「最早」とは?意味と使い方や由来!類語や英語を紹介!
私達が使っている何気ない言葉も意味を問われると、その答えに戸惑ってしまうもことがよくあります。
例えば、「最早」という言葉も、その1つではないでしょうか?
今回は、この「最早」について説明をいきますので、正しい意味や使い方の理解を深めて行ってください。
目次
- 「最早」の意味とは?
- 「最早」の読み方
- 「最早」の使い方
- 「最早」を使った言葉と意味を解釈
- 「最早」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「最早」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え
- 「最早」の英語(解釈)など
「最早」の意味とは?
「最早」とは、「今はすでに」、「もう」、「今となっては」という意味で使われている言葉です。
「最早」の「早」は「はやい」という意味を持ち、「最」は「もっとも」という意味の他に「まことの」、「いちばんの」という意味合いも持っています。
この2つの文字を組み合わせることで、「今はすでに」という解釈が成り立つのかと思いきや、「最」、「早」のセットでは、「もうすでに」という解釈がでくないのです。
その結果、「最」は当て字として使用されていると考えられています。
「最早」の読み方
「最早」は「もはや」と読みますが、この読み方を知ると普段からよく使われている言葉だとすぐに気づくことでしょう。
ここでしっかりと読み方を覚えておいてください。
「最早」の使い方
「最早」の使い方としては、「気がつくと既に」という意味があるので、見込んで時間を過ぎてしまった時や、あっという間に時間が流れてしまったような時に使われます。
また、何かに熱中するあまり、ふと冷静に我に返った時に既に状況が大きく変化してしまって、元に戻ることができないようなことがあります。
この時の「最早時すでに遅し」というような感じで使われることになります。
「最早」を使った言葉と意味を解釈
では、ここで「最早」を使った言葉の意味を解釈してみることにします。
- 「最早開始時間」
- 「最早これまで」
「最早開始時間」
「最早開始時間」という言葉がありますが、これは「ネットワーク工程表」と呼ばれる仕事の進め方の手法の中の1つのキーワードです。
工事現場などでよく用いられる手法で作業の関係を明確にして、工事進捗管理を行う図表です。
作業を矢印で表すアロー型、丸印のサークル型の2種類があり、施工優先順位と作業の開始と終了を矢印で表記して、作業順番を丸印で囲んで表記します。
このネットワーク工程表の特徴は、各々の細かな各工程の関係や進め方が一目で把握できることで、複雑な工事管理をする時に役立つ管理手法です。
その中で「作業が最も早く着手できる」ものを「最早開始時間」と呼んでいます。
この手法や言葉や日常会話の中では、出てくることはほとんどありませんが、現場管理をしている施工管理などを部署では、頻繁に使われています。
「最早これまで」
「最早これまで」とは、「もうここまでで見切りをつけなければならない」、「もうこれ以上頑張っても、先に進むことはできない」というような意味がある表現です。
よくドラマや時代劇で悪役を追い込んだ時に「最早これまで、観念しろ」というセリフが出てきますが、「もうこれ以上、悪あがきをしても逃げることができないぞ。諦めろ」ということを言っています。
「最早」を使った例文や短文など(意味を解釈)
では、「最早」を使った例文を見ていくことにしましょう。
- 「最早」を使った例文1
- 「最早」を使った例文2
「最早」を使った例文1
「いつまでも子供だと思っていた私の娘も、何時の間にか大きくなって最早自分の手の届かない世界に羽ばたいていった」
子供を持つ親としては、嬉しくもあり寂しくもある心境をつづっている感じがします。
子供が無事に成長して独り立ちできることは、親の願いでもありますが、その一方で自分の手を離れることは、一抹の寂しさでもあります。
「最早」を使った例文2
「インターネットが当りまえの時代にあっては、最早テレビからの情報が全てではない」
インターネットの普及は社会の仕組みや価値観を大きく変えることになりました。
今では、電気・ガス・水道に続く必要不可欠な生活インフラでもありますが、インターネットからの情報は非常に速く豊富です。
そうなると、それまで貴重だったテレビからの情報に頼る必要がないのかもしれません。
今では、テレビ離れが加速しており、インターネットの方が重要だと考えている人が多くなっているくらいです。
「最早」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え
「最早」に近い意味を持っている言葉には、どのようなものがあるでしょうか?
ここでは「最早」の類義語をいくつか挙げてみることにしました。
- 「とっくに」
- 「早(はや)」
- 「すでに」
「とっくに」
「とっくに」という言葉が「最早」の類義語の1つとして挙げることができますが、「ある状態が今よりももっと以前にできていた、可能になっていたこと」を意味している言葉です。
「もう、お前はとっくに死んでいる」というセリフを聞いて懐かしむ人もいるでしょう。
そう「北斗の拳」の「ケンシロウ」の有名はセリフですね。
「早(はや)」
「早」という言葉もありますが、「気がつくとすでにその時間になっていて驚くこと」というようなニュアンスのある言葉です。
「はやっ!」と若い世代の人達が行っていることを聞いたことがあるかもしれませんが、それだけ日常的に使われている言葉です。
この言葉を言っている時は、想定外の早さにかなり驚いている感じがしますが、感情を表現する言葉の一種かもしれませんね。
「すでに」
「すでに」も「最早」に近い意味を持っている言葉で、「その時点で事が完了していると考えられること」という意味があります。
「最早」の英語(解釈)など
「最早」を英語で訳してみると、“already”、“long ago”などの言葉で表現することができます。
“already”は「すでに」という意味で、“long ago”は「ずっと以前に」という解釈ができます。
普段の生活で何気なく使っている「最早」の意味や活用シーンを見てきました。
日常生活の中でも、頻繁ではないものの、比較的多く出てくる言葉なので、このような機会がなければ、詳しく言葉の意味を調べてみるようなことはないでしょう。
しかし、その言葉の意味を正しく理解することができれば、普段の会話もある意味、弾みが出て来るかもしれません。
私達が使っている日本語には、言葉の意味を正しく理解しないままで何となく使っているもののたくさんあるはずです。
これを機会に言葉を深く探ってみる習慣を持ってみることもいいことです。