「衒学的」とは?意味と使い方!類語や英語を紹介!
「衒学的」とは、「学問・知識があることを人にひけらかすさま」です。
「衒学的」の「意味・読み方・使い方・例文と解釈・類語(シソーラス)や言い換え・英語と解釈」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「衒学的」の意味とは?
- 「衒学的」の読み方
- 「衒学的」の使い方
- 「衒学的」を使った言葉と意味を解釈
- 「衒学的」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「衒学的」の類語や言い換え(シソーラス)
- 「衒学的」の英語(解釈)など
「衒学的」の意味とは?
「衒学的」の意味は、「学問・知識・教養があることを人にひけらかすさま」や「自分の知性・教養を見せつけて人を見下そうとすること」になります。
「衒学的」という言葉は「学を衒う(てらう)傾向・性質」を意味しています。
「衒う」とは「自分の学識・才能・行為などをひけらかすこと、見せつけること」を意味していて、「奇を衒う・才を衒う・学識を衒う」などの言葉で使われています。
「衒学的」の読み方
「衒学的」の読み方は、「げんがくてき」になります。
「衒学的」の使い方
「衒学的」の使い方は、「学問・知識・教養があることを人にひけらかして自慢している場合」に使われますが、基本的には「学・知性をひけらかすことに対して否定的・批判的なニュアンス」が込められている言葉です。
そのため、「見せかけだけの知性・知識があるが、実質的な価値・効用には乏しい」といった意味合いで「衒学的」という言葉を使うことも多くなっています。
例えば、「衒学的な人物は、浮ついた知識自慢ばかりで実用的な知性があるわけでもない」や「教養趣味を見せつける衒学的な作風にこだわっていては、一般の読者はついてこないでしょう」などの文章において、「衒学的」の言葉を使用することができるのです。
「衒学的」を使った言葉と意味を解釈
「衒学的」を使った言葉とその意味を解釈していきます。
- 「衒学的な人」
- 「衒学的な小説」
「衒学的な人」
「衒学的な人」というのは、「自分の持っている学問・知識をひけらかして相手を見下そうとする人」や「自分の知性・教養を見せつけるようにして自慢したがる人」を意味しています。
「衒学的な人」は、上から目線で自分の知識・教養をひけらかしたがるので、人に好かれにくい特徴も持っています。
「衒学的な小説」
「衒学的な小説」の意味は、「小説としての内容・テーマよりも、小説にちりばめた知識・情報・ロジックなどをやたらと強調している作品」になります。
「衒学的な小説」は、複雑な叙述形式・論理形式や難解な漢字・熟語を多用して書かれていることが多く、何だか凄い小説のように見えても、実際には中身・感動が無いことが多いのです。
「衒学的」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「衒学的」を使った例文や短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「衒学的」を使った例文1
- 「衒学的」を使った例文2
「衒学的」を使った例文1
「衒学的な文章は、難解な漢字や熟語を多用している割には内容がありません」
この「衒学的」を使った例文は、「自分の知性・知識をひけらかして自慢するような文章は、難解な漢字や熟語を多く使っている割には内容がない」ということを意味しています。
「衒学的」を使った例文2
「彼はその道の専門家に対して衒学的な講釈をしてしまい、知ったかぶりがばれました」
この「衒学的」を使った例文は、「彼はその道の専門家に対して自分の知識・情報をひけらかすような講釈をしてしまい、知ったかぶりがばれてしまった(=半可通の自分よりも専門家である相手の方が詳しい知識を持っていた)」ということを意味しています。
「衒学的」の類語や言い換え(シソーラス)
「衒学的」の類語(シソーラス)・言い換えについて、分かりやすく解説していきます。
- 「ペダンチック・ペダントリー」
- 「教養をひけらかす」
- 「学問を衒う・学者ぶる」
「ペダンチック・ペダントリー」
「衒学的」の類語(シソーラス)・言い換えとして、「ペダンチック“pedantic”・ペダントリー“pedantry”」があります。
学問や知識があることをひけらかす「衒学的」という言葉は、一般的に使われることのある英語で表現すると、「ペダンチック“pedantic”」や「ペダントリー“pedantry”」になります。
「ペダンチック」とは「衒学的な・人に知識や教養をひけらかすような」を意味する英語(形容詞)で、「ペダントリー」は「衒学趣味・衒学・学のひけらかし」を意味する英語(名詞)です。
「衒学的」と同じ意味を持つシソーラスとして、「ペダンチック・ペダントリー」を指摘できます。
「教養をひけらかす」
「衒学的」の類語(シソーラス)・言い換えとして、「教養をひけらかす」があります。
「教養をひけらかす」は「知識をひけらかす」と言い換えることもできますが、「学問(学校)・勉強・読書などで身につけた知識・知性や文化的素養を他者に分かりやすく見せつけて自慢すること」を意味しています。
学問・知識をひけらかして人を見下す「衒学的」の類語(シソーラス)として、「教養をひけらかす」が上げられます。
「学問を衒う・学者ぶる」
「衒学的」の類語(シソーラス)・言い換えとして、「学問を衒う(がくもんをてらう)・学者ぶる」があります。
「学問を衒う」というのは、「学問(学術)で身につけた知性・教養・知識などをひけらかして自慢すること、誇ること」を意味する言葉です。
「学者ぶる」は「賢者ぶる・知識人ぶる」と同じであり、「自分を高い知性・見識を持つ人物であるかのように分かりやすく見せかけること」を意味します。
学問や知性をひけらかす「衒学的」の言葉は、「学問を衒う・学者ぶる」という言葉に言い換えることができるのです。
「衒学的」の英語(解釈)など
「衒学的」を意味する英語は、“pedantic”(衒学的な)、“pedantry”(衒学・衒学趣味)、“pedant”(衒学的な人)などになります。
- "Please change your pedantic attitude in my lecture time."
- “I am disgusted with impolite pedant.”
"Please change your pedantic attitude in my lecture time."
この「衒学的」を使った英文は、「私の講義の時間中は、あなたの衒学的な態度をどうか改めてください」になります。
知識・教養をひけらかして見下す「衒学的」の言葉は、“pedantic”という英単語で表現されるのが一般的です。
“I am disgusted with impolite pedant.”
この「衒学的」を使った英文は、「私は失礼な衒学者(上から目線の衒学的態度の人)が鼻につきます」ということを意味しています。
これとほぼ同じ意味合いのある英語の例文として、“I am tired of impolite pedant.”が上げられますが、“be tired of〜”は「衒学者にうんざりしている」のニュアンスを出せます。
「衒学的」という言葉について徹底的に解説しましたが、衒学的には「学問・知識・教養があることを人にひけらかすさま」などの意味があります。
「衒学的」の類語(シソーラス)・言い換えとしては、「ペダンチック・ペダントリー」「教養をひけらかす」「学問を衒う・学者ぶる」などがあります。
「衒学的」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。