「愚息」とは?意味と使い方!類語や英語を紹介!
「愚息」という言葉の意味や読み方、使い方を紹介します。
また「愚息」を使った言葉や例文を紹介して行きます。
さらに「愚息」の類語や英語を紹介して行きます。
目次
- 「愚息」の意味とは?
- 「愚息」の読み方
- 「愚息」の使い方
- 「愚息」と「豚児」の違い
- 「愚息」を使った例文や短文など
- 「愚息」の類語や言い換え・似た言葉
- 「愚息」の英語など
- 「愚息」の対義語
「愚息」の意味とは?
みなさんは「愚息」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
もしあなたが男性だったとしたら、「愚息」と親に呼ばれた経験があるかもしれません。
また男の子をがいる人は、子供を紹介する時に「愚息」と言ったことがあるかもしれません。
一方で「愚息」という言葉を、今回初めて知ったという人もいるでしょう。
「愚息」は、「息子」という意味があり、「自分の息子の、謙遜した表現」になります。
そのため「愚息」という場合、本当に「愚かな息子」と思っているわけではなく、あくまで謙遜表現として「愚息」という言葉を使います。
「愚息」の読み方
「愚息」という言葉の読み方を紹介します。
「愚息」は「愚かな息子」と書いて、「ぐそく」と読みます。
「ぐいき」などと読まないように気を付けましょう。
これを機会に「愚息」は「ぐそく」と読めるようにしましょう。
「愚息」の使い方
「愚息」という言葉は「息子」を謙遜した表現にした言葉です。
そのため、誰かに息子を紹介する時、または息子について話す時に、「愚息」という言葉を使います。
例えば、息子が大学に合格したことを、誰かに伝える時に、「愚息が、大学に入ったよ」などと、謙遜しながら言います。
気を付けたいのが、自分の息子に「愚息」と直接使ってしまう間違えをしないようにすることです。
男の子に対して「この愚息が!」などと悪口を言うように使うのは間違いです。
また自分の息子以外に、「愚息」という言葉を使うのも間違いです。
「社長の愚息が…」などと「愚息」を使わないようにしましょう。
「愚息」と「豚児」の違い
「愚息」と同じような使われ方をする言葉に、「豚児」があります。
二つの言葉にはどのような違いがあるでしょうか。
「豚児」は「とんじ」と読みます。
「豚児」にも「自分の子供の謙遜表現」という意味があります。
自分の子供を紹介する時に、「私の『豚児』を紹介します」などと言います。
また「豚児」は男性だけでなく、女性に対して使えます。
そのため、娘に対しても「豚児です」と紹介できます。
「愚息」は言うまでもなく、息子に対して使い、娘には使いません。
このように、息子にしか使わないのが「愚息」、娘にも使えるのが「豚児」と覚えておきましょう。
「愚息」を使った例文や短文など
「愚息」を使った例文や、短文を紹介します。
「愚息」を使う時のコツを、例文を通じて知りましょう。
- 「愚息」を使った例文1
- 「愚息」を使った例文2
「愚息」を使った例文1
「私の『愚息』がお世話になります」
息子が入社した会社の関係者に会った時に、例文のような挨拶をします。
息子を謙遜して「愚息」という表現をして、関係者にお世話になる旨を伝えます。
特にコネ入社の場合は、親がお世話になる人に直接挨拶するのが筋になるでしょう。
「愚息」を使った例文2
「愚息が、何か迷惑をかけていませんか」
この例文は、息子の会社関係者、あるいは結婚相手の家族と会った時のセリフかもしれません。
自分の子供を低く見て、相手の立場を上に見立てます。
そのため「愚息」という言葉を使った世間話をするだけで、相手の立場を持ち上げられます。
結果的に息子のためになるよう配慮した、親の愛情のこもったセリフと言えます。
「愚息」の類語や言い換え・似た言葉
「愚息」の類語や言い換えられるような似た意味の言葉を紹介します。
- 「愚妻」【ぐさい】
- 「愚女」【ぐおんな】
「愚妻」【ぐさい】
「愚息」と同様に、身内のことを謙遜表現で言う言葉があります。
「妻」を謙遜して「愚妻」と呼ぶことがあります。
飲み会の席などで、妻の話になった時、「うちの愚妻が…」などと言います。
もちろん「愚妻」という言葉を聞いた相手が、「あの人の奥さんは愚かな人なんだ」などと思うことはありません。
「愚女」【ぐおんな】
「愚女」は、自分の娘のことを、謙遜して行った時の表現になります。
「私の家の『愚女』がお世話になります」などという使い方をします。
箱入り娘として可愛がって育てた娘で、高学歴で多彩な娘だとしても「愚女」と呼ぶことがあります。
「愚息」の英語など
「愚息」という言葉を英語にすると、どのような表現になるでしょうか。
「愚息」は英語で、“son”(ソン)や“boy”(ボーイ)になります。
“son”には「息子」、“boy”には「男の子」という意味があります。
そもそも英語には敬語表現がないため、「愚息」は「息子」「男の子」と表現することになります。
このように「愚息」を英語にする時は、自分の子供をへりくだって表現する風習がないため、“son”や“boy”などと呼ぶようにしましょう。
「愚息」の対義語
最後に「愚息」の対義語を見て行きましょう。
「愚息」の反対の意味を持つ言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「御曹司」【おんぞうし】
- 「プリンス」【ぷりんす】
- 「子息」【しそく】
「御曹司」【おんぞうし】
「御曹司」には「名門の子息の尊敬語」という意味があります。
「○○さんの息子」という表現を、尊敬語で表現し、「○○様の『御曹司』」と言います。
息子を謙遜した「愚息」の反対の意味を持つ言葉と、言えるかもしれません。
「プリンス」【ぷりんす】
「プリンス」には、「王子」という意味があります。
また「皇太子」という意味があります。
いずれ王位を継承する人、または王族の、男の子を「プリンス」と言います。
さらに王子のように、品格があり、美しい男子のことを「プリンス」と呼ぶこともあります。
「子息」【しそく】
「子息」は、「息子」または「他人の息子」という意味があります。
「○○さんの『ご子息』は、もう小学校に入りましたか」などと、尊敬表現を用いる時に使うことばです。
「私の『愚息」は、去年小学生になりました」などと、「子息」と「愚息」をコンビで使うケースもあります。
「愚息」という言葉について見てきました。
「愚息」は「愚かな息子」という意味がありますが、本当に愚かだと思っているわけではなく、謙遜する意味で使われています。
そのため、悪口で「愚息」という言葉を使わない、さらに自分の息子以外の男の子に対して「愚息」という言葉を使わないように気を付けましょう。