「傅役」とは?意味と使い方!類語や英語を紹介!
「傅役」という言葉は、あまり耳にしたことがないという方も多いでしょう。
やはり身近に聞くような言葉でないですが、新聞や資料などで目にする機会もあるため「傅役」の使い方などご紹介するので意味・例文・解釈など理解しておきましょう。
目次
- 「傅役」の意味とは?
- 「傅役」の読み方
- 「傅役」の英語は?
- 「傅役」の使い方
- 「傅役」を使った例文
- 「傅役」の語源や由来
- 戦国武将の「傅役」
「傅役」の意味とは?
「傅役」の意味は、律令制に定められた皇太子(東宮)付きの教育官の一つで、高貴な立場の者の養育係の責任者です。
また、戦国武将の大事な嫡男の傳役(お守り役)は家臣の中でも最も信頼に足る者が選ばれていました。
ここで「傅役」について意味を理解しておき、活用方法など確認しておきましょう。
「傅役」の読み方
「傅役」の読み方は「ふやく」となります。
「傅役」の英語は?
「傅役」の英語は、“tutor”です。
例文や解釈などご紹介します。
- “I work as a home tutor.”
“I work as a home tutor.”
「教育官(傅役)として働いている」という解釈です。
「傅役」という言葉として、“tutor”を用いることもあるため、活用方法など理解しておくとよいでしょう。
ここでは、「教育官」として用いられています。
「傅役」の使い方
「傅役」の使い方は、皇室など高貴な立場の方の教養係など責任者を表現しているため、やはり最も信頼できる関係を築き上げることは大切になり、また立場としても近い存在になることは確かです。
「傅役」の使い方について理解しておくと、歴史書など読む時にも理解できたりイメージすることができるので、上手に認識しておきましょう。
「傅役」を使った例文
「傅役」を使った例文をご紹介します。
- 「織田信長の傅役は平手政秀は有名です」
- 「天皇の傅役係として活躍した方です」
「織田信長の傅役は平手政秀は有名です」
織田信長のお守り役として平出秀吉は有名ですという解釈です。
織田信長の家臣の中でも最も信頼に足る者が平出秀吉ということが理解できます。
「傅役」として平出秀吉は出世していったのも有名ですし、歴史書を読む際には理解しておくと便利です。
「天皇の傅役係として活躍した方です」
天皇の教育官として活躍された方ですという解釈です。
天皇の教育官として、とても側近であることがわかりますし、かなり立場も近い方であることが理解できるでしょう。
よく側近係として「傅役」として用いる言葉なので、この言葉の意味を理解しておくことで新聞や資料など読むときにも理解することができます。
「傅役」の語源や由来
「傅役」の語源や由来にいて、「傅く」という言葉の意味は、親や親代わりの者が、子を大切に養い育て、後見として大切に世話をやき、庇護者として手厚い保護を加えること。
愛護など意味します。
また、「傅く」ことを意味して、「傅役」として表現することができます。
また、「傅役」の始まりは律令制下の朝廷で、皇太子の指導を司どった役として「東宮傅」と言う役職だったと言われています。
語源や由来や「傅役」の始まりを理解しておくことで、文中に出てきてもスムーズに解釈することができるようになります。
戦国武将の「傅役」
戦国武将の「傅役」について、いくつかご紹介します。
- 織田信長の傅役
- 豊臣秀頼の傳役
織田信長の傅役
織田信長の「傅役」として有名な平出秀吉は、後の豊臣秀吉になります。
これは織田信長の家臣として活躍していた平出秀吉が「傅役」となり、かなり出世していく様子を理解することができます。
かなり織田信長から信頼を得ていた存在であることがわかります。
歴史物などで平出秀吉の存在など登場しますし、かなり充実できる役職として注目度も高いのがわかります。
こうして戦国時代を代表する平出秀吉の存在がわかるはずです。
豊臣秀頼の傳役
豊臣秀頼の「傳役」は五大老のひとり前田利家です。
秀吉の子の秀頼が生まれると、利家はこの「傅役」に任じられるほど信頼を得ていたことがわかります。
やはり豊臣秀吉が前田利家にかなり信頼を寄せている様子が伝わります。
これほど安心して秀頼のお世話係として任されるほど秀吉と近い距離にあったことを理解することができるでしょう。
豊臣秀吉にとって秀頼は、自分の後継としての大切な存在だったので、教育官としてやはり信頼できるものを身近に置きたいと考えていたに違いありません。
信頼している様子をイメージすることができます。
「傳役」は高貴な立場にいる方のお世話係としてお役目を果たす立場にいる方ですし、やはり信頼関係はとても近いことが理解できるはずです。
「傅役」は最初は、皇太子の指導を司どった役として「東宮傅」と言う役職を与えられており、やはり教育官として皇太子に近い立場にいたことは理解できるはずです。
「傳役」になる立場の方は、やはり高貴な方の身近にいるわけですし、かなり側近で信頼が置ける立場であることを意味しています。
文中に「傳役」が出てきた場合、それは高貴な方の教育官やお世話役として活躍していることをイメージすることができ、歴史書など読む時にも理解しやすくなります。
「傳役」という意味をきちんとここで理解しておく良いでしょう。