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「畢竟」とは?意味と使い方!類語や英語を紹介!

「畢竟」とは、「つまるところ・結局」を示す言葉です。

「畢竟」「意味・読み方・使い方・例文と解釈・類語(シソーラス)や言い換え・英語と解釈・語源」などについて、詳しく説明していきます。

畢竟

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「畢竟」とは?意味と使い方!類語や英語を紹介!>


目次

  • 「畢竟」の意味とは?
  • 「畢竟」の読み方
  • 「畢竟」の使い方
  • 「畢竟」を使った言葉と意味を解釈
  • 「畢竟」を使った例文や短文など(意味を解釈)
  • 「畢竟」の類語や言い換え(シソーラス)
  • 「畢竟」の英語(解釈)など
  • 「畢竟」の語源


「畢竟」の意味とは?

「畢竟」の意味とは?

「畢竟」には、以下のような意味があります。

  • 「畢竟」の意味1:結局
  • 「畢竟」の意味2:仏教用語の究極

「畢竟」の意味1:結局

「畢竟」の意味は、「結局・つまるところ・とどのつまり・最終的に」などになります。

「畢竟」という言葉は、「色々な経過を経たとしても最終的に行き着くところ」といった意味合いのニュアンスがあります。

そのため、「畢竟」の意味は「結局・つまり」「要するに・結論づけると(最終的に)」といった感じで副詞的な意味合いになってきます。

「畢竟」の意味2:仏教用語の究極

「畢竟」の意味は、原始仏教のサンスクリット語である「atyantaの漢訳」に由来して、「究極・最終・至極(しごく)」になります。

「畢竟」という言葉は、「畢」の漢字にも「竟」の漢字にも「終わること・行き着くこと・尽きること」の意味合いがあり、仏教用語としての「畢竟」「究極的には・最終的には」というニュアンスを持っているのです。



「畢竟」の読み方

「畢竟」の読み方

「畢竟」の読み方は、「ひっきょう」になります。

「畢竟」の使い方

「畢竟」の使い方

「畢竟」の使い方は、「色々な経過を経てあれこれ考えてきたけれど、最終的には(結局は)」と話をまとめて、ずばり結論を出したい時に使うという使い方になります。

「畢竟」の言葉は、文章の頭に置いて使うということが原則になります。

あるいは「畢竟すると」という慣用句としての言い回しで、「要するに・結論づけると」という意味合いで使われています。

例えば、「畢竟、人物の価値は頭の良し悪しだけでは決まりません」「畢竟すると、現状を放置すれば命に関わるということです」といった文章で、「畢竟」の言葉を正しく使うことができます。



「畢竟」を使った言葉と意味を解釈

「畢竟」を使った言葉と意味を解釈

「畢竟」を使った言葉を紹介して、その意味を解釈していきます。

  • 「畢竟の大作」
  • 「畢竟無」

「畢竟の大作」

「畢竟の大作(ひっきょうのたいさく)」という言葉は、「畢生の大作(ひっせいのたいさく)」の語用でこの言葉は実際には存在しません。

「畢生(ひっせい)」とは、「一生涯・一生が始まってから終わるまでの期間」を意味します。

「畢竟の大作」では「最終的な大作・結局な大作」などの意味になってしまい、意味が通じません。

「畢生の大作」という言葉は、「一生涯で作った作品のうちで、最大(最高)の作品」「自分の人生における最高の作」を意味しています。

「畢竟無」

「畢竟無(ひっきょうむ)」とは、「仏教理論における絶対的な無」を意味する言葉です。

「畢竟無」とは、「最終的には何ものも存在することが無いということ」であり、具体的には「現在にも過去にも未来にも一切のものは存在し得ないということ」を意味しているのです。

仏教における悟り・解脱の境地は、この「畢竟無(絶対無)」を根本から理解して受け容れることであるとも言われています。

「畢竟」を使った例文や短文など(意味を解釈)

「畢竟」を使った例文や短文など(意味を解釈)

