a various tone of voice.”
「彼は実に様々な声のトーンを使える」になります。
歌唱力のあるボーカリストに使われる言葉です。
「声音」には2種類の読み方があります。
「せいおん」と「こわね」のうち、日常会話で良く使われるのは「こわね」の方です。
「こわね」は声のトーンのことで、「音楽の一部」だと思って良いでしょう。