「畢竟」を使った例文や短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。

  • 「畢竟」を使った例文1
  • 「畢竟」を使った例文2

「畢竟」を使った例文1

「畢竟するに、我々が今まで続けてきた研究の成果は水の泡になってしまったのです」

この「畢竟」を使った例文は、「結局(今までの流れから結論づけると)、我々が今まで続けてきた研究の成果は無駄になってしまったのです」ということを意味しています。

「畢竟するに・畢竟ずるに」という慣用句は、「色々な経過を経てきたが結局」「結論づけると」を意味する言葉になっています。

「畢竟」を使った例文2

「畢竟、北海道の真冬の寒さ・降雪量は、関東以南に住む日本人の想像を超えているのです」

この「畢竟」を使った例文は、「つまるところ(要するに)、北海道の真冬の寒さ・降雪量は、比較的暖かくて雪が少ない関東以南に住む日本人の想像を超えている」ということを意味しています。

「畢竟」の類語や言い換え(シソーラス)

「畢竟」の類語や言い換え(シソーラス)

「畢竟」の類語(シソーラス)や言い換えについて、分かりやすく解説していきます。

  • 「結局」
  • 「要するに」
  • 「とどのつまり・最終的な結論として」

「結局」

「畢竟」の類語(シソーラス)・言い換えとして、「結局(けっきょく)」があります。

「結局」というのは、「つまるところ・遂に」「色々な経過を経て落ち着くところ(最終的には)」を意味する言葉です。

「色々なことを考えても結局は・つまるところ」を意味する「畢竟」とほとんど同じ意味合いを持つ類語(シソーラス)として、「結局」を指摘できます。

「要するに」

「畢竟」の類語(シソーラス)・言い換えとして、「要するに(ようするに)」があります。

「要するに」の言葉の意味は、「まとめると結局・要点を整理すると・最終的に」になります。

「結局・最終的には」を意味する「畢竟」の類語(シソーラス)として、「要するに」を上げることができるのです。

「とどのつまり・最終的な結論として」

「畢竟」の類語(シソーラス)・言い換えとして、「とどのつまり・最終的な結論として」があります。

「畢竟」の言葉の意味には、「あれこれと色々な経緯・理由を考えても、最終的な結論としては」というニュアンスがあります。

「とどのつまり」の意味は、「行き着くところ・結局」ということです。

それらのことから、「畢竟」「とどのつまり・最終的な結論として」という言葉に言い換えることができるのです。

「畢竟」の英語(解釈)など

「畢竟」の英語(解釈)など

「畢竟」を意味する英語には、“finally”(最終的に・遂に)や“in the end”(最終的に)、“after all”(予想に反して結局・何だかんだいっても結局)、"at last”(遂に・最後に)、“in conclusion”(結論として・要するに)、“eventually”(遅れながらも結局)などがあります。

  • “Finally, the value of life is usefulness for people(others).”
  • “After all, money was the concrete power of life in social.”

“Finally, the value of life is usefulness for people(others).”

この「畢竟」を使った英語の例文は、「畢竟、人生の価値とは人(他者)の役に立つことなのです」ということを意味しています。

「最終的に・とどのつまり」を意味する「畢竟」は、“finally”“at last”などの慣用的な英語で表現することができます。

“After all, money was the concrete power of life in social.”

この「畢竟」を使った英語の例文は、「畢竟、お金というものが、社会生活における具体的な力(影響力)でした」ということを意味しています。

「結局・行き着くところ」を意味する「畢竟」は、“after all”“in conclusion”などの慣用的な英語のイディオムで表せます。

「畢竟」の語源

「畢竟」の語源

「畢竟」のもっとも古い語源は、サンスクリット語(梵語)の“atyanta”にあり、“atyanta”を漢訳して「畢竟」になったと考えられています。

中世以前の中国では、唐末の政治家・詩人の李商隠(りしょういん,812〜858)の「早起詩」、北宋初期の政治家・范質(はんしつ,911〜964)の「戒従子杲詩」「畢竟」の用例が残されています。

「畢竟」「畢」の漢字は「柄の付いた網の象形文字」が語源であり、「ことごとく・終わること」の意味があります。

「竟」の漢字は「刑に服して刑場に向かう姿の象形文字」が語源で、この「竟」「終わること・ついに」を意味しています。

icon まとめ

「畢竟」という言葉について徹底的に解説しましたが、畢竟には「つまるところ・結局・最終的には」などの意味があります。

「畢竟」の類語(シソーラス)・言い換えとしては、「結局」「要するに」「とどのつまり・最終的な結論として」などがあります。

「畢竟」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。